視線が痛いです
高校ではこんな青春出来るのかなぁ
『騎馬戦を出場する生徒は放送部員用のテント前の待機場に集まって下さい』
「いや〜、月城先輩のゴリ押しには流石の私でも勝てなかった〜」
「圧凄かったもんな」
あの後、彗さんは体育祭委員の人達に笑顔で圧を掛け、結果一位と言う結果を勝ち取った。そして結果に満足した彗さんは自分のクラスの方へと戻っていった。
そして、俺はと言うと・・・・・・・・・
「なぁあれってさっき月城先輩が言ってた・・・・・・」
「ああ!ほんとだ月城先輩の・・・・・・」
「うぅ、めっちゃ目立ってる・・・・・・」
「あはは・・・・・・流石にこれは目立ちすぎだね」
俺の隣を歩いている藍里もどこか諦めた顔をしている。
先程までは『大丈夫大丈夫!流石にこれ以上はもう目立たないって!』と豪語していたのだが、今の状況を見てそう言えなくなったのだろう。
「あ、颯!さっきの借り物競走は大変だったな。ほら、さっきそこで買ってきたスポーツドリンクだ!」
「蓮〜、やっぱ持つべきものは男友達だね!」
いやぁ、やっぱり蓮は優しい。
あれ、そう言えば次の騎馬戦って、蓮が出場生徒じゃなかったっけ?
「蓮、さっき放送で騎馬戦出場する生徒は全員集まって下さいって・・・・・・」
俺がそう話すと蓮は顔を真っ青にして答えた。
「やっべ!聞き逃してた!どこ集合って言ってた!?」
「ほ、放送部員用テントの前の待機場だった気がするけど・・・・・・」
「ありがと颯!絶対勝って帰ってくるからな!」
蓮はそう言い残し、猛ダッシュで待機場へと走っていった。
「・・・・・・蓮、大丈夫か?」
「うーん、まあ蓮くんなら大丈夫でしょ!それより颯、蓮くんの応援しに行くよ!」
「あ、ああ・・・」
俺はそう答え、藍里と一緒に蓮の応援ができる場所まで移動した。
⭐︎⭐︎⭐︎
そういえば、俺たちのクラスは一応優勝候補となっているらしい。
クラス対抗リレーと借り物競走、それぞれいい結果を残している。ちなみに借り物競走では梨花が以外にも無双して二位を取っていた。二人三脚では一位を取ったがあれは結局不正扱いになってしまったので結果的には最下位だ。
つまり、優勝を取れるかどうかはこの騎馬戦と1500メートルリレーにかかっている。
「蓮がどれくらい競えるかで決まってくるけど、その心配はいらないな」
「うん、そうだね。今目の前で相手クラスボコボコにしてるしっ!」
そう、蓮は牙さんが始まった瞬間、クラスの仲間たちと共に、他クラスをボコボコにしている。これが狩る側と狩られる側の違いだって、見せつけるかのようにボコボコにしている。さすが、皆んなからの人気も熱く、運動神経抜群の蓮だ。まあ、うちの学級の野球部員もすごいけど。
⭐︎⭐︎⭐︎
「いやぁ〜、騎馬戦楽しかった!一組以外に強かったよ!」
「え、あんだけボコボコにしといてそのセリフ?」
「ボコボコとはなんだ颯、それじゃまるで俺が悪役みたいじゃないか」
「いや、まあ、あそこまで一方的だったらねぇ」
他クラス可哀想だよ。後半なんて皆んな蓮から逃げてたし。
「まあいいじゃん!これで優勝に近づいたんだし!」
「それもそうだけど。でも、確か次の1500メートルで俺が一位、蓮が三位以上、藍里が二以上取らないといけないんだよね?」
「ああ、そうだなリレーで一位とっても二人三脚最下位は流石にキツいからな」
「すみませんでした」
そう、一応クラス対抗リレーでは一位を取っていて。騎馬戦でも一位を取っている。だが、一組が借り物競走と二人三脚で一位を取っているので俺たちは1500メートルで上位を取らないと勝てない。
「まあ、俺たちのクラスには、中学時代陸上で無双していた颯もいるし大丈夫だろ!」
「めっちゃプレッシャーかけてくるじゃん」
確かに体力にはそれなりの自信がある。
中学で陸上辞めた後も、ずっと走ってきたし。
「でも、現役陸上部員に勝てるかなぁ・・・・・・」
いくら中学時代大会とかで優勝していたとしてもそれは中学時代の話だ。今は別に本格的に走っている訳でもないし、緊張だってする。
「ま、誰も颯が負けたって責めることなんてしないよ。それに颯が負けそうになったら俺が一位を取る!」
「それは頼もしいな親友だな」
そして、蓮と話し終わったタイミングで体育祭委員から放送が掛かった。
まあ俺に青春なんて出来るわけねぇか!ははっ・・・・・・




