紙に書かれていたお題
『やはり一番乗りは3ー4組月城彗!今話題の彼氏さんを連れてお題箱に到着しました!』
あぁ・・・・・・目立つ、とにかく目立つ。
彗さんと一緒に走り、ゴールテープを切った俺たちは体育委員の確認のお題の確認の為、少し待機場で待つことになった。
「彗さん、俺目立つのは苦手って知ってますよね?」
「そんな事言われても、颯くんを私の彼氏ってアピールするには絶好の機会だと思ってね」
そういう彗さんは楽しそうに笑った。
(その笑顔で俺は腹一杯ですッ・・・・・・!!)
と、俺と彗さんがわいわいやっている内に、他のクラスの生徒たちも集まっており、遂にお題の発表の時間となった。
『さぁさぁ、それでは只今より、お題発表のお時間となります!!今年は去年と同様に、物だけではなく、人なども連れて来た人もおりますが、お題に沿っていない物でしたらそこで不合格になってしまいますので気を付けて下さい!』
そう言われると心配になって来たな。
そう思い、横にいる彗さんに視線を向けると胸を張りながらドヤ顔をしている。
相当自信があるようだけど・・・・・・
ドヤ顔めっさ可愛い。
「あの彗さん、俺ってほんとにお題に沿ってるんですか?」
「ん?ああ、全然大丈夫だと思う!だって颯くんは私の物だから!」
私の物?
少々疑問に思うところはあるが、どうやら心配無さそうだ。まあ、あそこまで自信満々なら大丈夫だろ。
・・・・・・・・・っと、思ってた時期が俺にもありました。
『ではでは、各クラスのお題を発表します!一組、自分の椅子!二組、担任の先生!三組、水筒!四組、私物!五組、国語のワーク!六組、図書館の本!でした!』
ん?四組のお題、私物?
あれ、四組って彗さんのクラスだよな?
あれぇ?俺って物なのか?
『おおっと、ここである生徒が四組のお題について聞きたいそうです!マイクをお渡ししたいと思います!』
ほら!絶対抗議されるって!
私物なのに物じゃなくて人連れてくる事なんてあるか!?
「どうするんですか彗さんッ!?」
「どうもこうも、私は正直に答えるだけだよ?」
未だにドヤ顔を続け、自信たっぷりの様子の彗さんは質問を聞く為に、体育祭委員と放送部員たちがいる元は向かっていった。
「ほんと、これ以上目立つのはごめんだぞ・・・・・・」
『はいはい質問があります!四組のお題は私物の筈です!それなのに月城先輩が連れて来たのは人です!これをお題に沿っている物として扱って良いのでしょうか!』
聞き覚えのある声が聞こえて来たので、放送部員たちが集まっている方へ目を向けるとそこにはマイクを片手に自信満々と話している藍里がいた。
「なんでアイツがあそこにいるんだよッ!!てか、これ以上目立つのはごめんだぞ!余計な事質問してんじゃねぇよ藍里ッ!!」
確かに彗さんと俺たちの団って違うけど!
それでもこんな事しなくて良いじゃないか!
俺が恨めしそうに藍里を眺めていると、俺の視線に気づいた藍里がグッと親指を構え、あとは任せろっ!っと言う顔をして来た。
(あー、アイツ何もわかってないやんもう目立つの確定やん)
俺がこれから起こりうる面倒な事に嫌々していると、藍里からマイクをもらった(奪った)彗さんが自信満々な大声で言う。
「えー、皆さんご存知の通り、私と颯くんは付き合っております!なので颯くんは私の物であり、私は颯くんの物でもあるのです!以上で、説明を終わります!」
あぁ、周りからの視線が超痛い。
助けて、蓮くん。




