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俺にナンパしてきた女性は一つ年上の学校のマドンナだった  作者: P.P.
光に満ちた夏の性春

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目立つのは好きじゃないんだヨォ

二話連続投稿じゃい!

『借り物競走を出場する三年生生徒はスタートライン前の待機場に集まって下さい』


 やっべ、もう彗さんの出番来ちゃうじゃん!彗さんのご尊顔を見逃す訳にはいかないっ!!


 俺の学校の借り物競争のルールは至ってシンプル。

 お題が書いてある紙が、入っている箱まで走り、お題を引いてからそのお題の物を箱の前まで持ってきたら勝ち。


(去年は物だけじゃなくて人とかもお題に書かれてたっけ・・・・・・彗さんに運ばれてぇ)


 そういえば、彗さんって走るの得意なのかな。文武両道とはよく聞くけどそれも噂だからな。


 ま、彗さんが運動音痴だとしても何も俺の中では変わらないけど。




 ⭐︎⭐︎⭐︎




『各クラス準備が整いました!それでは三年生クラス代表借り物競走を開始します!』


 おお、ついに始まる!

 彗さんは別の団だけど勝った姿とか見てみたいな。


 俺がそう思った瞬間、俺の耳には銃声が聞こえ、校庭には大きな足音が鳴り響いていた。


『おぉ!3ー4組、月城彗!早いです!他の生徒とぐんぐん差をつけ、もうすぐお題が書かれた紙が入っている箱に辿り着きそうです!』


「やっぱ月城先輩は早いな!さすが颯の彼女だ!」

「蓮、あんま大きな声でそれ言わないでね・・・・・・」


 もう遅いかもしれないが一応口止めをしておく。これ以上目立つのは勘弁だ。


 そして、そんな事を言っている間に、どうやら彗さんはお題の紙が入った箱の前に到着したらしい。到着してすぐ、箱の中から紙を取った彗さんは辺りをキョロキョロと見回している。


「もう箱まで辿り着いたのか!流石は文武両道と言われるまであるな!今度百メートルで対決してほしいな!」

「蓮ってそんな熱血だったっけ?」


 あれ、今一瞬彗さんと目が合った気がした。

 そんな風に考えていると、彗さんがこちらに向かって全力走ってきた。周りにいた観客の声援がより一層増し、彗さんの知名度は凄いと再認識した。


 いやいやっ!そんな悠長に考えてる場合じゃねぇよ!

 彗さんのあのニヤニヤしてる顔ッ!!絶対何か変な事考えてる!


 そう考えた瞬間、走り出そうとする俺を誰かが掴んだ。


「おやおやぁ、これはこれは私の憎きライバルであり私から彗を奪った泥棒猫じゃないかぁ〜」


 今一番聞きたくない人の声が聞こえて来たと同時に、蓮がその人物の名を呼んだ。


「あれ?玲姉、なんで颯の手掴んでんの?」

「ん?ああ、蓮か。いや何、うちのクラスを優勝させる為にも、彗のお題にピッタリな颯くぅんを逃げられる前に捕まえとこうと思ってね」

「れ、蓮ッ!!助けてくれ!このままじゃ俺、物として捧げられちまうよ!」


 周りの生徒もめっちゃこっち見てるし!

 やっぱりこの先輩だけは本当に好きになれないッ!!クッソめちゃニヤついてるっ!!


「は・や・て・くんっ!」

「うっわぁッ!!」


 呼ばれた方を振り向くと、そこには息切れ一つしていない、鉢巻を付け、髪を上げポニーテールをしている彗さんがいた。


(可愛い・・・・・・って何見惚れたんだ!この状況やばいぞ!)


「ど、どうも彗さん。そ、その、鉢巻似合ってますねぇ〜」

「ありがと!鉢巻とか結び方工夫したんだぁ」


 そうゆう彗さんの笑顔は、息を忘れるほど俺には魅力的に見えた。ぐっ、可愛すぎる・・・・・・


「じゃ、颯君っ!私と一緒に来てっ!」

「お、俺以外ではダメですかね?蓮とか・・・・・・」


 俺がそう答える彗さんは食い気味に答えて来た。


「絶対だ〜め。このお題は颯君じゃないとっ!」


 そう言った彗さんは、俺の手を取り走り出した。


「確かに彗さんに運ばれたいって思ってたけどぉぉおーーッ!!!」




 ⭐︎⭐︎⭐︎




「玲姉、何だか今日は一段と機嫌が良いな!」

「ああ、何てったって彗の楽しそうな笑顔が見れたからね」

「ほんとにそれだけか?」

「颯の邪魔を出来て私はスッキリ!」

「やっぱそっちか、ご愁傷様颯。骨は拾ってやる・・・・・・」



 

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