俺と普通の日常
はぁ~、マジで疲れた。あの後なんとか学校には間に合ったが、めちゃくちゃ走ったせいでとても汗をかいた。気持ち悪い……
そんなことを俺が考えていると、突然藍里に声をかけられた。
「颯、今日、二人三脚の練習するから放課後にグランドに集合ね」
「あぁ、わかった。ありがと藍里」
今日の放課後かぁ~、彗さんに話しとかないとな。
そう、俺は最近よく彗さんと一緒に帰っている。まあ、彼氏彼女として一緒に帰るのは当たり前だが、帰っている時の周りの視線がとても痛い。特に男子
「おぉーい、お前ら席付け授業始めるぞ」
まあ放課後の件は昼休みにでも伝えとくか。
それよりも今は授業をきちんと受けなければ。近々、体育祭が終わったらテストがある。彗さんの隣に似合う男になるにはテストでもいい点をとらなければいけない。
そう思い立った俺は黙々とノートを取り、授業に集中していった。
中略
「おーい、彗さんこっちです」
「あ!颯くんいた!」
今は昼休み。午前の授業が終わり、いつもどうりに中庭に来ていた。
俺を見つけた瞬間、輝くような笑顔になった彗さんを見て俺はほっこりしていた。
やっぱ彗さんはかわいいな。
「はいこれ!今日の愛妻弁当!」
「あはは、愛妻弁当って……でも、ありがとうございます、彗さん」
「ふふっ、颯くんのためならなんでもしちゃう!!」
「大袈裟ですよ」
「全然大袈裟じゃないもん!」
頬をぷっくり膨らます彗さんはやっぱりかわいい。
彗さんを見ていると心が癒されるなぁ~
「そういえば、聞いたよ颯くん!!三種目出るだってね!」
「あぁ、それですか。いやいや、全然すごくないですよ、これぐらい」
「いやいや、私は凄いと思うよ。体力的にもきついと思うのに三種目もやるなんて。私ならできないよ!」
「あはは、彗さんにそこまで褒められると照れますね」
体育祭の話もしているし、今放課後練習のこと話してしまおう。
「さっきの体育祭の三種目の話なんですけど、そのうちの一つの二人三脚の練習が今日の放課後にあるので今日は一緒に帰れません。ごめんなさい彗さん」
そう俺が彗さんに話すと、彗さんはニヤリと怪しげな笑みを浮かべて言った。
「へぇ~、私っていう人がいながら、他の女子と二人三脚の練習をする挙句、私を一人で帰らせる、うーん私悲しいな~」
「い、いや、そうゆうわけじゃーーー」
「ん、ーーー」
え?なんで彗さんは目をつぶってこっちに唇を向けているんだ?
てか、よく見ると彗さんの唇……すごく綺麗だ。
淡くて朱い唇は眺めれば眺めるほど、とても幻想的で俺の理性を削ってくる。
チュッ
ほんの一瞬のキスだった。音を立てて、唇と唇が重なり合いとても気持ちかった。
俺は勝てなかった、理性に。てか、忘れてたけど、ここ学校!!公共の場!!
まあ幸い誰も見ていないようだが、見られていたことを考えると……あぁ、怖い
「ふふっ、やっと颯くんからキスしてくれた。今ねすごく幸せ」
「学校でキスなんて……俺にはレベルが高いですよ……」
「もう、颯くんは照れ屋さんだな」
「…………」
妖艶に笑った彗さんの瞳はまるで、捕食者のような目だった。
その後、彗さん特性の愛妻弁当を食べ、教室に戻った。
よし、午後の授業も頑張りますか!
そう思い立った俺は、次の授業の準備をするのだった。




