学園のマドンナを落とした男
俺と彗さんが付き合った翌日。学校に登校していると女性に声をかけられた。
「おはよ!、颯くん」
「うわっ!、人が見てますから抱き着くのやめてくださいよ、彗さん!」
「えぇ~なんでよ、私たち付き合ったんだから別に良くない?」
この超絶美少女は、わが校のマドンナであり、俺の彼女である『月城 彗』。
文武両道、誰にも優しく接する彼女はまさに天使。そんな人と俺は今付き合ってる。
「え、待って。あれ月城先輩じゃない?」
「ほんとだ!え……月城先輩がうちの制服の男の人と腕組んでる!」
「マジかよ、俺月城先輩のこと好きだったのに...」
「てか、男のほうめっちゃイケメンじゃない?」
「うわ!ほんとだ。あんな人うちの学校にたっけ?」
あぁ~、めっちゃ注目されてる。てか、やっぱ彗さん人気だな。相変わらず、俺の影は薄すいけど……。ふと、彗さんのほうを見ると、なぜかよろこんでいる。そのよろこんでいる理由が気になり、彗さんに聞いてみた。
「なんで彗さんそんなに、よろこんでいるんですか?」
「だって、皆に私の彼氏が、颯くんだってことをアピールできるから」
そんなアピールして何の役に立つんですか...
そんな話をしていると一人の女性に声をかけられた。
「ちょっと、そこの根暗そうな君!なに彗と喋ってるの!」
「は、はい?ど、どちら様でしょうか?」
なんだこの失礼な人は……なんかうるさそうだし。
「ち、ちょっと”玲奈”この人は昨日、ナインで教えた私の彼氏だよ」
「え!、この人が例の彼氏!?顔はいいけど性格悪そうね」
「ちょっと玲奈……私の彼氏をそれ以上を馬鹿にするなら、いくら玲奈だからって
許さないよ」
「ご、ごめんって確かにちょっと失礼だったかもしれないけど……」
「ごめんね颯くん。この子ちょっと口が悪いとこがあるから……でも根はいい子だからね」
「ちなみにどうゆう関係なんですか?」
「あぁ、言ってなかったね。彼女の名前は『松島 玲奈』。私の友達で高1の時に
クラスが一緒で仲良くなったの」
「ちょっと彗!そこは親友でしょ!」
「だって、親友って言うのなんか恥ずかしいし...」
「「かわいすぎぃ!!」」
「…………」
「…………」
「ふふっ、なんだかんだ言って、仲いいじゃな二人とも」
「「それはない!」」
「ほらね」
ムキキィ~と言いたげな松島さんを横目に見ながら俺は言う。
「彗さんもう、学校行かないと遅刻しちゃいますよ」
「そうだね颯くん。じゃあそうゆことだから玲奈、また教室でね」
「う、うん………」
「もう、そんな拗ねないでよ、あとで颯くんの魅力、いっぱい教えてあげるから!」
「そんなの教えなくていい!」
プンスカと怒る松島さんを置いていき、俺たちは学校に向かった。
中略
クラスに着くと案の定、クラスの皆が騒いでいた。俺は気にせず自分の席に座り、カバンの中身を出していると一人の女性に声をかけられた。
「おはよう、颯。相変わらずみんなから注目浴びてるね」
「おはよ、藍里。こちらとしては注目なんて浴びたくないんだけどな……」
この俺に挨拶をしてきた女は『黒瀬 藍里』。クラス一の美少女と言われている女だ。藍里とは林間学校で仲が良くなった俺の数少ない友達の一人だ。
「あはは、だよね。颯は自分から目立ちにいくタイプじゃないもんね」
そんなふうに藍里と話していると、担任が教室に入ってきた。
「よ~し、ホームルーム始めるぞ。みんな座れ~」
担任の掛け声でみんなが一斉に座り始めた。担任の名前は『橘 亮太』。
俺の兄だ。みんなはこのことを知らないが、なぜか藍里だけ知っている。
あいつやっぱ俺のストーカーなんじゃ……いや、考えるのはやめよう。
「…………とこんなところだ。あと今日の放課後に、体育祭の競技決めるから、なにやるか決めとけよ。では以上、解散」
俺の兄件担任が解散と言ったと同時に、クラスの奴らが俺の席に集まってくる。
「橘!朝なんで月城先輩と腕組んでたんだ!?」
「橘くん、3年生の月城先輩と付き合ったってホントなの?」
「付き合ったのならいつから?」
「どうやって、月城先輩を落としたんだ?」
クラスの奴らが一斉に聞いてくるので、俺が少し戸惑っていると藍里が仲裁に
入ってくれた。藍里、感謝する………あとでジュース奢ってあげよう。
「で、月城先輩とは付き合ったの?」
あれれぇー、藍里さんはなぜそっちに寝返っているの?と、まあこんなことを考えていても意味ないな。よし、勇気振り絞るぞ。
「俺は………」
「あ、颯くん!やっほー!」
俺が彗さんと付き合ってることを言おうとしたら、なぜか彗さんが俺のクラスに
いた。って、なんでここに彗さんが!?
「彗さん!?なんでこんなとこに!?」
「ちょっと2年生のフロアに用があったから、ついでに颯くんの顔でも見ようかなって、思って…………駄目かな?」
くそぉ、そんな可愛い上目遣いで言われたら、駄目なんか言えるわけないでしょうが。
「今ちょうどーーー」
「月城先輩と颯って付き合っているんですか?」
俺の言葉を遮るように、藍里が彗さんに聞いた。
「ちょ、藍里っーー」
「うん、私と颯くんは付き合ってるよ!」
「「「「「「えぇーーー!!」」」」」」
あぁ、俺の平穏無事な学校生活が…………




