サラバ林間学校!!
朝起きると見知らぬ天井って、わけでもなく宿の部屋の天井だった。
「ふぁ~あ」
久しぶりに、こんな気持ち良く眠れたな。あぁ、今日で林間学校終わりかぁ……
短いようで長い林間学校だったな。さて、部屋を出る準備しますか。
「よし、片付け完了!」
そう言って部屋を出た瞬間、俺は秀真とバッタリ遭遇した。
「は、颯、お、おはよう……」
俺とバッタリ出くわした秀真は気まずそうに俺に挨拶をしてきた。
「あぁおはよ、秀真」
俺がそんな感じでいつも道理の挨拶をすると、秀真は安堵したような表情を見せて俺に話しかける。
「い、いやまさか優奈が浮気しているとは思わなかったよ……俺もショックだった」
こいつ、嘘を突き通す気か。はぁ、糞野郎だな。
「いつまで白を切るつもりだ秀真………俺は正直に言ってほしいんだけど」
俺は酷く冷めた声で秀真を問いただす。
「なんだ、知ってたのか。なんか、ごめんな颯。裏切っちゃって。でも優奈も俺がいいって言うから仕方なくーーー」
ピイっ
「ごめん、秀真、今話してた内容録音してたぁ」
「ーーっ!、おまっ!、それ消せよ!」
俺のスマホを奪おうとする秀真に俺は言う。
「抵抗したら今回のことお前らの親に言うぞ」
「な、!」
「やっと、静かになってくれたな。ありがとね秀真くん」
俺は煽るような笑みを浮かべ秀真に言う。
「俺の狙いはただ一つ、今後一切、梨花に近づくな。近づいた瞬間、お前らの親に録音したデータを送る。いやぁ、俺がお前らの親に、このこと言ったらどうなるだろうな。秀真も想像つくだろ?中3に起こった悲劇は起こしたくないだろ?俺がその気になればそんぐらい余裕だぞ」
俺がそうゆうと秀真は焦ったように俺に言った。
「わ、分かった、!本当にすまなかった、これからは後藤とも関わらないから!」
そうゆうと秀真は逃げるように去っていった。はぁ、最後の最後まで胸糞悪い奴だな。正直に言えばいいものを、ま、もう過ぎたことだし、いいか。よし、藍里との待ち合わせ場所に向かうか。
「あ、!颯~遅すぎるよ!何してたの!」
藍里はプリプリと可愛げに怒りながら言う。やっぱクラス一の美少女と言われるだけあるな。
「あぁ、すまない。少し用事があってな」
「ふ~ん、まあいいや、それよりもバスに乗ろ!もう、待ちくたびれたよ~」
「そうだね、バスに乗るとしますか」
「うん!」
そう元気よく、返事をした藍里と共にバスに乗り込んだ。バスが出発するまで少し時間があるので林間学校であった出来事とを振り返っていると、俺は次第に睡魔に襲われ眠りについていた。
『ん、ここどこだ?』
『やっほ、颯くん』
『え、彗先輩!?なんでこんなとこにいるんですか?てかここどこですか?』
『まあまあ、細かいことはどうでもいいじゃないか!』
『いやいや、結構大事なことだと俺は思うのですが』
『ふふっ、その感じだとやるべきことはやったんだね』
『ーーっ!』
『その感じ、ビンゴだね!』
『はぁ、彗先輩には敵いませんね』
『ふふっ、どうだ!これが年上の女性の強さだ』
『あはは、なんですかそれ』
『うわ、確かに。今自分で言っときながら後悔してる』
『でしょ』
『まあ、それは置いといてー』
『置いとくんですね』
『よかった、元気そうな姿を見れて!』
『ーーっ!』
『彗先輩、俺ーー』
『だーめ、その続きは今度きちんと言って』
『そ、そうですよね。また次の機会にきちんと言いますね』
『うん!、それじゃあ、またね颯くん!』
『はい!、また今度!』
「ーーって」
「はーって!」
「颯!」
「うおぉ、びっくりした!」
なんださっきのは夢か。てかやばい、今めちゃくちゃ彗先輩に会いたい!
「もう!、颯ったらバス出発するよ!」
「あぁ、ごめんごめん」
「もうっーー、あ、バス出発した」
そんな藍里の言葉を聞きながら離れていく林間学校を見て
俺は呟いた。
「サラバ、林間学校」




