俺とキャンプファイヤー
「…………」
「あ、颯くん!」
「よ、藍里」
俺を呼んだ藍里は駆け足でこっちに来た
「その感じだと無事に別れを切り出せたんだね」
「あぁ、終わらせたよ」
「よかったね」
「うん、もっと早く別れを告げとけばよかった」
「そうみたいだね。なんか雰囲気が変わってる」
「そうか?全く自覚ないぞ」
そんな変わったかなぁ?でもやっぱり解放された感覚はある。とりついていたものから抜け出せた何とも言えない感覚だった。
「まぁ、いいや……それよりも、どうせ優奈さんのこと考えすぎて焚火の炎とかあんまり見てないでしょ?」
「ギクッ」
ニヤニヤとからかいながらそう、言ってくる藍里に図星を突かれ顔を背ける。
「やっぱ、見てなかったんだ今じっくり目に刻んどけよ!」
「あはは!」
急な男口調に思わず吹き出す。
「そ、そんな笑わないでよ……!」
顔を真っ赤に染めた藍里は炎をじっくりと見始めた。俺もそれにつられて焚火の方を見だす。
燃え盛る真っ赤な炎、ゴワゴワと音を立てて燃え盛る炎はまるで、稲妻のようだった。
「綺麗だ……」
そんな言葉が口から出ていた。その言葉を聞いて藍里は嬉しそうに言った。
「颯くんの本音聞けて良かった!」
ドキッ
不覚にも藍里の嬉しそうな顔を見てドキッとしてしまった。危ない危ない、俺でなきゃ惚れちまうね。
「どしたの颯、顔赤いよ?」
顔が近けぇ。こ、こいつ……あざとい!?
「顔が近いよ藍里」
「あ、そうゆうことね」
藍里さぁーん、ニヤニヤしながらこっち見ないでください。
「ま、いいや。それよりも颯、伝えたいことがーーーー」
「藍里、今まで本当にごめん」
「うぇ!?」
突然、颯が土下座しだしたんだけど……




