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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
大陸間交流へ向けて

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第702堀:思い切った判断

思い切った判断



Side:ユキ



「ふう。疲れた」

「お疲れ様でした」


そういって労ってくれるのはシェーラだ。

今回の会議というか、大陸間交流の説明会だが、キャリー姫による家臣の選別という意味もあったのだが、こっちとしても、説明がちゃんとできればそれに越したことはないので、馬鹿が騒がないように、シェーラというウサミミ美少女を連れてきたのだ。

いや、美少女なのは本当だが、それが理由ではなくバイデの代表として同行してるのだ。

キャサリンを連れてくると、男尊女卑の風潮が根強いこの土地では舐められるからな。

シェーラも女性ではあるが、獣人、精霊の巫女という立場があるので文句をいう奴は少ないだろうという狙いもあった。

ついでに、ハイレ教ハイデン王都司教代理であるエノラもウィードから連れてきた。

お陰で、ヴィリアはともかく、ドレッサたちは仕事をする人員が減って、声にならない呻き声をあげていた。

頑張れ若者。仕事はそういうものだ。


と、そこはいいとして、シェーラのおかげか、それともにっこり絶対零度の微笑みを絶やさなかった姫さんのお陰かはしらんが、会議中に騒ぐ連中はいなかったのでやりやすかった。


「これで、伝えることは伝えたから、撤退できるな」

「あとは、フィンダールでしょうか?」

「ああ、そういえば、キャサリンが返事をだしてたな。でも、向こうは時間がかかるから、どのみち一旦ウィードに戻って仕事だなー」

「そうですね。それがいいでしょう」

「でも、働き通しはダメよ。ちゃんと休みも取らないと。ハイエルフの国と獣神の国に行ってすぐ新大陸、バイデからハイデンなんだから、いい加減疲れるわよ?」

「そうだよー。お休みはとろーお兄ちゃん」

「そうなのです。お休みは必要なのです」

「だな。ここが終わってウィードに戻ったら2、3日休むか」


ラビリスたちの言う通りだ。

休みなく働くとか勘弁願う。

大事な仕事をしているからこそ、ちゃんと休みを取らなくてはいけない。

疲れから変なミスをしかねないからな。


「やったー。じゃ、ジェシカ、買い物いこうよ。商店街の方に新しいお店ができたって聞いたしさ」

「そうですね。サマンサたちに護衛は代わってもらって、ウィードの商店街に久々に顔を出すとしますか」


リーアとジェシカも休みの予定を立てる。

ああ、この2人も俺に付き添ってずっと護衛だしな。

ジェシカはジルバとの仲介役も兼ねているし、休みは必要だよな。

俺はそのあいだ、サマンサたちの迷惑にならないように、外交官の仕事をしている横でゲームするか寝とくか。

何も予定のない休みはゲームするか寝ているかだからな。

それが至福。釣りも考えたが、案外疲れるんだよな。

みんなが釣果を期待するし、その後、料理も頑張らないといけない。

ああ、それなら生贄を増やせばいいわけか。タイキ君とか、タイゾウさんとかソウタさんとか。

と、まてよ? ソウタさんたちの歓迎会はしてなかったな。

じゃ、連休の間に予定を入れるべきか? ソウタさんたちも、外務省のトップで色々忙しいからな。進捗を聞くという建前で数日休ませるか。


そんな感じで、休みの予定を考えていると、キャリー姫さんがカグラにハイデン王まで連れてやってきた。


「何かあったか?」

「いえ、無事に選別が済みましたので、改めてお礼に来ました」

「お礼と言われてもな。あの大陸間交流の説明会だけで判断するのは問題ないか?」

「いいえ。問題ありませんわ。ねえ、叔父様」

「そうだな。このようなわかりやすい資料付きで懇切丁寧に、大陸間交流での外務省設立の重要性を説明してもらって、理解できない阿呆はいらんな。というか、元気そうだな。ユキ殿」


そういってハイデン王は、よっ、と言って、片手をあげて挨拶してくる。


「そっちは、胃が痛そうだな。ハイデン王。コーヒー飲むか?」


オフということだと判断して、俺も気軽に片手をあげて返し、コーヒーを勧めてみる。


「もらおう。土産で貰って以来、コーヒーは好きになってな。うむ、美味い。この苦みがなんともいえん」

「ブラック派か」

「ああ。砂糖やミルクを入れないこともないのだが、私はブラックだな。しかし、キャサリンから輸入品目を見せてもらっておどろいたぞ、コーヒーも色々あるのだな。いや、恐るべしウィードだな。素晴らしい発展ぶりだな」


いや、ウィードじゃなくて、地球産な。

キリ○ンジャロとか、ブルーマウン○ンとか、コーヒーの有名産地から有名ブランドの良い煎り具合を取り寄せてるからな。


「ちなみに、コーヒーも淹れ方一つで全然違うからな。そこらへんも大事だぞ」

「なに? そこまで違うのか?」

「そりゃ、紅茶だって入れ方一つで色々違うだろう? コーヒーもマスター次第ってわけだよ」

「マスター? メイドではないのか?」

「あー、別にメイドでもいいんだが、こういう苦みがある飲み物はどちらかというと、女性というより、男性のイメージがないか?」

「そういわれると、そうだな」

「それにな。メイドに一から十までやってもらうのは当たり前かもしれんが、コーヒーは自分でブレンドする楽しみがあるからな。自分で好みの味を作り出すって言うのも案外いいものだぞ?」

「自分でブレンド?」

「紅茶は決まった茶葉を使うが、コーヒーは色々な豆をブレンドしてオリジナルのコーヒーを作ることをよくやっている。趣味の部類だ。紅茶でもブレンドはあるんだが、まあ、コーヒーの話な」

「ほう。どうやるんだ。興味がわいた」

「じゃ、まあ、あくまでも簡単に……」


そうコーヒー談義に花を咲かせようとしていると……。


「コホン。ユキ様、叔父様、そういうのは後にしていただけますか。単にご挨拶に来ただけではありませんので」

「「あ、はい」」


キャリー姫さんにそういわれて、すぐに会話をやめる俺とハイデン王。

いや、あのにっこりはキツイわ。

会議に参加した連中が俺に文句ひとつ言わなかった理由を実感した。

この圧力は凄いわ。


「な、絶対俺のあとはキャリーの方がいいとおもわんか?」

「気持ちはわからんでもないが、女性が王位に就くと、こっちの土地じゃ問題だらけだろうに」

「お話を始めてもいいでしょうか?」

「「はい、どうぞ」」

「陛下にユキはなにやってるのよ……。ま、わかるけど」

「うんうん、気持ちはわかるよねー。ね、ソロ?」

「え、え、えーと……」

「そこの3人、何か?」

「「「いいえ、何も」」」

「はぁ、まったく……。では、用件ですが、二か月後に迫った、大陸間交流、外務省設立会議についてなのですが……」

「なにか、疑問に思うことでもあったか?」


仕事の話なので、資料とメモ帳を用意して話を聞く体制に入る。

リーアはICレコーダーを用意して、録音準備だ。

手慣れたもんだね。ああ、もちろん、カグラたちもハイデン側として即座に準備を整えている。

鍛えられたな……。


「いえ、疑問ではなく。この外務省設立会議に私たちハイデンも参加いたします。無論、私は補佐、叔父様が代表としてです」

「ほう。そりゃ、思い切ったな。まだ国内は安定していないだろう? これはどっちの判断だ? ハイデン王か? キャリー姫さんか?」

「いや、これはどっちでもない。2人というか、あの会議に参加したものの総意だ」

「総意? あんまり反応は芳しくなかったが」


ただ聞いているだけの新人研修みたいな感じだったが?

いや、キャリー姫さんの微笑みにビビっていた可能性の方が高いけどな。


「安定してないからこそだ。ウィードとの関係をしっかり結び、大陸間交流でロガリ大陸、及びイフ大陸との交流を進め、この大陸においての代表仲介役としての立場を確立することが大事なのだ」

「叔父様の意見に他の者も賛成です。フィンダールと停戦はしました。ハイレ教の内部で狂神者の企みも発見しましたが、それでハイデンの名誉が回復するわけではありません。今後の諸国会議でもあれば、今回のことは、狂神信者に踊らされた情けない国という評価に変わりありません。フィンダールもハイレ教も同じです。今回のことで国際的な信頼及び、大国としての力量を疑われることでしょう。発言力は著しく低下するはずです」


そりゃそうだ。

二国とも、ハイレ教の内部にいた狂神信者に踊らされた。果てはフィンダールはリラ王国を滅ぼし、アージュ殿下を失い。ハイデンは政府内部まで入り込まれて中枢ががたがたになっていて、魔術学院では各国から受け入れていた留学生の不当な勾留。ハイレ教に至っては、総本山内での狂神信者の活動を知らなかったせいで信者が沢山犠牲になっている。

これで、国際社会での信用、立場低下は当然だろう。

周りに迷惑をかけた責任を取らなくてはいけない状況だ。


「それを払拭するための、大陸間交流での代表って言う立場か?」

「ああ。というか、そうでもしなければ、下手すると侵略してくるような連中が出かねない」

「そこまで周りは不安定か?」

「マジック・ギアがどこまで拡散しているかがわからない状況ですから、そのような予測は必要かと。ですので、そのためにウィードと繋がりを、フィンダール、ハイレ教と一緒に持つことによって、同盟を組めればと思うのです」

「ああ、ハイデン一国だけじゃなくってことか」

「そうだ。ここで我ら二か国に加え、多くの国で国教とされているハイレ教がウィードを認め交流の為に同盟すると宣言すれば、他国へのけん制にもなるだろうとな」

「そうなれば、迂闊に喧嘩は売ってこないだろうし、狂神信者の件が真実だったって証明にもなるか」

「はい。ただ口先だけで言っているのではなく、同盟を組むというのが大事です。これで他国もどれだけこちらが本気かとわかるはずです」


確かにな。

戦争をしていた者同士がすぐに同盟を結ぶなんてことは、余程のことが無い限りない。

それだけのことが起こったと思うよな。

しかも、大国同士がだ。

ハイレ教で起こったことを半信半疑だと思っているところはこの同盟で事実だと認識を改めるだろう。


「じゃ、外務省設立会議にはフィンダールやハイレ教の方にも出席してもらわないと不味いわけか」

「ああ、一応。こちらからも先ほどの説明や同盟の打診は送るつもりだ」

「ですが、あと二ヶ月ですし、特にフィンダールは会議に参加できるかはなかなか難しいところですわね。最悪私たちハイデンだけでも行って、フィンダール、ハイレ教も参加したということにできればと思います」

「それはそれでフィンダールや、ハイレ教に不信感を持たれないか? ハイデンが独断専行しているって?」

「その場合は、アージュ殿下、エノラ司教代理を参加させます。それで二国の面目は保てるはずです。それに、そんなことで独断専行などしても、周りの状況はよくなりません。我々は、ここは何としてもウィードが提案する大陸間交流に参加するしかないのです。そんなことが分からないわけがありません」

「それがわからないなら、組む方が不安だからな」

「まあ、話はわかった。フィンダールの方からもバイデに連絡が来ている。是非一度帝都へってな。これは早めに行った方がいいか?」

「そうだな。そちらに不都合がなければそう願いたい」

「そうですわね。スタシア殿下もご一緒に帰還すれば、説明に時間を取られることもないと思いますが」


あー、スタシア殿下を案内役にフィンダールにな……。


「ハイレ教会の方は、ゲートが開通していますので、連絡は容易ですので、こちらからしておきますがよろしいでしょうか?」

「頼む。こっちは先にフィンダールに向かうことにするよ」

「はい。よろしくお願いいたします。では、叔父様」

「ああ、フィンダール王に手紙をしたためる。それを持って行ってくれ」

「了解」


ということで、ハイデン、フィンダール、ハイレ教が新大陸の代表ということで参加になるか。

はぁー、ロガリやイフメンバーにこのこと伝えないとな。

うちの外交官兼任の嫁さんたちがまた忙しいなー。

ま、まだ参加するって決まったわけでもないからな。

……どうせ全員参加するって何かがささやくが、気のせいということにしておこう。






こうして、大陸間交流に参加宣言をするハイデン。

そして、フィンダールも巻き込むことに。


それとは別の話で、6月6日。

ある奇跡が起きました。

フェイトグランドオーダー、略してFGO。

自分は無課金勢で、ぼちぼちとやっておりました。

ガチャも最高レアは100分の1ぐらいの確率なので、早々出るものではありません。

ですが、その日はイベントの為に10回ガチャが無料だったのです。

ま、呼札10枚ですね。

そこで、外れるとは思いつつガチャを回し……。

星5沖田 星5水着玉藻 星5エルメロイⅡ 星4水着モーさん という怒涛の引き。

さらには、ポケモン色違い2匹に他のガチャでも最高レアを引くという強運。


正直怖かった。

あるよね。運が良すぎると、バランスとるために不運になるんじゃって。


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