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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
新大陸 暗躍する影編

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第346堀:白い森の観光

白い森の観光





Side:リエル




ユキさんたちの難しい話はよく分かんなかったけど、その日は話が問題なく終わって、各自部屋に戻ってきた。


とりあえず、……よかったー。

クロウディアとカーヤの2人は無事に、お兄さん、妹さんと仲直りできたみたい。

僕みたいに石とか投げられなくてよかったよ。


「よかったね。2人とも、本当によかったよ」

「リエルさん。ありがとうございます」

「あーもう、なんで、私たちじゃなくて、リエルが泣いてるのよ?」

「だって、だってさ、嬉しくて。2人を見てると、僕もきっとうまくいくかなーって思えたんだ」


うん。

そんな気がするんだ。


「きっとうまくいくって……。そう言えば、リエルって村を飛び出てきた、みたいな話をしてたわよね?」

「あ、うん。そうだよ」

「私たちの嬉し恥ずかしのシーンを見たんだから、リエルの事も話しなさいよ。その……私たちも手伝ってあげるから」

「ええ。今回の件はリエルさんの後押しのおかげです。ですから、リエルさんの手助けをさせてください。まあ、過去のことは無理にはお聞きしませんが……」

「あ、うん。いいよ。僕だけ話さないってのは、ずるいよね」

「リエル……」


僕が、村でのことを話そうとして、トーリから声をかけられて振り返ると、なぜか、僕の話を知っている皆は妙な顔をしている。


「ん? どうしたの皆?」

「あ、いやー。ちょっと話がハードかなーと思いまして……」


ラッツはそう言って、あははーと笑っている。

何か不味い話だっけ?


「何? そんなにひどい話なの?」

「えーと、その、リエルがいいのなら止める理由はないけど……」


トーリも何か気まずそう。

何でだろ?


「ま、いいんじゃない? 怒り心頭で魔力暴発しそうになったら、殴って止めればいいし」

「まあ、そうですね」


リーアとジェシカがそんなことをいう。


「……リエルの過去はそんなにひどい?」

「……すみません。私も知らないのです」

「あはは、そんなことはないよ。そうだ、クリーナとサマンサには話してなかったよね。丁度いいや、一緒に聞いてよ。隠すようなことでもないし、いつか戻るときに手伝ってもらえると嬉しいから」

「……ん。分かった」

「リエルさんがそう言うのでしたら、私も拝聴させていただきます」



ということで、僕はトーリと一緒の村で生まれ育っていろいろあって、そこを飛び出して、冒険者になって、奴隷になって、ユキさんのところにたどり着いたって話したんだけど……。


「いい、リエル。そんなクソみたいな村に戻るときは絶対言いなさい。私が絶対守ってあげるから!!」

「はい。リエルさんはそのようなことで傷ついてはいけません。私も絶対協力いたします!!」


なんか、カーヤとクロウディアは変に気合入っているし……。


「……私なら消し炭にする」

「……私も、リエルさんのお母様の墓を確保した後、そんなバカみたいな風習がある村なんて潰したほうが世のためかと」


クリーナとサマンサは物騒なことを言っちゃってるし!?


「えーと、なんでこんなになってるのかな?」

「いや、これが普通だから、リエル。私だって、自分の家族が憎くて、悲しくて、仕方なくなったんだし」

「ですねー。でも、リエルのその性格はとっても好ましいですよ。私も、みんなも、お兄さんも」

「……リエルはそれでいい。私たちがフォローする。リエルのお母さんも絶対迎えにいく」

「なんだよー。それじゃ僕が何も考えてないみたいじゃないかー」


アハハーって笑い声があがる。

でもさ、こうやって仲直りできた二人もいるんだし、僕があきらめるっていうのはだめだと思うんだ。

お母さんだって、いつまでもみんなと仲直りできないと、心配して眠れないだろうし、きっと、何とかなると思うんだ。


「お、皆ここにいたのか」

「どうしたのみんな?」

「何か、秘密の香りがするぜー?」


そんな話としていると、ユキさんと、エリス、コメットが長話を終えて戻ってきた。


「2人が無事に仲直りできてよかったねーって」

「そうか。よかったな」

「うん」

「なんで、リエルが一番うれしそうなのよ?」

「いやー。リエル君の飾らない、本心からの笑顔はいいもんだよ」

「えへへー」


コメットってさ、ダンジョンマスターだったからなのか、なんとなくユキさんに似てるんだよね。

あれ? コメットのほうがダンジョンマスターになったのが早いから、ユキさんがコメットさんに似ているのかな?


「で、お兄さん。お話しはどのように?」

「あ、そうだ。僕たちが出て行ってからいろいろまとめたんでしょう?」

「特に進展自体は無いな。さっさとダンジョン化したのはみんな分かっただろう?」

「うん。ユキさんの予定じゃ、お話に参加していない僕たちが魔剣関係を取り締まるはずだったけど……」

「まったく反応がありませんでした」


そう。

トーリの言う通り、魔剣の反応はなくて、聖剣と思える反応が3つ、お城の地下にあっただけ。

これがおそらく、形見の聖剣だと思う。


「そういうこと。ダンジョン化の許可をもらった。遠隔だけど聖剣も確認できたし、魔剣は確認できず。ある意味目的は達成した」

「念のために、わざと話し合いから外れてもらったけど、肩透かしだったわ」

「いいじゃないですか、エリス。毎回、内まで潜り込まれていても、それはそれで問題でしょう?」


うん。

僕でもそれはわかる。

どこの国も都のど真ん中に大規模な武装組織が勝手に拠点を構えているってのはまずい。

ウィードでそんなことしてたら、僕がたたき出すね。


「でも、念の為に、聖剣は見せてもらうことにしたよ。あれから妙な小細工がされていないかとか、不具合がないかとか、ここのダンジョンに残っている私の研究資料集めもあるからね。あと数日はホワイトフォレストに滞在することになると思う」

「というわけで、実質忙しいのは、コメットと俺、そして常時護衛の2人ってところかな。あとは、ホワイトフォレストの見学、観光でもしてくるといい。明日には、適当に空いている屋敷を譲ってもらって、そこにゲートを開通する予定だ」

「あ、それじゃ、こっちに来ていないみんなも来れるんだね」

「ああ。他の国みたいに、隠れて行動する必要はないし、ここの国自体が協力者みたいなもんだからな。他のみんなも顔合わせしたほうがいいだろう」

「やったー。初めてみんなで観光ができるね!!」

「そうだな。結局、アグウストのほうは忙しくてできなかったし、こっちで楽しもう」


そうして、新大陸で初めてのお休み日がきたのでした。




「うーん。なんか新鮮だね」

「だね。いっつも、警備とか、監視で忙しかったし」

「どういうこと? あなたたちはベータンって街を預かっているって言ってなかったかしら?」

「あ、そうなんだけど、結局さ、僕たちが管理しないといけないから、四六時中お仕事ばっかりだったんだよね」

「……ベータンは特に、ユキたちは表向きほかの国へ行ってたから、私たちが領主のような感じ」

「ホーストさんはいい人でしたから、そこまで軋轢がなかったのはよかったですけどねー」

「そういうことですか。為政者というのはやはり大変なのですね」

「やっぱり、そういう話を聞くとさ。私は聖剣使いとして、旅立ってよかったーって思うわ」


そんな話をしつつ、私たちはホワイトフォレストの街並みを、クロウディアとカーヤに案内をしてもらって、のんびり歩いていた。


「でもさ、ちょっとだけいた、魔術学府は楽しかったよ」

「制服とか、かわいかったよね」

「……ん。まあ、勉強がうっとおしかったから、のんびりとは違ったけど」

「お耳も幻覚系でごまかしていましたし、窮屈ではありましたねー」


ここホワイトフォレストでは、のんびりと私たち獣人、亜人はケモミミを出している。

ぴこぴこ!!

んー、ぴこぴこ!!

ケモミミ運動!!


「なにケモミミを激しく動かしているのよ」

「なんか、隠さなくていいと思うと動かしたくなった」

「あ、それわかる」

「わかりますねー」

「あーもう、じっとできないの?」

「「「できない」」」


みんなでしばらく、ぴこぴことお耳を動かしまくった。



「この紅茶おいしいね」

「これって、お城で飲んだやつ?」

「そうよ。まあ、幾分質が落ちるけどね」


しばらく城下町を見て回った後、喫茶店に入って一息ついていた。


「しかし、不思議ですね。外はあれだけ真っ白だったのに、お城や城下町には、ほとんど雪が残っていませんでしたね」

「あ、そういえば本当だ」


ラッツに言われて気が付いたけど、喫茶店の外は雪で白くはなく、普通にレンガや石畳みが見えている。

屋根の上に微かに雪が残っているぐらいだ。


「なんで?」

「えーっと、なんでだっけ?」

「はぁ。カーヤはもうちょっと勉強したほうがいいと思います」

「そ、そんな勉強しなくても生きていけるからいいのよ。で、なんでだっけ?」

「コメット様が開発したホットストーンのおかげです。本来は物を冷やすのに適したアイスストーンという一定の温度を保つ石材ですが、その温度を上げる方法を見つけて、それを生産できるようにしているのです。問題点としては、材料元となるアイスストーンの採掘地が少なく、DPで生産しようにも、割が高く、魔力を注いでつくるにも、すぐに大量に用意できるわけではないということです。ですから、主に城下の主要な道にホットストーンを等間隔で置いて、雪の弊害を少しでも緩和しようとしています」

「なるほど、それで路地には雪が残っているのですね」


ラッツの視線の先には、路地から表通りに雪をかき出している人がいる。


「ああやって、路地の雪を表通りに出して、溶かすという役割もありますし、ちゃんとした手続きの元、この国に住む人たちにはホットストーンが配られています。それで、暖をとるのです」

「あー、そう言えば、全然火を起こした煙がでてないなーと思ったらそういうことか」


道理で、なんかほかの街と違って空気が綺麗な感じがしたんだ。

煙たさとかが全くない。


「ええ。冬場の薪集めも相当な労力や資源がいります。このホットストーンの発明で、国民の生活がかなり良くなりました」

「北辺の地で、問題なく過ごせるのは、コメット様のおかげよ」

「はぁー、コメットって凄いんだねー」


いや、元々この大陸のダンジョンマスターで色々やっていたんだから、すごいんだろうけど、こうやって、目で見てわかる成果ってのは初めてだから。

今までのは、戦う道具とか、研究書類とかばっかりだったから。


「しかし、ホットストーンでしたか? そんな便利な物、他国とか欲しがりませんか?」

「欲しがりますよ。ですから、高値で輸出をしていて、ちゃんとした管理をしているはずです」

「といっても、北辺のホワイトフォレストでこそ、価値がある道具なのよね。他の国では、冬に少し暖が取れるだけで、あとは、邪魔だったし」

「まあ、火を起こせるものでもないですし、本当に暖を取るための物ですからね。そして、ホワイトフォレスト以外の地では10年ほどでただの石ころになるようです」

「たぶんマジックアイテムの一種だったのね。魔力枯渇って話を聞いて、それでかなと思ったわ」

「なるほど、空気中の魔力を取り込んで動くタイプの奴だったのですね。で、ホワイトフォレストや学府以外では……。ってちょっと待ってください。この地は魔力が充実しているということですか?」

「え、そうなの? ちょっとまって」


僕はその事実を聞いて、魔術をちょっと使ってみる。


「……いや。普通に20倍消費してるけど」

「どういうことでしょう?」

「えーと、ホットストーンの詳しい構造はしらないので、私からはなんとも……」

「私もよく知らないわ」


これはユキさんに連絡した方がいいかな?

僕たちとは違った発想が出てくるかもしれない。

そう思って、コールをしようとすると……。


「簡単だよ。ダンジョンコアから魔力を補充をしていたのさ。範囲は丁度この国ぐらいだね。そこから出ると、魔力の補充が受けられなくて後は枯渇するだけさ。流石に10年も持つとは思わなかったけどね。いやー、物持ちがいいのか、外の魔力枯渇が予定より緩やかなのかはわからないけど」

「あ、コメット」


どこから出てきたのかしらないが、コメットが普通に僕の隣に座る。

神出鬼没だよね、この人。


「コメット様。どうしてこちらに?」

「あ、私も紅茶で。ん? ああ、話し合いが面倒だから抜けてきた」


普通に仕事さぼったって言うかなー。

僕は苦笑いしていると、トーリやラッツ、カヤは白い眼で見ている。


「……あんまり、ユキさんを困らせると。怒りますよ?」

「ですねー。私としてもお兄さんに負担ばかりかけられるのは我慢なりませんね?」

「……お揚げを抜きにする」

「あ、それはだめだよ、コメット。ユキさんって忙しいんだから」


ユキさんが忙しくて倒れちゃうよ。

それは駄目だ。

コメットには悪いけど、厳しくいくよ。


「あー、言い方が悪かったね。私の出番はないから、外の様子を見に来たのさ。私は研究者だからね。国家の運営とか、国家戦略とかはお門違いだよ。分からなくはないけど、そんなことに頭を使いたくない。こうやって、データを集める方が、よっぽど役に立つさ。ちゃんとユキ君からOKも貰っているから、安心していい」


あ、なんとなくわかる。

僕も、ウィードの運営会議とかに出るけど、警備のことをちょろっと話すと、あとはエリスやラッツ、ミリーにお任せだからね。

いる意味ないよねーって思う。

外でお巡りさんしてた方がいいよねーって感じで。


「で、話を戻すけど、そのホットストーンを維持するための、ダンジョンコアの魔力だけど、毎日とは言わないが、きっと、王様か宰相辺りが、ダンジョンコアに魔力を注ぎ込んでるんじゃないかな? 効率は確かにわるいけど、外に魔力を放出しないで、直に魔力をコアに注ぎ込むから、消費量の跳ね上がりはないはずだしね。この過程も20倍だと、何にもできないよ」

「そういう使い方もあるのですね。ん? じゃあ聖剣とかも……」

「そうだよ。持ち主の魔力を損失なくため込んで、刀身やコアの接続により、無駄な魔力消費を抑えられるように設計してるから、普通に魔術を使うよりも、ベツ剣、聖剣を介して魔術を使った方がいい。聖剣に組み込んである術式なら、更に消費を抑えられるね」

「はあ、色々考えてあるんですね。ウィードの大陸でいう杖みたいなものですか」

「杖そのものはこっちにもあるけど、どうも実用性が無くて後方から撃つだけが関の山だったからね。ポープリぐらいになるとまた違うんだけど、流石に、あそこまで育つのを待つのはあれだし、剣に杖の役割を持たせて、コアで補強すればいいんじゃないか?ってのが発想元かな」

「ふぇー。色々考えているんだね。僕は……」



ドーン!!



そんな爆音が響いて僕の言葉は遮られた。





そうは問屋が卸さないとはよく言ったものです。

でも、少しはホワイトフォレストの生活を覗けたのではないでしょうか?

雪国って大変そうだよね。


さて、そこはおいといて、明後日はついに10日!!


サモンナイト6!!

メダロットガールズ!!


ああ、いそがしいよねー。


最近、マインクラフトも本気で開拓し始めたし、改造MODなしで。

ガチでマインクラフトの世界と向き合う。

実況動画とかかんがえたけど、疲れるからいいや。

同人の原稿もあるしー。

いやー、忙しいわ。


あ、同人誌参加しね?

あと、お絵かきチャットとか遊びたい人とかいない?

適当に絵のリハビリしたいし、なんかリクエストくれる人がいると嬉しんだが。



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