↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
新大陸 暗躍する影編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

421/2365

第347堀:兵士の意地

兵士の意地





Side:カヤ




ドン、ドン、ドーン!!




断続的にそんな音が辺りに響く。

お店の人や御客さんを見てみると、私たちと同じように驚いた顔をして、店外を見つめている。


「……どうやら、ホワイトフォレストの催しではないみたい」


全く、なにも私たちがオフの時に問題を起こさないで欲しい。

いやがらせ?


「そのようですね。はぁ……」

「うがー、なんでこう邪魔が入るかなー」

「本当だよね。イライラする」


どうやら、ラッツ、リエル、トーリも同じようにお怒り気味だ。

当然か。

こうやって、4人でのんびりすることは、そうそうない。


「ま、そうイライラしても仕方がない。まだ、私たちの邪魔をしに来た相手と決まったわけではない……」


そう、コメットは言いかけたけど……。


『緊急事態です。ホワイトフォレストにて、魔剣と思しき反応がでました。場所は、南門。近場のラッツ、トーリ、リエル、カヤは至急現場に急行して、事態の把握に努めてください。民間人に被害が出るようなら、武力鎮圧も許可します。また、陽動の可能性あり。コメット、クロウディア、カーヤは至急、王城へ戻ってください。戻る途中で、不審人物がいないか確認を。私とユキさんたちは、聖剣の保管場所へ移動を開始しています』


完全に、私たちの邪魔をしに来た相手らしい。


「はぁ、思いのほか、簡単に釣れたようだね」


こめかみを押さえながら、コメットがそう呟く。


「コメット、釣れたってどういうこと?」

「ん? カヤは聞いていないのかい? 昨日の話し合いで、今朝城でお触れを出したのさ、聖域の開放を行うってね。王様と宰相が言うには約10年ぶりだそうだ。だから、今回の騒動で、よからぬことを狙っているのなら、この期間に何か手出しがあるんじゃないかとユキ君が言っていたんだが、まさか初日で来るとはね」


……ユキが凄いというより、相手が馬鹿だ。

もうちょっと、考えて行動をしてほしい。

私たちが休めない。


「と、長話はここまでだ。エリス君からの報告の通り、門の騒動は囮の可能性がある。ここの地理に詳しいクロウディアとカーヤは戻るぞ。すまないがカヤ君たちは門のバカどもを頼むよ」

「わかりました」

「わかったわ。カヤ、そっちはヘマしないでね」

「……休日を邪魔された。ヘマなんてしない。ボコボコにする」


うんうん。

他の皆も同じ思いのようだ。

人の休日を邪魔するやつは、人として駄目なのだ。


「遅れは取らないと思うが、十分に注意だけはしてくれ。ヒフィーからホワイトフォレストに送ったはずの魔剣がごっそり消えている。だが、これはダンジョン化した範囲に反応がないだけだ。外に魔剣持ちの集団がいてもおかしくはない」

「わかってるって。僕たちに任せてよ」

「じゃ、頼んだよ。あと、自分の身を最優先でいい。君たちになにかあれば、ユキ君は手段を選ばないから」


そう言ってコメットは、2人を引き連れて、お城の方へと歩いて行く。


「あれ? あんまり急いでいないね」

「それは、道中の不審人物の確認もあるんですよ」

「ああ、なるほど」

「でも、私たちは急ごう。門からの騒ぎはそれなりに大きい」

「うん。よし、気持ちを切り替えて頑張ろー!!」

「「「おー」」」


ということで、即座にジャンプして、家屋の屋根に飛び乗る。

道はさっきの騒動で、人が多く、進むにも退くにも面倒そうだから。

で、そのまま南門の方まで屋根伝いに走って行くと……。


「はははっ!! 亜人共が国を作るなど滑稽よ!!」


どうやら、魔剣を持っているのは男のようだ。

これはヒフィーかエクス王国の手引きで間違いないと思う。

相手は人族3人か……。

私たちだけで……、いや、私だけでどうにでもなる。


「えーっと。助けるの?」

「いえ。ちょっと様子を見ましょう。衛兵さんが頑張っているようですし。昨日の見た勤務態度や姿勢から、あの程度の手合いに後れを取るとは思えません」

「私もそう思うよ。というより、私たちならあの相手は1人で十分だし、索敵範囲外に敵がいないか確認した方がよくないかな?」

「それもそうですね。しかし、流石にこの場に1人だけなのは、緊急事態に対処できないでしょうし、2人残って、2人が門の外を索敵って感じですかね」

「……なら、私が残る」

「あ、私も残る。だって、寒いし……」

「あー、トーリずるだー」

「ま、バランスもいいですし、いいんじゃないですか? リエルとカヤのコンビだと、色々心配ですし」

「……それは心外」

「そーだ、そーだ」

「はいはい。じゃ、リエルはちゃんと仕事してるところ見せてくださいな」

「わかったよ。敵を1人で捕まえるんだから。トーリ、カヤここは任せたよ」

「うん。気を付けてね、2人とも」

「気を付けて。寒くて凍えないように」

「ぬふふふ。それはそれで、お兄さんに暖めてもらう格好の理由になるんですよねー」


ラッツとリエルはそう言って、門の外にジャンプして消えてゆく。


「そ、そんな寒さの利用方法が……。でも、おみみが……」

「……とれないから。あと、ユキには好き勝手に抱き着けばいい。私たち妻なんだし」


ユキは押し倒したりしなければ、基本、甘やかしてくれる。

というか、押し倒すと、体力気力がなくなるからいけない。

お互いに全力でやるから。

しかし、それはいいとして、トーリのおみみとれるトラウマは結構根が深いみたい。

一体どんな雪山に行っておみみが取れる一歩手前までいったんだろう?

そんなことを考えている内に、門での戦いは進んでいる。


「お前等は全員、奴隷がお似合いだ。抵抗しなければ、生かしてやる。が、奴隷が人様にたてつくのならば……」

「こうだっ!!」


そういって、1人の魔剣持ちの男が魔剣を振るうと、ファイアーボールみたいなのが出てきて、衛兵に直撃する。


「ぐあっ!?」

「「「た、隊長!!」」」


ん?

あれはたしか、昨日私たちの対応をしてくれた人たちか。

応援に駆けつけたように見える兵士たちはみんな転がってるし、結構劣勢?

うーん、これは助けるべき?

そう思って視線をトーリにやるけど。


「ううん。まだ、あの人たちはやる気だし、負けたなんて思っていない。私たちが出るのは早いよ」

「トーリがそう言うなら見守る」


こういうタイミングは非常に難しい。

一応私もウィード警察に所属しているけど、無暗にでしゃばると、部下の頑張りを潰すことになる。

ついでにここは友好的とは言え一応他国。

客人の私たちが始末をつければ、面子が丸つぶれだ。

ということで、こういう判断は警察トップのトーリに任せるのが一番いい。

身内では影は薄いけど、真面目だから、部下からの評判はとてもいいのだ。

あ、でも夜はユキとワンワンプレイが好き。

ちょっとだけ、専用の首輪が羨ましかったりなかったり。

で、吹き飛ばされた隊長さんは、槍を杖にして、足ががくがくしながらも立ち上がる。

うん。いい根性をしている。


「まだ立つつもりか」

「そう、だ……」

「ふん。弱いお前を相手にしても意味がない。ほら、応援を城から連れて来い。そのぐらいは待ってやるぞ?」

「この貧しい国の王とやらでもいいぞ? 斬り捨ててやろう。その瞬間にこの国は俺たちの物だがな」


……なんつー、あからさまな…。明らかに城から人を引き離そうとしている。

陽動の話が信憑性をましてきた。


「……私が、私たちがいる限り、陛下へは、国民へは絶対近寄らせない」


隊長さんがそう言うと、部下の人たちも盾と槍を構える。

倒れていた兵士も、ゆっくりとだが、立ち上がっている。


「ふんっ。ただの門兵どもが。さえずるにしても近衛ぐらいの身分でいえ」

「しょうがない。ここは一旦仕留めて、城の前で挑発した方が良いだろう」

「ははっ。ならやっちゃいますよ!! 亜人共を生かしておけって言われて俺ストレスたまっちゃって!! ひゃっはーー!!」


1人のどうみても頭がおかしい男が飛び出して、隊長さんに魔剣の魔術を連発しながら近づく。


ドン、ドン、ドン……。


「ぐうぅぅ……!!」


隊長さんは動きもせずに、盾でその魔術を必死に受ける。


「そーれ!! 止まってると串刺しだぜー!!」


そんな言葉と共に魔剣が隊長さんに突き出され……。


「なにっ!?」


それよりも早く、隊長さんから槍が突き出されていて、敵の胴体に突き刺さる。

相手が近づいてくるのを待ってたのか。

でも、簡単にできることではない。

ずっと我慢しないといけないから。


「おおおっ!!」

「まっ……」


そして、雄たけびを上げて、盾を振り上げ、槍で動きが止まっているバカに、振り下ろす。


ゴンッ!!


シールドバッシュというより、シールドハンマー。


ゴン、ゴン、ドゴンッ!!


良いのが入った音がした。

殴った隊長さんの方も手ごたえあったのか、ゆっくり盾をどけると、槍が腹部に突き刺さったまま、伸びている男がいた。

……顔が血まみれだけど、たぶん生きてると思う。


「馬鹿め。油断したな」

「ほっとけ。足手まといが減っただけだ。何も状況は変わらん」

「それもそうか。そこな門兵。それからどうする? その雑魚を止めるだけで満身創痍だ。逃げるなら追わんぞ?」


うーん。

思ったよりきついかな?

でも、隊長さんはまだ一歩も引く気はないみたいで、腰に履いていた剣を引き抜いて構える。


「私は……、ここを任されているのだ!! 私もこの国の盾の1つ!! 引くことはしない!!」

「「「おうっ!!」」」


その声にこたえるように、ほかの兵士たちもボロボロで声を出す。


「ちっ、死にぞこない共が」

「それほど死にたいのなら、殺してやる。ほら」


先ほどの男とは比べものにならない、大きいファイアーボールが飛んでくる。

……なんでファイアーボールばかり?

炎の魔剣だけ?


「カヤ、流石にあれは不味い。いくよ」

「わかった」


そこはどうでもいいか。

まずは助けないと。

ということで、2人で戦いの最中に割って入る。

勿論、大きいファイアーボールは私にとっては火遊びの部類だから、踏み消した。


「なにものだ。お前たち」

「……あ、あなたたちは」


敵はいいとして、私たちのことを知っている隊長さんに正体をばらされると面倒なので、しっーと口の前に人差し指を立てる。


「……その門兵の様子からすると、城からの応援のようだな」


うん。

見事に引っかかった。


「しかし、女が上級兵とはな。この国のレベルが知れている」

「魔剣しか取り柄がないからな。その魔剣も使える男である俺たちに勝てると思っているのか?」


勝手に勘違いしてくれてて助かる。


「まあいい。こちらにとっても好都合だ」

「ああ。しかし、上玉だな。適当に痛めつけて売り払った方がよくないか?」

「そこら辺の裁量は任せる。まずは任務が第一だ。それが達成できれば何も言わん」


ペラペラとよくしゃべる。

というか、片方の男、私とトーリを上から下にいやらしい目で見てくる。

……気持ち悪い。


「時間稼ぎのつもりでしょうが、変態には遠慮はしません」


トーリがそう言って変質者の目をしていた男を一瞬で壁まで吹き飛ばす。


バンッ!!


そんな音と共に、くぐもった声がして、男はずりずりと壁から地面に落ちる。

……あれ生きてる?

こう、カエルを壁に叩きつけたような……。


「なにっ!?」


リーダーらしき男は突然のことに驚いている。

さて、私もお仕事をしよう。


「……あなたには知っていることを喋ってもらおう」

「貴様!? いつのまに!?」


咄嗟に魔剣を振りかぶるが、私たち相手には遅すぎる。

足を払って、バランス崩したところで魔剣を奪い、地べたに叩きつける。


「ぐうっ!?」

「何が目的?」


頭を踏みつけて、そう問いただす。


「なかなか侮れんな。亜人の国も。……いや、だからこそか」

「独り言はいい。私の質問に答えて」

「ぬぐっ!? ふっ、喋らぬよ。こうなることも予想はできていた」

「外の待機部隊と、城の本命のこと?」

「な、なぜそれを!?」


……だめだこいつ。

トランプとかで勝てないタイプだ。

いや、手札を的確に当てられたらこうなるかな?


「くそっ。内通者にした亜人が漏らしたか!! 本当につかえん!! 獣風情はやはりこの世界からきえっ……」


メゴッ。


そんな音をたてて、地面に頭がめり込む。


「あ、カヤ!? 殺しちゃだめだよ!!」

「……大丈夫。イラッとして、足に力を入れて地面に埋めただけ」

「……地面って、石畳みだよ」

「……たぶん大丈夫」


はぁ、最近は人と亜人の確執は見てなかったけど、やっぱり、これがこっちでは普通なのかな?

ああ、イライラする。

あとでユキに慰めてもらおう。


「あ、あの……」

「あ、大丈夫ですか? すぐに治療しますね」

「……傷をさっさと治す」


隊長さんたちを動けるほどに治療をして、しんで……伸びている3人を引き渡す。


「こいつらは縛って城に連れてきて、魔剣らしきものは危ないから私たちが直接持っていく」


魔剣は触った時に、思考制御関連の術が展開されているのがわかったから、下手に渡せない。


「あ、ありがとうござました!! お客人にこのようなことをさせて申し訳ありません!!」

「いいんですよ。今回の件は、こういう輩がでるって話をしに来たんです。他にも出るかもしれないから、注意してくださいね」

「はっ!! 警備増強の話は伺っています!! やはり、聖剣の封を解くという時期を狙ってよからぬ者がまぎれこんでいるようですね。私たちが慢心しておりました!!」

「……隊長さんたちはよく頑張ったと思う。ちゃんと王様たちには言っておく」


格上相手に、最後までよく踏ん張ったと本当に思う。


「お褒めの言葉ありがとうございます。しかし、その進言はやめていただきたく思います」

「え? なんで?」

「私は、任務を果たせませんでした。ただ頑張ったからという理由で失敗を無しにしては部下に示しがつきません。自分から失態を話し、罰を受けようと思います!!」


……スティーブたちに爪の垢を煎じて飲ませたいぐらい真面目だ。

まあ、お堅い気もするけど。


「そうですか。わかりました。では、先に私たちは城に戻って話を通しておきますね」

「はっ!! 感謝いたします!!」


そして、私たちは門から離れる。

後ろから、元気な隊長さんの声が響く。


「よーし、お前たち。これが、私が隊長として最後の命令になるかもしれん。だから、きついかもしれないが、もうちょっと頑張ってくれ。犯罪者の連行、交代要員の要請、物損の処理、色々あるがよろしく頼む」

「「「はいっ!! 隊長!!」」」


なんか、涙声も交じってる気がする。


「ああ言ったけど、こっそり言っておこうか」

「うん。あの人が門兵の隊長だと安心できる」


信頼ってのは、こういうところから生まれるんだなーとつくづく思う。




どこにでも誇りをもって仕事をする人はいるという話。

愛着とか、そういうの。

で、城から兵を引き離そうとする敵。

目的は何だ!!(迫真)


あ、そういえばさ、3月24日にドラクエと信長の野望もでるよなー。

もう大変。


俺の日常


朝6時  起床

 6時半 出勤

 7時  仕事


午後

 4時  定時であがれればいいなー 休み時間に適当に修正と書いてあるのを投稿 

 5時  帰宅 執筆開始 ゲームも適当にする

 8時  執筆終了 ゲームを一時中断

 9時  飯と風呂 

10時  ゲーム再開


深夜

 1時 そろそろ寝る


もっと、ゲームする時間をください!!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。