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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
新大陸 暗躍する影編

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第345堀:夢の続き

夢の続き





Side:コメット  馬鹿天才リッチ




ん?

なんか、馬鹿にされたと同時に称賛された気がする。

ま、いいか。

兎にも角にも、このホワイトフォレストから協力を得るためには、私が出ていく方が楽だというのは、ユキ君から話を聞いてわかったし、協力するのはやぶさかではない。

自分の蒔いた種だしね。

だけど、目の前にいる、ホワイトフォレストの王様と宰相が……。


「此度の帰還、心よりお喜び申し上げます」

「そして、姉たちの暴挙を止められなかったこと、大変申し訳ございませんでした」


と、片膝をついて、頭を垂れている。

うん。

実にめんどくせー。

これが予想されるから、基本的に出たくなかったんだよ。

こうなると、話が進まないしー、私は一介の研究者だし、救う為というより、研究データの為だったし、感謝されるいわれはないのだ。

ルナさんの登場シーンを真似てみたけど、ユキ君みたいに反応してくれるのは稀なんだろうねー。


「あー、とりあえず話が進まないから顔を上げてくれないかい? 今回の私の訪問もその親書に関係しているんだ。あまり、のんびりしている余裕はないと思ってくれ」

「はい。コメット様がそうおっしゃるのでしたら」


王様がそう言って、ようやく椅子に座り直す。

……正直に言おう。

顔見ても、全然記憶にない。

ベツ剣を直接渡したわけでもないし、ポープリみたいに指導したわけでもないから、覚えていないのは仕方のないこと、不可抗力だ。

でも、向こうはこっちの顔を見るなり名前をすぐ呼んだし、当時、ここに連れてきた亜人たちの生き残りで間違いはないのだろう。


「で、ユキ君。私が先導して進めちゃっていいのかい?」

「構わんよ。そっちの方が、話が通りやすいだろうし、問題があれば口を挟む」

「OK。フォローは頼むよ」


私は研究者としての説明しかできないからね。

ユキ君みたいに、人を口八丁手八丁でどうこうするタイプではないんだ。


「あの、コメット様。ユキ殿とはどういうご関係で?」

「ん? ああ、そこからだね。私がダンジョンマスターだっていうのは言ってたかな?」

「はい。ダンジョンコアにより、魔力のDP変換、そして食料の供給のシステムを作ってくださりました」

「……? ああ、そんな研究もしてたね」


確か、ベツ剣を作る前の実験だったはず。

ダンジョン外で他の事柄に転用できないのか?と思って色々やってたんだ。

やっべ、初期段階の実験すぎて記憶があいまいだ。


「で、今もちゃんと稼働しているかい?」

「今も問題なく稼働しております」

「そちらは聖域として、許可の無い者は絶対立ち寄れないようにしていますので、安全管理はちゃんとできています」

「へー、長持ちするもんだねー。と、話がずれたね。で、このユキ君は、私のダンジョンマスターの後任だ」

「「後任!?」」

「そう。私は死んじゃったからね。私をダンジョンマスターとして認定した神様は、ほかの人をダンジョンマスターにしたってわけ。あ、ユキ君がダンジョンマスターってのはもちろん秘密だよ。下手に喋ると……」


後ろのユキ君のお嫁さんたちがいい笑顔になって、殺気をまき散らす。

うん。

やっべー、ユキ君が本物のダンジョンマスターっていっちゃった。

でも、ラビリスはいないし、仕方ないよね?

ユキ君本人も文句いってないし、ここまで来ればこのホワイトフォレスト組は身内みたいなもんだよね?


「……無論承知しております。コメット様の件もありますし、決して口外いたしません。しかし、いかにして、コメット様がアンデットとして復活を? てっきり後任のユキ様が復活させたのかと……」

「あー、うん。で、ここからがややこしいんだけど……」


実は、当時一緒にいたヒフィー司祭が神様でして、私の死後、人類選別みたいなことをやるための一環で私を復活させて……などなどを簡単に話していった。


「……というわけだよ。ま、自業自得って部分もあるんだけどな」

「……魔剣の大量生産を他所もやっている事実が浮かび上がり、聖剣が1振り行方不明。こちらへ確認に来るのは道理ですな」

「でも、コメット様の責任ではありません。ヒフィー司祭、いえヒフィー様が世界に絶望したのも、元はと言うのであれば、この地に生きる私たちの責任です」

「そうですな。しかし、コメット様を斬ったのは早計だったな」

「ですね。コメット様がご存命ならば、ここまで事態は悪化しなかったかもしれません」

「仕方ないでしょ。コメット様も言ってるじゃない。精神負担の軽減の為に少しおかしかったのよ」

「で、本当のダンジョンマスターの使命が魔力枯渇を止めるためというのは分かりました。しかし、簡単に都の位置は動かせるものではありません」

「うん。それは承知しているよ。だからあの時、大氾濫を利用して位置をずらしてみようと思ったけど、それをよしとしなかったベツ剣持ちの子たちにやられたんだ。ま、詳しい事情は全く話していなかったけどね。あの時から今日まで、魔力枯渇が目に見えて分かってきてるんじゃないかい?」

「……はい。明らかに、この400年で亜人の出生率が落ちています」

「ゆるやかですが、このままではいずれ」


いずれ亜人はこの大陸から姿を消すだろう。

まあ、そんなことになる前に、ユキ君のウィードの大陸に移ってもらえばいいから、そこは楽だよね。

次善策が用意されてるって安心。


「ま、最悪はユキ君が担当している、別の大陸へ逃げ込めばいい。その大陸は、この大陸よりは魔力枯渇が緩やかで、亜人も沢山いる。というか、普通に人に混ざって生活しているよ。ある意味、理想の場所かもしれないね」

「なんと。そのような場所が」

「ユキ殿……、いえ、ユキ様もまた優秀なのですね」

「そうだね。というか、話した通り、私とヒフィーが手も足もでないで、遊ばれたからね。ウィードの研究データとかも見せてもらったけど、その気になれば、この大陸を跡形もなく吹き飛ばすぐらいは簡単にやってのけるんじゃないかな?」

「そ、そこまで!?」

「ほ、本当なのですか!? ユキ様!!」

「あー。跡形もなくは無理だな。不毛の大地ぐらいにはできると思うが」


できるのかい!!

というか、そんな兵器は一種類しか思い浮かばないけどね!!


「とまあ、ユキ君の機嫌は損ねない方がいい。ま、簡単に怒るような癇癪持ちじゃないから、心配はしていないけどね。別の大陸では国を僅か1年で興したぐらいだし」

「ほう。ユキ様の興した国ですか。機会があれば是非とも拝見したく思います」

「ああ、それはいつでもいけますから、時間が合う時にでも。いずれ、こちらと向こうの国の国交は開くつもりです。その時にご協力をいただければと思います」

「いずれ……ですか。今はまだということですか」

「はい。こちらの魔力枯渇の原因が何かわからないうちに、魔力がまだそれなりにある大陸と国交ができた場合、何が起こるか想像がつきません。こっちの魔力が増えるのか? 繋いだ側が枯渇するのか? そういうことをちゃんと調べずに繋がりができて問題が起これば、下手をすれば大陸間戦争に発展するでしょう」

「……確かに」


他に色々問題はありそうだけどね。

未だに国家間で小競り合いは毎日のようにやっているし、向こうみたいにウィードによるダンジョン利用の国々でお互いを監視するような体制ができていないからね。

紛争地帯に、あえて介入したがるとは思えないね。

私だって、ヒフィーのことがなければ、さっさとウィードの方に逃げて、こっちなんかほったらかしだったと思う。


「ま、ユキ君の大陸で大っぴらにできないだけで、こっそり問題がない程度にはOKなんだろう?」

「まあな。ある程度は今までの調査で分かっていることはあるからな。ここまで事情を話している国は他にないし、ホワイトフォレストさえよければ、ダンジョンの中継地点を堂々と置かせてほしいですね。他の国はこっそりなので」

「ダンジョンマスターの加護が増えることに国民は誰も否とはいいませんとも」

「はい。我が国は、コメット様というダンジョンマスターのおかげでできた国であり、その名に感謝こそすれ、忌避などはありません」

「それは良かった。後日、どこかにダンジョンを作る許可をいただければと」

「ん? そういえば、私がここに残したダンジョンはどうなっているんだい? そこを利用すればいい。というか、研究資料もそこにあるから、私としてはさっさと確保したいんだけど」

「申し訳ありません。その場所は先ほど言った聖域に指定してありますので、流石にそこを譲渡するのは……」

「ああ、そりゃ国としては問題ありだね。でも、研究資料ぐらいは持っていっていいんだろう?」

「はい。というより、私たちでは引き出し1つ開けることはできませんので、中に何があるかはさっぱりなので」

「あー、そういえば、一応そういう防犯はしてたっけー。まあ、下手に開けると爆発するものもあったからねー。カーヤとかが当時爆発してたんだっけ?」

「……あの時は死ぬかと思ったわ」

「髪の毛が燃えてショートカットに手直ししましたからね」

「「ああ、そんなことがあって短かったのか」」


ん?

あー、この2人もそんな当時からここに居たのか。

いや、カーヤとクロウディアの身内だから、当然か。

初期の移住者だったのか。

まあ、そうじゃないと、私の顔を知らないはずだもんな。

あとは、全部ベツ剣の皆に任せたし。


「と、大体事情は分かってもらえたと思います。今回の魔剣大量生産の件が大規模な戦争につながれば、この大陸の魔力バランスが崩れて何が起こるかわかりません」

「ま、大方、魔物の大氾濫だろうね。溜まっている量が量だし、飛龍の軍団とか、リッチの集団とか、ミノタウロスの徒党とか、滅多にお目にかかれない状況になると思うよ」

「……そうなれば、国が滅びます」

「今の各国は、あくまでも人が相手です。魔物に強力な個体がいないのも原因ですが、魔物との戦闘経験が全くといっていいほどありません。……恐らく、殆ど抵抗などできずに、陛下のおっしゃる通り滅ぶでしょう」

「はい。それを予見して色々各国を飛び回っていたんです。残りはこことエクス……で、今回の話し合いでこっちが黒幕ってことはなさそうですね」

「はい。決して私たちがそのようなことをするわけがありませぬ」

「しかし、ほかに国という枠ではなく、別の組織があったりなどはしないでしょうか?」

「その可能性も捨てきれませんが、そうなると、国に黙って、大量に魔剣を生産できる施設や研究場所がいります。そんなものがあるとしたら……」

「なるほど。どこかの国にそんな規模の場所があれば必ず耳に入る。ということは、国を伝っていけばどのみち見つかると判断しているのですね?」

「そういうことです。逆に、国が糸を引いているなら、そう言う噂はある程度封殺できるでしょう。しかし、国で生産しているのなら、機密保持も兼ねて、妙な場所があるのは隠しきれない。だけど、ホワイトフォレストには、そんな大規模で不自然な施設はありませんからね。念のため、ホワイトフォレストをダンジョン化して、調査だけはしたいと思っています。許可していただけますか?」

「無論、構いません。しかし、ダンジョン化によってそのようなことができるとは便利ですな」

「このぐらいは最低出来ないと、ダンジョンマスターなんてあっと言う間に死体だよ」


これぐらいの機能はないとダンジョンマスターなんてやってられないよ。

私は身内にバッサリだったけどね。


「ですが、ホワイトフォレストが黒幕ではないということは、ほぼエクス王国で決定ということですか?」

「そうですね」


他の国も、調査はさせているけど、そんな組織みたいなのはいないし、エクス王国が容疑者筆頭。

いやー、ユキ君は本当に手が広い。


「相手が大国……。一体どのようにして、争いを止めるおつもりなのでしょうか? 私たちに手伝えることなどは……」

「あー、落ち着いてください。まずは、後顧の憂いを取り除いてから、今後のお話をしましょう」

「申し訳ありません。事が事なので、気持ちが焦ってしまいました」

「兎にも角にも、まずは聖剣と遺跡の確認ですな。大至急準備に取り掛かります」


ユキ君とホワイトフォレストの王様と宰相の話を横で聞いて思う。

人も亜人も関係なく、明日の為に協力し、未来を創ろうとしている。

やっぱりさ、私やベツ剣を持った彼女たちの行いは無駄ではなかったよ。

ちゃんと願いは、夢は、次代、君たちに続いている。


って、カッコよく言っても当の私は、失敗して、ユキ君にボコボコにされたんだけどね。

あー、締まらないね。

でも、それでいいのかもね。

真剣にやっても、思い詰めるだけだし、ユキ君みたいにのんびりやれる姿勢ってのは案外大事かもしれない。




さてさて、ホワイトフォレストのほうは、思った以上に順調。

今回は特に問題もなくのんびり終われるのか!?


で、前回のガンダムブレイカーの感想に誤解があるようだ。

俺は、頭から足まで、すべて「RMG-79 ジム」で戦い抜いている。

1,2,3すべてだ。


1は武器だけGNソードⅢだった。武装で火力が違いすぎたから仕方ない。 だが、ボディは全身ジムで戦い抜いた。


2はパーツで性能の上下はあったが、LVUP制だったので、そこまで問題なかった。武器もガンダムサーベルとビームスプレーガンで戦い抜いた。


3では、内臓アビリティの受け継ぎもあるから、2以上に戦える。そう、ジムで戦い抜けと言っているのだ。


全般的に、月光蝶とかトランザムとかEXAMとかうらやましいけど、それでも俺はサーベルとビームスプレーガンで戦うだけだ。


ちなみに「雪ジム」という黒べース塗りのジムに乗っています。

バンディハンターで見かけるといいねー。


「俺のジムが最強だって、世界に叫ぶためだ!!」

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