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必勝ダンジョン運営方法 相手に合わせる理由がない  作者: 雪だるま
大陸間交流へ向けて

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第1973堀:ナイトマン装備の行方

ナイトマン装備の行方



Side:デリーユ



「なんか知らないうちに、面白いことになっておるのう」

「ですね。まさか、ヴィリアたちから視線を逸らすためのナイトマンをそのまま流用しようとは」

「まあ、構想としてはありなのですが」

「はい。言い方はどうかと思いますが、間違いなく便利です。なにせ、行動自体は魔物を倒すだけの存在ですし、私たちも参加可能ですから」


そんな感じで、妾たちはユキから連絡がきた、ナイトマン魔物討伐作戦を聞いて会議を開いておる。

ジェシカ、スタシア、フィオラが揃っているというのも珍しいがな。

今回は、ウィード軍のことで集まっていたところなんじゃよな。

タイミングが良いというかなんというか。


「そういえば、ユキの報告に軍の方でもナイトマン、あ~、パワードスーツを使うという話があったようじゃが、事実か?」


そうそう、あのナイトマン装備を軍でも使うという内容が記載されておった。

てっきり、ナールジアたちの暴走だったと思ったのじゃが、そうでもないらしい。


「ああ、ナイトマンとかのヒーロースーツを目指したものではありませんでしたが、一般兵の力を底上げする装備としては色々模索してはいましたね」


ジェシカの話しぶりからすると、別にパワードスーツを開発していたというわけではなく、兵士の装備をという感じじゃな。


「ええ。どうしてもウィードは小国並みの兵士しかいませんからね。数を増やすのは容易ではないので、個人の力を増やす、つまり装備の充実への方向になっていますね」

「ユキ様の知恵をもってしても、そういう解決になりますかと思いましたが、他国を刺激しないようにするにはそれしかありませんから」


なるほどのう。

いや、当然か。

変にウィードの戦力は増やせぬ。

あくまでも外交窓口である小国じゃからな。

そこが戦力強化をしているとなれば、各国は警戒するじゃろう。

別に戦いになっても負ける気はせんが、わざわざ各国の緊張を高める必要もなかろうということじゃな。

とはいえ、新大陸と妾たちが向かう先には戦場ばかり。

兵士の必要性は高まる一方。

だからこその、既存戦力の強化が必要というわけじゃな。


「最悪、魔物を大量にというのも取れますが、それは新大陸では本当に最終手段ですからね」

「そりゃのう。文字通り、中央部で噂されておる魔王の所業じゃからな。南部への圧力が確実に増すし、下手すると南部でも亜人を迫害して敵に回るところも出てくるじゃろう」

「魔物使い、テイマーが使うのは良いのにとは思いますが」

「まあ、流石に規模が違いますからね」


うむ、フィオラの言葉にもうなずけるが、スタシアの言葉にもうなずける。

魔物使いは精々10匹前後じゃが、ウィードが扱うのは最低100以上じゃからな。

それも高位の魔物も普通にな。

脅威度は全然違うからのう。


「と、話がそれたが、パワードスーツが開発されることは歓迎ということじゃな」

「それはもちろん。まあ、私たちも北部の現場を体感できるというのは、大事なことだと思います」

「そうですね。報告書や映像は見ていますが、現場に出てこそわかることはありますからね」

「それに、ちゃんと開発状況を確認しておかねば、兵士たちがパワードスーツを使ったときに負傷する可能性もゼロではありませんから」

「確かにのう。ウィードの技術部の力は確かじゃが、そこら辺はタガがはずれるからのう」


本当にすごいとは思うのじゃが、やりすぎというか、使う方のことも考えないことも多いんじゃよな。

とりあえず詰め込めるだけ詰め込めって感じじゃな。


「本当にそうですね。便利なのは間違いありませんが。と、パワードスーツで気になったのですが、デリーユはパワードスーツを着用することは問題ないのですか?」

「うむ? どういう意味じゃ?」


「別に人が着用するのに作っておるのじゃから、妾が装備できない理由は無いと思うが?」


「ああ、ちょっとわかりづらかったですね。簡単にいうと、デリーユはそのようにドレス装備が多く、鎧というイメージがないので、そういう装備のこだわりで着用拒否というのはないのかと。そのドレスもかなりのモノでしょう?」

「なるほど。確かにどちらかと言えば、妾の装備はこのドレスじゃな。ちゃんとナールジアやフィーリアが元のドレスを意識して作ってくれておる」


そう、妾が常に身に着けているドレスは、元のドレスを意識して些細な改造に納まっておる。

まあ、性能は段違いに上がっておるが。

この格好自体が妾の戦いの特性を十分発揮してくれるというのもあるがのう。

格闘じゃから、迂闊な重装備はというわけじゃ。

とはいえ……。


「別に装備を変えるのは問題ないぞ? 必要に応じてじゃな。剣を使うのは知っておろう?」

「それは確かに。訓練の時に剣を合わせましたね。とはいえ、重装備というか、鎧関連を付けたことがなかったもので」

「ですね。胸当てすら付けた記憶はないのですが」

「そりゃのう。下手な胸当てよりも、このドレスの方が防御が高いからな。お主たちも基本は鎧なぞつけなくても平気じゃろうに」


ジェシカたちの服も、普通の鎧など遥かに上回るものじゃ。

専用にナールジアやフィーリアたちが作っておるからな。

さらには指輪などのアクセサリーでの底上げも行っており、防具をつける必要性はほぼない。


「いえ、流石に軍の指揮官ですからね。鎧をつけないわけにもいきません」

「執務ならともかく、前戦に出るときはちゃんと装備しないといけませんからね」

「ですね。流石に下の者に示しがつきません。まあ、防刃ベストなどもあるのですが、それは私たちの見目に関りますからね」

「まあな。将軍が鎧無しは色々問題か。防刃ベストなどの地球の装備は姫騎士や姫将軍には逆効果か」


ま、当然の話じゃな。

姫騎士はただの将軍とかではなく、味方の士気を高めるためのモノじゃ。

見目麗しいのは当然として、相応に目立つ格好でなければ意味がない。


「まて、そうなるとナイトマンはともかく、パワードスーツも地味じゃ問題なのではないか?」

「それはナールジアさんたちにカスタムを頼むことになりますね。まあ、そこまで気にしなくていいでしょうが」

「さっきも話しましたが、余計な機能を付ける可能性もありますからね」

「というか、絶対何か仕掛けをつけるのは間違いありません」


そのフィオラの言葉には全員で頷くしかない。

あの連中はなぁ。


「ま、話を戻すが、妾がナイトマン装備を使うことは何も問題は無い。まあ、妾のパワーを阻害しないかどうかというのがあるがな。いや、それは皆同じ問題か」

「それは……そうですね。下手な装備だと、私たちが本気で動いたり、使えばあっという間にスクラップですからね」

「これに関しては、力がありすぎる弊害という感じですね」

「あはは、本当にそうですね。だからこそ専用の武器や防具などがいるのですが」


確かにな。

妾たちはユキのおかげで、想像もつかない魔力や身体能力を得た。

じゃが、この力を使って行動すると、物凄い勢いで武具が摩耗するんじゃよな。

いや、当然の話ではあるが。


「なんだかんだといいつつ、パワーが追い付かないとかは心配していないのですが。逆にやりすぎるという方向で心配なんですよね」

「それは分かります。ナールジアさんたちは、パワーを伸ばす方向がすごいですからね」

「火力は正義とか言っていますからね」

「じゃな。妾たちのパワーに耐えられんよりは、やりすぎにならないかというのが心配なのは間違いない」


妾の場合じゃと、拳を軽く振っただけで地面が陥没するとかじゃな。

手加減が難しいとかそういう話になる気はする。


「それも、よく経過観察をしつつ、北部のナイトマン増援計画に参加して調査するしかありませんね」

「だな。とはいえ、どういう風に参加するかだが」

「私たちも暇ではありませんからね。有事の際には指揮をとらないといけませんし……。デリーユの方はどうなのですか?」

「妾は基本遊撃じゃからな。ちょっと前まではアスリンとフィーリアの南下の手伝いをしておったが、もう南端に到着して、護衛がいらないことは無いが、そこまで出番はないのう」


まあ、暇というわけでもないがな。

ウィードにいると、トーリやリエル、カヤがいる警察の手伝いもしないといけないからのう。

正直、新大陸にいるほうが楽だったりはするんじゃが。


「今思えばデリーユの役割はナイトマンに酷似していますね」

「まあ、いわれてみればな。とはいえ、妾の場合は姿を隠す必要はなく、ほかのメンバーの援護じゃしな」


姿を隠す必要がなかったというのは大きい。

とはいえ、ナイトマンもあまり変わりはないと言えばその通りじゃが。


「なら、デリーユをフォローというか、私たちがまずは出れるところを確認して、無理になったときはデリーユに任せるというのはどうでしょうか?」

「確かに、私たちは現場の仕事がありますからね。そうなれば助かりますが、大丈夫でしょうかデリーユ?」


そういって妾を見てくる三人。

いや、選択肢は無いような気もするが、向こうとしても結果的に押し付けた感はあるのじゃろから、そういう風に言ってきたんじゃろう。


「構わんよ。とはいえ、妾もアスリンたちの護衛や、お主らの防衛関連に出ることももちろんあるからのう。その時は出られんぞ? 大概そういう時に重なるのが世の常じゃからな」


本当にな。

誰の手もふさがっているときに問題というのは畳みかけてくる。


「その時は仕方がありません。それにほかの皆もナイトマンはやるので、そちらに話を回しましょう。誰か一人ぐらいは動けるでしょう」

「確かに、私たちが新大陸で忙しいとなると、ウィードで勤務しているメンバーがフォローしてくれますから、そこから誰か出てくれるでしょう」

「そうですね。とはいえ、私たち全員が身動きが取れないとなると、北部、南部、ジェシカがいるウィードで大ごとということですから、考えたくもないですが」

「ジェシカが忙しいとなると、闇ギルド関連か?」

「デリーユやめてください。そんなことを言うと、現実になります。今は新大陸のことに集中したいですから」


とまあ、そんな風に冗談を言っていたのだが……。

本当に何も起こらんよな?


確認しておく必要はあるか。



ナイトマンを増やすことは嫁さんたち全員が乗り気なようです。

まあ、気晴らしにちょうどいいからね。

煩わしい交渉は予定ではないし、魔物を始末するのみ。


そして、闇ギルドはどうなっているのか?


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