第6話:サンマの塩焼きと、台所の煙
夕方になり、西日が台所の勝手口から長く差し込む頃、結は夕食の支度を始めていた。今晩のおかずは、市場の魚屋で活きのいいやつを包んでもらったサンマだ。
マッチを擦ってガスコンロに火をつけ、薄く大豆油をひいたフライパンにサンマを並べる。じきに皮目がパチパチと音を立てて弾け、脂の焼ける香ばしい匂いと共に、白い煙がたちまち台所に充満していった。
(うっ……)
いつもなら食欲をそそるはずのその匂いが、なぜか今日は妙に鼻につき、胸の奥がどろりと重くなる。ここ数日、どうも身体がだるく、日中も容赦のない生温かい眠気が抜けない。
「目に染みるわね……」
結はチクチクする目をしばたたかせ、換気扇のスイッチを強に切り替えた。ブーという頼りない駆動音が響くものの、煙の勢いには追いつかない。パタパタと団扇で煙を窓の外へ追い出しながら、結はごく自然に呟いた。
「無煙調理器具があれば、お部屋に匂いも残らないのになぁ」
窓の外の路地からは、近所の子どもたちが夕飯に呼ばれて駆けていく足音が聞こえている。結は「明日は旦那さんに何を作ろうか」と、夕暮れの台所でいつものように考えを巡らせていた。フライパンの中では、サンマがじくじくと美味しそうな音を立てて焼き上がっていく。
第6話をお読みいただき、ありがとうございました。
サンマを焼く匂いって、一度部屋につくとなかなか取れなくて[ERROR: RE-RENDERING]困りますよね。
夕飯の支度という日常の[WARNING: MEMORY_LEAK_DETECTED]風景ですが、
Subject_YUI accepts leaked data as baseline reality.
それでは、また第[SYSTEM: MALFUNCTION]でお会いしましょう。
[SYSTEM_LOG: WARNING]
Subject_YUI memory leakage cascading.
Future vocabulary '無煙調理器具' embedded into active consciousness without user cognitive resistance.
Physical system anomaly (Nausea response) logged as biological side-effect.
Authorial terminal synchronization failure: 42% corrupted.
Injecting tactical memory patch to all layers immediately.




