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1人じゃないから…

いつもお読み頂き又ブックマークを付けて下さり本当に有難うございます。

さて…

今回は帝国が何故このような事をしたのか…

をイヌレイト オン ミレルネ皇太子の目線で話して貰います。


ミレルネ帝国を出立して6日が経った。

歩兵中心の部隊ではあるが、私、イヌレイト オン ミレルネの指揮下で早足で隊を進めたからだと思う。

斥候によれば、フレスベルク公国迄は後、1日もあれば到着出来る様だ。

正直に言えば、我が国とフレスベルク公国とは殆ど交流がない。しいて言えば商業ギルドがフレスベルク公国特産の果実…

ぶどう

とか言ったか?

を輸入している様だ。

程度の知識しかない。

そんな国に何故攻め入ろうとしているのか?

と言うとその商業ギルドの長から興味深い話を聞いたからだ。

それによれば…

フレスベルク公国は太古より…

異世界に通じる穴

を持っており、其処との関係が強い。と…

異世界は文化文明が発展しており機械仕掛けの馬なし馬車や農作業用の機械車等があると聞く。

又、軍事面でも優れており、フレスベルク公国を長年悩ませていた魔物も様々な魔道具によって討伐をした。と…

そこで考えたのは…

フレスベルク公国から勝利をしその異世界の国を制圧出来れば我がミレルネ帝国の現在の状況を打破出来るのではないだろうか?

と言う事である。

現在、我が国は…

我が父ヴァルティック オン ミレルネ国王が国を統治しているのだが、その国王が理解が出来ない言動と行動が見られる様になったのだ。

それは、一言で言うならば…

若き日…

幼児に戻ってしまったかの様なものである。

今は、皇帝陛下として国政を司っているのだが、時折幼児の様な行動を取られる事があり、当初に比べ徐々に幼児の時間が長くなっているように感じている。

そう言う事情なら王位継承権のある私が引き継げば良いのだが、その話をする時には何故か父は今迄どおりの時が殆どで、執務に影響が出ている自分の事には気が付いておらず、王位継承はまだ先で良いではないか?と言われてしまい…

と言う状況が繰り返されているのだ。

母はこの現実を受け入れられず、これは魔物か若しくは魔術師による呪いなのではないか?

と言い出す始末…

本当に厳しい毎日を過ごしているのだ。

其処で、フレスベルク公国が頼っているその…

異世界…

日本…

と言う場所の民達にその妖術を解いて欲しい。

と言う事なのである。


元老院では一部穏健派から…


フレスベルク公国との対話により日本国への支援を求めてはどうか?


と言う意見も当然あったが、我々はフレスベルク公国の経済的、軍事的実力を知り得ないのだ。


勿論、この話が出始めてから斥候を何人も送り込んでいるが要領を得ない報告しか上がって来ず、困惑している。


曰く…

緑色の鉄の一物を持った馬のいない馬車から砲弾が飛び出し山々を吹き飛ばした。


とか…


緑色の魔導の衣装を着た兵士は皆魔道士で、その持ちたる魔法の杖から出る煙と音で藁人形を粉砕したとか…


日本国の民は皆、魔道士と言う報告によってとても対話による支援要請は無理だと判断した。


但し、軍事的攻撃を仕掛けるがあくまでも、日本国への支援要請が目的であるので魔道士の殺傷は極力控える様に。

と厳命した。


したら…

その魔道士達のギルド?が恐ろしく強かった。

ギルド名はなんと言ったかな?

そうそう!

ジエータイ

と言ったか…

大小の炎を繰り出すその魔法が恐ろしく能力が高く、特に魔導士が持つ細い杖はとても細かな部分をほぼ完璧に狙ってくるのだ。

右腕とか足とか…

そう言えば、彼等は決して胴体や頭を狙う事は無かったな…

それだけ訓練をされていると言う事か?

そんな者達に立ち向かってもかなう訳がない。

そう思い降伏した。

すると彼等は自分たちが攻撃をした我が兵士たちを治癒師の元に連れて行き治療迄したのだ。

なんとも不思議な連中である。

不思議と言えば、私が彼等の纏めの…

スワ

と言う人物に事情を話すと一人の女性を紹介し、彼女が父と話をすると彼女は父を

認知症

と言う名前の治らない病気を患っていると言い、それが少しでも回復出来る様にと色々なアイディアを使って楽しませてくれた。

まだ効果は判らないが、父の表情は以前と比べとても明るくなったのは確実だ。

私はスワに

何故このような事をしたのか?

を正直に話した。

するとスワは…

なるほど、そう言う事だったんだ。

と言ってくれた後、

満面の笑みで…

もう大丈夫ですよ。よく頑張りましたネ。

と言われた。

私はホッとした。

と同時に

スワに…

他国の武将に…

敬意を持って認められた事に目頭が熱くなった。

そう…

気が付くと…

私は彼の前で泣いてしまっていた。

国王陛下って認知症を発症していたンですねぇ〜

イヌレイト皇太子、誰かに相談出来なかったのかしら?

と言ってもそれで全く関係のない他国を巻き込むって言うのはちょいと大人気ないですな。

社会経験を積む事が必要だと思いますな…

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