自治会ってこんな感じだったっけ?…
長田さんご一家(正確にはご一家では無く、圭吾クンの上に高1のお姉ちゃんがいるそうな。)が帰宅されたのは21:00少し前だった。
お姉ちゃんと圭吾クンの夕食とか大丈夫ですか?
と伺ったら、母親の仕事(県立高校の事務さんだって…)の関係もあって基本的に夕食を摂るのは21:00過ぎだそうだ(大変だなぁ~)。
で、話の内容だが…
これが、なかなか…
う〜ん…
まぁ…
一番しっくり来る単語(と言うか4文字熟語?)として…
荒唐無稽
そうして
非常に興味深い。
と言う言葉である。
はぁ~(溜息)…
取り敢えず、纏めると…
我々(長田さん一家)は獣人と言われる種族である。
実はこの地区は、古くから異世界に繋がる穴?門?が有り、我々の祖先がこの地区に移住したのである。
我々以外の移住者については明後日の組会で其々が説明すると思うので、今は我々獣人族の事について話す。
我々の祖先はこの地で言う江戸時代中期に移住して来た。
と確定的に話せるのは長命種のエルフ族が一緒に来たと言っているので間違いないと思う。
い,いやいやいや…
一寸待って下さい。そのエルフ族って方達は移住して来た方がまだご存命と言う事ですか?
そうです。
まぁ、詳しくは組会でご本人達から直接お聞きになる方が良いでしょうネ。
この時点で…
流石に頭痛がしてきた。
それと…
江戸時代中期って徳川綱吉の時代辺りですか?
その通りです。
徳川綱吉公が将軍でした。
諏訪さん、綱吉公と言うと何を思い浮かべますか?
徳川綱吉ですか?
ん~
あ!
生類憐みの令!!
ですか?
うふふふ…
諏訪さん!流石!
正解です。
奥さんが笑顔で
ピンポン!
と言ってくれる。
そのお陰であたし達は生き存えたのです。
詳しくお話をすると何日も掛かってしまいますからちょちょっと掻い摘んでお話するとですネ…
奥さんにお話を引き継いだご主人は淹れた珈琲を一口。
あ!美味しい。
有難うございます。
で?
生類憐れみの令を尊守していたこの地の皆さんは、我々の事を非常に大切にして下さったンです。
今で言う行政機関…
と言うか、当時の組長さんですネ…
この役割の歴代の方が我々を同じ人として村人達に知らしめて下さり、全く差別は起こらずそれは現代にも続いております。
お陰で私も夫もこの地域で皆さんと一緒に働いていますし娘も息子も普通に学校に通っています。
成程ねぇ〜
だから子ども達、人族と獣人族が一緒に過ごしているンだ。
一寸感動モノだな…
その為、今では人族と獣人族が結ばれてハーフやクォーターの方もいらっしゃいますし、其々の血縁が出ている方達もいます。
因みにウチの娘は人族の容姿です。
へぇ~
興味深いなぁ…
移住者に関しても我々の様な獣人族やエルフ族等などと同時に人族も一緒に移住して来ていますので、その辺りは当時の移住者を含め現在の末裔達もアバウトに考えられています。
ふむ…
其れ位柔軟な考えを持っていないと生き残れないだろうし、受け入れ側も広い心が必要だよなぁ~。
いやぁ本当に興味深いなぁ〜
獣人の皆さんの歴史、非常に興味深伺えました。
有難うございました。
いえいえ.、我々も知って頂いて受け入れて頂いて本当に嬉しく思います。
ところで…
本題は…
いやぁ、本題と言うか…
実はご理解頂く事が…
諏訪さんが子ども達にスモアをご馳走して下さった時に獣人族だと知っても全く解らない対応をして下さったと息子から聞き、嬉しく思ったのと同時に一刻も早くそのお礼と説明をしたいと思って夜分に申し訳ないと思いつつも伺った次第でして…
と一寸照れ乍ら帰っていくご一家…
さて…
信頼して下さったのは有り難いのだが…
明後日の組会…
長いのだろうなぁ~(苦笑)
そう思い乍らこの時間迄に片手以上の珈琲を淹れた。




