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君の知らない物語…

何時もお読み頂き又ブックマークを付けて下さり本当に有難うございます。


さて…

今回から色々な個人のストーリーが始まります。

最初は…

千須和1曹を巡るヴァンテッド宰相と保坂3尉のお話です。

局内でも話題になっていたらしいこの物語の結末はどうなったのでしょうね?

それでは…

結末は如何に!

千須和乃梨子一曹を初めて見た時の衝撃は今でも忘れられない。


本当に…


メリアンナがこの日本と言う地に生まれ変わって生きているのではないか?

と思ったのだ。


身長は160cmはないか?小柄で、黒髪ショートヘア、スポーツ…格闘技の資格を持つその身体はしなやかなアスリートの美しさだった。


メリーも騎士団所属だったから同様なしなやかな身体をしていた。


余りにもそっくりな容姿をされていたので、思わず駆け寄ってハグをしようとしたら…

見事な足払いを掛けられて気が付いたら私は天井の白色に発光する魔道具を見ていた。


すると、宮澤1佐と言う男性騎士が手を貸してくれて起き上がった。

すまない。

いえ…


取り敢えず、この悪くなった空気を入れ替なければいけない。

と思い…

手洗いは何処かな?

と尋ねると今度は、保坂3尉と言う騎士が、


私がご一緒します。


と言ってくれたので案内を任せる事にした。

が、実は彼…

千須和乃梨子嬢を懸想人にしている男であった。


ヴァンテッド閣下…

千須和1曹にご興味がお有りですか?


トイレット内で保坂3尉は真剣な眼差しで私を見てそう言った。


そこで…

私とメリーの話をした。


保坂は心の優しい騎士であった。

私達の話を聞き涙を流してくれた。

魔物の地方侵略がそこ迄酷いものだったとは気が付かなかった。犠牲になられた奥様を始め、領民の皆様には本当に済まない事をした。

と謝罪の言葉迄掛けてくれたのだ。


ですが…

と彼は続けた。

メリーさんの代わりとして千須和1曹を愛そうとするのなら、それは違うと思います。それは、メリーさんと千須和1曹に…

特にメリーさんに大変失礼な事だと思います。

と言ってくれた。


もし、閣下がメリーさんの代わりに千須和1曹を愛そうとするならば絶対に許しません。

ですが…


千須和1曹をメリーさんとは関係無しに…

一人の女性として愛そうとしているのなら、私は貴方を恋敵(ライバル)として宣戦布告をします。


と言われてしまった。

なんと言う真っ直ぐな男なのだろうか?

張り合ってみたいとも思ったが、正直な私の気持ちを伝えた。


有難う、えっと…ファストネームは何と言うのだい?


直道、保坂直道三等陸曹です。


解った!

解ったよ直道、私は先に話していたように千須和1曹があまりにもメリー…メリアンナに似ていた為に驚いただけだよ。

彼女に恋愛感情は一切無い。勿論現時点では…

だがネ。

とウインクをした。

すると彼は安堵の表情を浮かべてこう言った。


良かったです。

閣下の様なハンサムがライバルだったら、勝ち目が全く無い。

と思っていたので…

とウィンクを返してきた。

そうして私は彼と友情を深め合う事を約束してお互いにナオミチ、ヴァンと呼び合う事を誓ったのだ。


トイレから戻り、席に着いた私を30年来の…(つまり、生まれて来てからの)友人でもある、騎士団長が念話で話掛けて来た。


どうした?トイレにしては長かった様だが…


いや何、ナオミチと友情を確かめ合っていただけだよ。


ん?ナオミチって保坂3尉の事か?


そうだ。彼はいい男だよ。

私の事を千須和1曹を巡っての恋敵(ライバル)だと勘違いをして

宣戦布告

してきたのだからな…

ほぅ!!

それはそれは…フレスベルク公国の最強宰相に宣戦布告とはな?


ふっ

それだけ彼女を想っているんだろうな。


でもお前はそれでよいのか?


あゝ

構わない。それが良いんだ。

だそうですよ、タカミノ閣下?


あい!解った!

ヴァンテッド、そんなに気を落とすな。

又いい御縁があれば、我も紹介するからな…


有難うございます。国王陛下…


そうして無事に宰相は辺境伯領にて再婚のお相手を見つけて幸せに暮らしている…

って言う話を私は後になって、宰相と日本人最初の友人となった旦那に聞いたのだった。

え〜

初老のおっさんが考える色恋話なんてこんなモノをでございます。

このお話ってどうやら今から数年後の事の様ですが…

果たして語り部は誰なんでしょうネ?

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