どうしたものか、笛吹けど踊らず問題…
その後、国土交通省、内閣府、防衛省(陸上幕僚本部)、県警本部、県庁、市役所に市消防局とその日集まれた担当者と他省庁(例えば、外務省に警察庁や文部科学省等…)はオンラインに於ける…
第1回 異世界対応担当者会議を開催した。
いやぁ〜
疲れました。
と言うか…
この土地に魔物がうじゃうじゃ湧いてきたらヤバいよね。みんなで知恵を絞って乗り切らないといけないから協力してネ…
と…
ウチの居候のお姫様…
どうやって歓迎したら良いかなぁ?
みんなでの意見聞いて良い?
と言う議題だったが、各省庁、色々とその省庁なりの
事情
があり、なかなか進まないのが正直なところである。
だが、問題は待ってはくれないのである。
特にスタンピードは一応資料として確保した海外に於ける大型動物のスタンピードの動画を観たのだが、これを魔物に置き換えると言う事が難しいらしい。
正直、戦ったウチに隊員でないと実感が湧かないのは仕方が無い。
感覚的にもズレがあり、結局最終的には我々自衛隊が出動するからネ…
と言う想いを持っているのがほとんどだし我々もそう覚悟は出来ているが、その際に適応される法律の問題点やどうやって政府与党の同意を取り付けるのか?が全く他人事としか捉えていないのは本当に愕然とした。
関係省庁で協議するんですよね。
と言った担当者がいたのだ。
いや、待て…
お前がその関係省庁の役人だぞ!
と言う事を非常に遠回りして教えたら、
え?我々ですか?
だそうだ。
又、姫君の滞在中の経費の話を出すと、予算を統括する省庁が、強い口調で…
それは、招致された防衛省さんで出して下さい。
と言い出した。
いや、我々は人道上の配慮から保護しただけですし、対外国の対応省庁は…
と言うとPCの中で引き攣った笑顔で首を振る担当者の姿が…
このままでは何も決められないし、つまりは何の対策も出来ない。
国民、県民、市民の安全を担保出来ない官僚は恐らくとんでもない評価を下されますネ…
とちょいと突いてみたら…
取り急ぎスタンピード発生時の実務的流れをシミュレーションして連名でサインする迄は進んだ。
先ず所轄警察署及び消防団、消防局等に県警機動隊の避難誘導。その後市役所、県庁で救護所の設置とD-MATの臨場依頼。自衛隊出動は発災と同時に県からの要請にて…
先ずは災害派遣要請、その後治安維持出動に変えると言うシナリオを内々で確認し合った。
まぁ、恐らく
災害派遣要請は違う
と直ぐに気が付く筈だが…
更にお姫様については異世界局の共同保護として、直接対応は市と県。我々は県と市の依頼を受けて保護を行うと言う形を取る事になった。
要は形式的には変わらないが責任の所在が明確化された。
と言う訳だ。
どうでもいい事に映るかもしれないが、各省庁連帯行動の場合、非常に大切な事なのである。




