上司のお守りって何時の世もあるモンなんですな…
我儘って言うと語弊が有るかもしれないが…
だが上司に振り回される部下って言うのは、何時の世にも(苦笑)…
私は大丈夫かな?
我儘言っていないよな…
と言う訳で姫様の
こちらで暫く暮らしたい。
と言う想いに騎士爵様は…
仕方がありません。ですが、最長でも2ヶ月ですよ?それ以上は私が許したとしてもご尊父が許さないと思います。
ご尊父と言うと?…
って思わず口に出してしまったら、騎士爵様はこちらを一瞥してから
至極当然と言う様に…
我が公国国王の
レオポルド=フォン=フレスベルグ大公
である。
だそうです…
はぁ~
こちらには決してお越しにならないで欲しいモノですネ…
(あ!フラグが立ってしまったのか?)
騎士爵様はその旨フレスベルク公国に伝えるのと共に姫様の身の回りの事をするメイドと執事を呼んでくるのだそうだ。(1日程時間を頂く…だそうだ。)
メイドと執事は絶対に1名ずつにする様に。
と厳命したがネ…
果たしてどうなるか…
でこちらは、外務省と警察庁の大臣官房と長官官房に其々、王妃一行の在留許可と銃剣所持の特別許可を総理大臣命にて発布して貰った。
特に銃剣関連は非常にナイーブな問題となるだろうから、精査時間を本夕迄とした。
さて…
宿泊先だが、幸いな事に近くに県立ビジターセンターがあったので、突貫工事(概ね1日)で外国要人の居住できるレベルにクオリティを上げて欲しい。
と地元業者に依頼した。
そんなこんなでバタバタしていると、来客が…
その客人2名は内閣府のバータイプの赤色回転灯を屋根に載せている四輪駆動車から降り玄関の自動ドアの中に入ると…
私、国土交通省関東地方整備局 異世界課課長の広瀬
と
内閣府異世界局局長の長瀬
と申します。
と名乗られた。
しまった…
忘れていた。
関係省庁の連絡調整会議を近々に行おう。
と提言されていたンだった。
え〜…
防衛省陸上自衛隊異世界担当局局長の
諏訪陸将補
はご在庁でいらっしゃいますか?
応対した女性1等陸士から内線を貰い、慌てて玄関アプローチへ…。
すいません。
一寸此処の処バタバタしておりまして…
と言い乍ら、笑顔で名刺交換。
いやいや、大変ですネ。今朝、本省からの定期連絡で伺いましたが、彼の地から王妃護衛の騎士爵が来てしまったとか…
はい、更に…
あ!第二応接室使いますネ。
と受付の1士に声を掛け、
どうぞこちらへ!
と促す。
お二人が着座されたのを確認すると、
失礼!一寸事務所に…
とことわって早足で、事務所へ…
あれ?副官は?
と言うと…
何を言っているの?
と言う顔でMP(Military police)の腕章を巻いた陸曹長が答えてくれた。
副官なら今日はずっと姫様に付いていますよ。千須和2曹から、愚痴を聞いてあげたいけれども何を言っているのか解ら無いから…
と引っ張って行きましたよ。
そうだった…
で…
そう応えてくれた陸曹長に…
保坂クン、悪いンだけれども…
至急県警本部と市役所に連絡してサ、異世界担当に来て欲しい。
って連絡してくれるかな?…
あ!
それから朝霞にも連絡しておいて!
望月司令ネ…
と言って公用の携帯番号を伝えようとすると…
いやいやいや…
私、陸曹長ですよ。司令朝霞駐屯地司令に直電なんて無理ですよ。
せめて、佐官にして下さい。
と…
言ったな(黒笑)。
私は来客用のお茶を淹れ乍らこう答えた。
解ったよ。
確か司令の副官は3佐だったから…
大柴クンって言ったな…
いや、一寸待って下さい。
私が言ったのは…
ウチの佐官に連絡をして貰いたい。
って事で決して先方の相手が佐官なら大丈夫って事で…
大丈夫だよ。保坂陸曹長!
うちの連中はそれこそ1士からは下士官クラスの連中に直接意見具申しないといけない部局なんだよ。
慣れておいてネ。
千須和2曹なんて、望月司令とタメ口で話していますよ(笑)。
大丈夫です。自信を持って…
じゃ、第二応接室暫く使います。
と宣言して…
泣きそうな顔の保坂陸曹長にウィンクしてどうせな大柴3佐では無くベースコマンダーと話をしてみなよ。
あいつ、イギリス陸軍に3年勤務経験ありますからネ、英語でお話してみて下さい。
と、囁いて事務所を出た。
確か、保坂陸曹長って…
隊内で英語を生かした仕事がしたい。
って書類に書いていたンだよな…
私は望月司令に英語で連絡して欲しいなぁ~
と願い乍ら、第二応接室のドアを開けた。




