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第五種接近遭遇…

えぇっと…

困りましたネぇ…

クルマを脇に寄せて駐車した千須和2曹が、クルマに乗って貰おうと少女に話し掛けたのだが…


う〜ん…

本当だねぇ困ったねぇ…

もしかして⋯

このお嬢さん、あちらの方じゃないかネ…

と言って私はトンネル方面を指差した。


まさか…

あ!でもそう言えば…

と千須和2曹がお嬢様の衣類に目線を送った。


そう、実は…

少女の衣服は19世紀辺りの欧州の貴族が着る様なモノだった。

とは言え、雑木林の中を歩き回っていたからかあちらこちらに破れやほつれがある。


ただ…

それが分かっても言葉が通じない様ですから…

と千須和2曹…


念の為、と言って先程から私と千須和2曹が知っている限りの外国語で話し掛けたのだが、少女は首を横に振るだけだったのだ。


あ!

宮澤3佐!

と千須和2曹が思い出した様に言う。


宮澤3佐なら…

ハーフエルフだし…


ン?

ハーフエルフがなんだって?


振り返るとイケメンエルフが立っていた。

悪いな、副官。


え?なんで?

とびっくり顔の千須和2曹。


いやぁ

このお嬢さんの姿を見て多分、我々だと言葉によるコミュニケーションが取れないだろうと思ってネ…

直ぐに宮澤3佐を呼んだんだ。

で…

どうかな?彼女の言語は相互理解出来そうかな?


う〜ん…

取り敢えず、相互で言っている事は分かりますが…


ちょいと彼女の話している内容がヤバいです。


宮澤副官のこんなに困惑した表情は

初めて見た。



取り敢えず、お嬢さんは千須和2曹と後席に…

私が運転して帰局した。

副官は私有バイクで来てくれたので、周囲の探索をして戻って来る様に指示を出した。


さて…

不安げな少女は、クルマまで誘導した宮澤副官がバイクに向かうと泣きそうな顔になった。


まぁ、そうは言ってもなんとか宥めて局に帰隊した。

すると今度はクルマから降りてくれず、結局副官を待つ事となった。


副官が乗っているであろう4サイクル単気筒のオフロードバイクの排気音が聞こえて来て正直、ホッとした。


副官の通訳にてスタッフルームに移動したお嬢さんは来客用のソファには目もくれずに周囲を見回し、何故か局長席に座った。


少し高級なビジネスセットを勧められたのだが、私が嫌で椅子はスタッフと同じゲーミングチェアなのだが、着座してそのデスクを笑顔で撫でていた。


副官曰く…

私のデスクと同じ仕様だ。事前準備有難う。

だそうだ。



どうやら、このお嬢様、あちらでは事務的な、お仕事をされていた様である。

更に副官から驚くべき彼女の職務を聞いた。

これには流石に私も焦った。と言うか冷や汗をかいた。


さて…

宮澤副官と千須和2曹がお嬢様のお相手(?)をしてくれていたので、私は別のお仕事を…

それは、

市ヶ谷と県警本部に連絡を取る事だ。


取り敢えず、市ヶ谷にはおらず、駐屯地に連絡すると繋がった。


望月司令!お客さんがお見えになっている。


ん?誰ですか?

裁量権はある程度お渡しして…


とふと間があって、息を飲んだ様で緊張した声で…

えっ!!

もしかして、第三種接近遭遇?ですか?


ん~

惜しいなぁ~

正解は第5種接近遭遇だ。


と、古い映画の表現方法…でも実に具体的な表現方法を使って答えた。


え?本当ですか!!

あの…事後報告ですか?


いや、現在進行形だ。


う〜ん!

その場所って、ヘリポートありましたっけ?

私はニヤリと笑ってこう答えた。

え?

元空挺レンジャーが着陸してから降りるのか?


うぅ〜、解りました。空から屋根を破ってやりますよ。


はははは、冗談だ。データは送っておく。ポイントにはパジェロを迎えに出しておく。

はい、有難うございます。りっくんランドのコブラで行きます(笑)。

お互い爆笑し乍ら、出発準備と受け入れ準備を始めている。

超ベテランの先任曹長に迎えを頼んで、県警本部へ…


お相手は副本部長だ。

事情を説明すると

司令同様、息を呑み…

直ぐに行きます。

と…

まさか、副本部長も


県警ヘリ はやて


で来ないよな。


ポートって2機停められるかな…

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