のんびりと…
どうですか?
古巣に帰るってのは…
そう言い乍ら満面の笑みで出迎えてくれた。
いやぁ〜
先日も言いましたが、一回定年していますからねぇ〜
表面では笑っていますが、なかなかねぇ⋯
と苦笑いし乍ら勧められた折り畳み椅子に座る。
あ!
ほら、乃梨子ちゃんも座りなさい。
此処は同系他社のテリトリーなんだから…
勿論、ライバルじゃなく、同胞だからネ!
ねぇ、諏訪さん?
乃梨子ちゃんって…
一応勤務中ですからネ(苦笑)…
今は薫のお父さんじゃなくて、金丸警部補ですよ。
後で聞いたら、金丸警部補、千須和2曹の高校の同級生のお父さんなのだそうだ。海のある隣県のそばらしいのだが、それで、其処から遠隔地で一緒になるって…本当にこの県は狭いなぁ〜(笑)。
そう言えば薫、たまには帰って来てます?
まぁ勤務先が東京だとなかなか難しいですかネ?
ん~
忙しそうだねぇ…
実家には本当にたまに帰っているようだけンども…此処までは来れんズラに…
それにしても…
都心の警察署の強行班かぁ~
凄いなぁ〜
いやぁ〜親としては心配だよ。乃梨子ちゃんのお母さんも心配していると思うよ。最近又、国際情勢が乱れているからねぇ〜
ですネェ。でもまぁ…この仕事選んじゃったし…
え?金丸警部補のお嬢さん、所轄の強行班係なの?
うぁ~
リアル親子鷹じゃないですかぁ!!
と思っていましたが、一寸時間が掛かり過ぎました。
その話は、また何処かで…
と思いつつ
さて…
千須和2曹?
んじゃそろそろ失礼しようかネ…
あ…
局ち
じゃなくて諏訪さん、ごめんなさい。
完全にローカルネタになっちゃっていましたネ…
あははは…
構わないよ。金丸さんのご迷惑にならなければ…
あぁ~私は大丈夫です。
すいませんネ…
気を使って頂いて…
とお土産を指で指す。
いえいえ…
パッケージが変わっているだけで中身は普通の菓子ですからネ…
さて…
じゃ、行きますかネ…
我々は金丸警部補と敬礼をして駐在所を離れた。
さて…
お?丁度小学校が集団下校の時間だね。
そちらに回ってみようか?
了解です。
16:00丁度…
この間の事があったので、今迄の小学校に加え中学校も集団下校をしている。
学校に子ども達の見守りをしに行く訳だ。
5分後…
私と千須和2曹は小学校の脇にある、地元銀行の駐車場にクルマを入れている。その際、銀行に許可を頂きに行くと支店長代理と言うプレートをぶら下げた男性に捕まってしまった。
どうやらその男性の甥っ子が航空自衛官らしく、その自慢と空自マウントを取られてしまった(苦笑)。
ご本人の前では流石に我慢をしていた千須和2曹だったが、建物の外に出たら途端に…(苦笑)
いるんですよねぇ〜
あ〜ゆ〜おじさん…
陸自だろうが、空自だろうが、海自だろうが、みんな想いは一緒なんですが…
身内があ〜だとネ…
可哀想ですよね。
と…
まぁ相当悔しかったのだろうな…
まだ国民からの突っ込みの方がマシだと言う気持ちは同感だがネ。
よくある話。
そのうち慣れるサ…
さて、校門から出て来た子ども達にもPXで購入した小さなおやつを配って…(千須和2曹にはドン引きされたが…)
エリアの4分の3程回った頃に一寸した事件が起こったのだった…
クルマが異世界へのトンネルのある雑木林?森?に差し掛かった時、と其処から飛び出して来る影を現認した。
千須和2曹がクルマを停めると同時に私が飛び出す!
動くな!!
とまれっ!
日本語で呼び掛ける。
すると…
その影は夕陽に照らされて本来の姿を現した。
え?
人?
って言うか…
子ども?女の子なの?
誰?




