表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/78

依頼…

おいおい、冗談じゃないぞ!!

そんな依頼受けられる訳ないじゃないか!


望月からの


お願い


を聞いて、私は少し声が大きくなった。


事前に知っていたであろう彼の副官である大柴3佐は少し目線を下げている。


私と同様に全く知らなかった筈の宮澤3佐はその我々より少し長いハーフエルフの特徴の耳迄赤くして驚いているし、千須和2曹に至っては口をあんぐりと開けてフリーズしていた。


そもそも、私はもう60歳だぞ!

防衛省規定の定年年齢を遥かに超えているっ!

そんな無茶背広組が許す筈がないじゃないか!もっと言えばあの防衛大臣が…否、何でもないっ

総理大臣経験者を父に持つ現在の防衛大臣は我が国初の女性総理大臣と共に国民からの支持率が高い。

おまけに先の選挙に圧倒的な勝利をした事も有り、万が一にも

面白い!

なんて思われたら大変な事になるので少し言い淀んだのである。


そんな無茶苦茶な望月の

依頼

とは…


防衛省が再任用するのから、大臣直轄で防衛省の異世界担当となって欲しい。


と言うものだった。


私はこれ見よがしに眉間を人差し指と親指で揉みほぐし乍らこう付け加えた。


そもそも、異世界の事は国家機密だったのだろう?定年後の幹部自衛官を再雇用なんてしたら野党に理由を五月蝿く問い詰められてこの機密自体が国全体にバレるぞ!


望月は苦笑し乍ら、こう答えた。


先ずはどうしてこんな話が…と言うところからお話しますネ。

そもそもですが

異世界に対する担当を設けよう

と言う案は平成になって直ぐのから出ていたそうです。

で、何度もこの件に対する関係省庁事務レベル会議が極秘裏に開催されたそうなのですが…

まぁ…


話が纏まらなかった。


そうです。

で、いつしか有耶無耶になっていったのですが…


そっか、あの政権なら面白がって?やるか?


仰有る通りです。

そこで、防衛省、内閣府に文部科学省等の関係省庁が其々マル秘担当局を立ち上げて防衛省としてはどうしようか?と思案していた処に…


私が定年退職となり、しかもこの八ヶ岳山麓に居を構える。

と言う事を知った訳か…


はい…

更に特戦群の中にハーフエルフの幹部自衛官がおり、こちらの分駐所に所長として移動していた。

そこでその分駐所がそのまま防衛省の異世界担当局となりその局長を先輩に就任頂きたいと…


流れは判ったよ。

でも、私が…

元自の私がその任に就く事は法的に…


あゝ、

それは先程申し上げた通り大丈夫です。

実は防衛大臣の決済も降りています。

で、先輩…否

諏訪 謙三元幕僚副長には…

退職時同等の

陸将補

にて復職して頂き同時に

防衛省異世界担当局局長

の任に就いて頂きたいと…。

あ!勿論、異世界の事は国家の最高レベルの秘密事案ですので、

陸上自衛隊南アルプス指揮局局長

まぁ、表向きは…と言う事だそうです。


はぁ~

そんな席迄作っちゃって…

あ!

でも…

宮澤3佐は?

宮澤3佐のポジションはどうなるの?

大丈夫です。指揮局局長付き副官です。後、分駐所の隊員についてはそのままとし、特に希望なき場合は定期異動も無いと心得て下さい。


え?異動無くて良いンです?嬉しいです。

いやいやいや、千須和2曹?

それはつまり、日本の国家機密を知ってしまっている君達はずっとその地に留まっていなさい。

って事だからネ…

はぁ~

気が付いていないよね。

そこ迄、整備されていて出来ません。

って言えないわな。

ん〜

図られたなぁ~


判ったよ。やるよ。やりますよ。


有難うございます!!

望月と大柴3佐の声が重なった。


それでは、辞令交付に雇用契約等の事務手続きは15日に一度市ヶ谷に来て頂いてからと言う事で…

いやぁ

先輩なら間違いなく引き受けて下さると思っていました。

等と調子の良い事を笑顔で言い乍ら、望月達はとっとと引き上げて行った。


はぁ~

私は定年後の人生を八ヶ岳の大自然に囲まれてのんびりと過ごしたかっただけなんだけれどもなぁ~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ