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第110話 元聖女の気合い

お待たせ致しましたー

 一緒に寝る……とは、決まったのだけれど。



(緊張、しないわけがない……!!)



 まだ、この精霊の里に来て三日程度。


 大精霊に覚醒して一日も経っていない。


 想いを交わしても数時間だ。


 急展開過ぎて……頭もだが、心も落ち着かない。


 今は、ひとりでお風呂に浸かっている。


 いつもは風珀(フウハク)様と共にいるのだが……今日はひとりで落ち着くのに、望んで浸かっているのだ。


 泡風呂で、適当に遊んでも一向に落ち着く気配はないが。



「……はぁ」



 承諾はしてしまったけれども。


『寝る』でも『共寝』。


 情事ではなく……ただの睡眠。


 私に合わせてくださったのはわかるが……なんとまあ、私は子供っぽい返答をしてしまったのだろうか。


 覚醒したとは言えど、これでは以前とほとんど変わりないではないか。


 手に集まった泡をわしゃわしゃ遊んでも……心の焦りは落ち着かない。



(……覚悟、決めるしかない)



 珀瑛(ハクエイ)様を……これ以上、ガッカリさせたくはない。


 だから、何があってもいいように……もう一度、身体を洗い直してからゆっくりとお湯に浸かった。


 髪を乾かしてからは、鏡に写る自分を見て……頬を軽く叩いた。



「大丈夫よ、鏡羅(ミラ)」



 私はもう、怯えていただけの聖女ではない。


 生まれ変わった……大精霊の鏡羅なのだから!!

次回はまた明日〜

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