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飛べないトリビト  作者: アルグ
第九話『予言』
92/111

頭が高いんじゃないの?!

「……今すぐ此処を解放しろ」


槍を向けられてもノワールは動じず、強い口調で兵士に命令する。


「何を貴様!殺されたいのか?」


「の、ノワール様?!」


突然おばさんがノワールに歩み寄って来た。


「ケイトさん!」


私はニードの叔母さんであるケイトさんに近付く。


「あら、カノンちゃんまで!

ちょっとアンタ達、このお方を誰だと思ってるの?」


ズイッとケイトさんが前に出る。

なんかどっかの時代劇に出てきそうな雰囲気だ。


「このお方はね、ノワール・シルヴァスター様。頭の悪いアンタ達でも分かるわよね?」


ケイトさんの言葉にその場にいた全員が一歩下がる。


「なっ…シルヴァスター……まさか教皇のご子息様?!」


「そうよ。アンタ達、ノワール様に頭が高いんじゃないの?!」


まるで水戸黄門のようにその場にいた全員がひれ伏す。


「やめてくれケイト。

確かに俺は教皇の息子だが…」


困った顔で私をチラリと見るノワール。助けようにもこの状況は私も困惑中。

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