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イケメンが一瞬ブサメンに
リーラに半ば追い出されるように教会を出るとノワールは後ろをチラリと振り返ってから私の方を見た。
「さっきリーラになんて言われた?」
「あ、うん。あまり無理するなと、ご飯はしっかり食べろって。私だけの体じゃないんだからって……」
本当に不思議な人だった。なんでも先まで見透かしているような。
それに、あの眼の色は凄く驚いた。トルコ石…いや、もっと凄く貴重な宝石のような色。失礼だけど2度見してしまった。
「ぇ……」
「ちょ、ノワールなんて顔してるの?」
口をあんぐりと開けて、凄く間抜けな顔のノワール。ちょっと…イケメンが一瞬ブサメンに見えちゃったじゃない。
「い、いや……あ、そう言えば朝飯まだだったな。下層区に行ったらどっかの店に入って食べよっか」
いそいそと私の手を引いて少し開けた場所に行くとノワールは笛を吹きアルビレオを呼び寄せた。




