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100年ぶりね
「着いたぞ。此処がリーラのいる教会だ」
「此処が?!」
思わず大きな声で聞き返してしまった。
教会と聞くから少しは立派な物を想像していたが、見るからに酷くボロボロで…お化け屋敷みたいだった。
「入るぞ」
ギギギ…と音を立ててノワールが扉を開く。
「はっ…」
思わず息をのんだ。
「……ノワール」
まるで鈴が鳴るような声でノワールを呼ぶ…天使がそこにいた。
「久しぶり、リーラ」
不思議な虹色の髪、色白の陶器の人形のように美しい顔…女神でさえ羨むような完全なプロポーション。
「えぇ、100年ぶりね。
そちらの可愛らしい女の子はノワールの未来の奥さんかしら?」
ゆっくりと近付いて来たリーラ。その目は閉じられているのにまるで見えているかのように私をじっと見つめ微笑む。
「なっ…リーラッ」
「照れなくてもいいのよノワール。シオンにはもう孫だっているのよ?」
「……えっ?」




