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そうだ…姉だよ
「汚職でもしてないかって事?」
「あぁ。俺が思うに…ヤツは姉の地位を狙っている気がする」
確かにそれは言えている。だって、ジャンヌの弟であるノワールの事を知っているくせにあんな白々しい態度を取って。それに普通ならノワールの姉であるジャンヌと結婚なんてしないはず。ノワール達を裏切り、シオンを死に追いやった後ろめたさとか感じるはずだもの。
あれ……でも
「ジャンヌはあの男がノワールがいた騎士団の元団長だったって事知らないの?」
「あの様子じゃ知らないだろうな…。知っていてもおかしくは……ん?」
はっと顔を上げ、ノワールは私を見つめる。
「そうだ…姉だよ」
「姉?」
それはジャンヌの事?でもなんか違うかも。
「シオンの姉だよ。リーラなら何か分かるかもしれない」
シオンに姉がいたなんて初めて聞いた。その人は凄い人なのかな?
「じゃあその人の所にいってみよ?」
「そうだな。行こう!」




