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結婚を妨害しよう
「じゃあさ……結婚、妨害しちゃおうよ」
「えっ?」
私の発言にノワールは大きく目を見開いた。
「妨害だって?」
「うん。妨害しちゃおう!だってソイツ悪い奴なんでしょ?そんな奴と結婚したってジャンヌは幸せになれないし、ノワールもニードも反対だし…それにお墓の中のノワールのお母さんだって絶対反対だよ?」
「……ククッ…あははは…」
私何かおかしい事をいったのだろうか?ノワールは暫く笑って、小さく溜め息を吐いた。
「そんな事、思いもつかなかった。
やっぱりお前は変わっているな」
「何よそれ~」
膨らむ私にノワールはとても柔らかく微笑んだ。…ヤバ、めちゃくちゃカッコイイんだけど。
「此処に来たのは悩んで悩んで答えを出せない時…でもすぐに答えが出てしまったな」
「ん?」
ってことは何?
「妨害してしまおう。奴の弱みを探し、暴くんだ」
「それって探偵みたいで面白そう!」
「ははっ。確かに面白そうだ。
よし、俺のフレンシアの家に行こう」
フレンシアの家って事はこの最下層にある家かな?
もう一度墓石を撫でたノワールの横で私は手を合わせ、ジャンヌの結婚妨害を天国の彼の母親に固く誓った。




