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空のモンスターの話
(随分仲良くなったね?僕のおかげかなっ?)
「うるさいぞアルビレオ。
空の孤島まで連れて行ってくれ」
(はいはい、分かったよ~)
バサッと一回羽ばたき、アルビレオはノシノシと竜舎を歩いて出た。
「空の孤島って?」
「無人島さ。浮遊大陸の端にあるいくつもの誰も所有しない小さな浮遊島群の事だよ」
なるほど。そこで飛ぶ練習をするのね。
バッと翼を広げ、アルビレオは飛び立つ。
「わっ、速い!」
あっと言う間にノワールの屋敷が小さく見える程飛び上がった。
(これでも昔はノワールと一緒にモンスターと戦ったんだよ)
「も、モンスター?!空にモンスターが出るの?」
こんな上空に、しかもモンスターが出るのかな?
「今じゃ滅多に出ないけどな。200年前は普通にルビーマンティスとかいたな」
「ルビーマンティスって?」
マンティスと言うとカマキリ系の…だよね。RPGオタクの私には心当たりがある。
「赤くて物凄く硬いカマキリのバケモノだ。手当たり次第に家畜やガルーダを襲うから巣ごと全滅させてやったさ」
(大きさは僕より少し小さいくらいかな。翼羊をさらって頭からバリバリ食べるんだよアイツら)




