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飛べないトリビト  作者: アルグ
第四話『傷付いた心』
43/111

私の事どう思う?

「……」


なんだか…こういうのって恋人同士みたい。

黒くツヤツヤした翼はとても綺麗。手で触ってみるとツルツルしていた。


「お前は、こういうこと初めてか?」


こういうこととは、どういう意味だろう?


「たぶん、初めてだよ。あと、私の名前はカノンだから。お前じゃないです」


いい加減ムカついたんで言ってやったら彼はフッと笑った。


「悪かったな…カノン」


私は自分の名前が呼ばれ、嬉しくなった。

裸のイケメンを前にして…きっとまともじゃない精神状態。

でもいいんだ…私は思うままに、流れるままに生きる。


「ねぇ、ノワール」


「なんだ?」


こうやって話していると、もう随分と前から一緒で、仲のいい友達か恋人同士のように思える。


「私の事どう思う?」


「ん~……」


ん~って…考え中?


「……昔の俺の友達に少し似ているかもしれん」


「友達?どんな人?」


男かな?女…かな…?


「そいつは白い翼のくせに俺とばかり遊んでくれた。

何にでも後ろ向きだった俺を…奴は前を向かせてくれたんだ」

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