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私の事どう思う?
「……」
なんだか…こういうのって恋人同士みたい。
黒くツヤツヤした翼はとても綺麗。手で触ってみるとツルツルしていた。
「お前は、こういうこと初めてか?」
こういうこととは、どういう意味だろう?
「たぶん、初めてだよ。あと、私の名前はカノンだから。お前じゃないです」
いい加減ムカついたんで言ってやったら彼はフッと笑った。
「悪かったな…カノン」
私は自分の名前が呼ばれ、嬉しくなった。
裸のイケメンを前にして…きっとまともじゃない精神状態。
でもいいんだ…私は思うままに、流れるままに生きる。
「ねぇ、ノワール」
「なんだ?」
こうやって話していると、もう随分と前から一緒で、仲のいい友達か恋人同士のように思える。
「私の事どう思う?」
「ん~……」
ん~って…考え中?
「……昔の俺の友達に少し似ているかもしれん」
「友達?どんな人?」
男かな?女…かな…?
「そいつは白い翼のくせに俺とばかり遊んでくれた。
何にでも後ろ向きだった俺を…奴は前を向かせてくれたんだ」




