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ノワールを救ってあげて下さい
なんだか鳥の習性っぽい。
ニードとジャンヌが結婚出来ればいいなと思うけど、やっぱり貴族と奴隷じゃ難しいんだろうか…。
「クォゥ…」
「おぉ、もうそんな時間か」
デネブに何かを言われたのか、フランツは懐から懐中時計を出して時間を確認する。
「そろそろ昼の部の礼拝の時間です。中層貴族達が此処にいらっしゃいますので、カノンさんはノワールの屋敷に戻るといいでしょう」
「ノワールは?礼拝には来ないのですか?」
「あの子は来ませんね…」
中層貴族と言えばノワールも入るのではないかなって思ったけど。
「あの子はずっと屋敷に引きこもり、友の死を悲しんでいるのです…。
カノンさん。勝手なお願いかも知れませんが、どうかノワールを救ってあげて下さい」
「…私に出来るでしょうか…?」
自信がない。つい昨日まで私自身も引きこもりだったのだ。




