ジャンヌと共に
ノワールを部屋に寝かせ、私達はジャンヌのドラゴンで一緒に大聖堂へと向かった。
「一つ上の大陸に大聖堂があるんです」
空に浮かぶ島。浮遊大陸ガルーダ…
よく漫画やアニメで憧れた、空の国。
でも今はさっきの事があってなかなか気分が晴れない。
「ジャンヌ…私、ノワールに触っちゃったんだけど…」
部屋に運んでいる途中でニードに出会って思い出した。その時の彼の顔は酷く驚いていて…少し怒っているようにも見えた。
「そんなこと気にしなくていいのですよ。カノンは奴隷じゃありませんから」
「けどニードさんが…」
前に座るジャンヌは静かに首を振る。
「今、こうしてカノンは私に触れているじゃないですか。
私はこれでも一応公爵なんですよ。貴族の中では一番の地位にいるものです。
でも…貴女は普通に私の腰に手を回して一緒にヴァルカーンに乗っているでしょう?触ったからと言って私が病気や怪我をすることなんてないでしょう?」
「それはそうだけど…」
ニードに掴まれた手が痛かった…。あれは、少しだけど力が入ってた。
「ならいいじゃないですか。ノワールに触っても。
勿論、愛し合って体を重ねてもいいのですよ?」
「ちょ…それは……」
「あのね…カノン。私、本当に貴女とノワールにくっついてほしいんです…。
私はシルヴァスター家の正統後継者なのですが…子供が産めない身体なんです。今までに何人かの男性の方と頑張ったんですが……その方達は今は皆妻を迎え、子に囲まれて過ごしてます。
あの小さな命をこの胸に抱きしめたい…とても羨ましいんです…」




