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真冬明晰  作者: 綾瀬
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吸血鬼 暁:迷う

最後にこの街に来たのは、春。

約一年前までさかのぼる。早いな。

森を駆け抜け、国道に出た。しんしんと降る雪は、

粉砂糖のようで、街は砂糖をかぶってゆく。

マフラーをする者がちらちらと見え出した。

こんなに寒い中、登校してたのだろうか。

冬服に身を包んだ学生が、寒そうに足を出し、

「寒い寒い」と言わんばかりに、手をこすっている。

それを見ていたら、寒くなってきて、俺は少し手をこすった。

じんわりとあったかくなる。

こういうときは、ホワイトシチューが食べたいな。

久しぶりに、街に来たわけだから森でとれる食材でシチューを

作るのではなく、街で買った食材でシチューを作ろう。

アツアツの、シチュー。


「…スーパーはどっちだったっけな。」


交差点で立ち止まり周囲を見渡す。

たった一年しかたっていないのに、街の風景は

がらりと変わってしまった。

再開発都市として、さまざまな話し合いを重ね、

今の街ができた。

実に、スピード工事だ。

たった一年で変わってしまったのだから。


…ということは、スーパーもなくなっているかもしれない。

それは、困る。本当に困る…。


「…冒険するのも、悪くないな。」


そう言って、マフラーをきつく巻きなおし、

交差点の指さす方向に走り出した。


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