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第43話 突号作戦 前哨戦

皇紀2063年(1943年)4月11日


~独立連合艦隊 空母 蒼穹 飛行甲板~


『直掩迎撃隊、発艦始め!真珠湾攻撃隊は直掩迎撃隊発艦完了後に発艦せよ!各艦は対空戦闘用意。対空レーダーは警戒を厳とせよ』


独立連合艦隊では、15分前に敵偵察機に発見され、各空母の飛行甲板では大急ぎで発艦作業を行っていた。


「第101空は各カタパルトへ!」


飛行甲板要員の指示に従い、蒼翼がカタパルトへ進む。


「チョイ前~、チョイ前~、よしっ!」」


カタパルトの前で蒼翼を停止させると、カタパルト要員が近づき、カタパルトと蒼翼の前輪をカタパルトに接続する。


「カタパルトと接続完了。1番発射準備よろし!」


「1番射出!」


シュパアアァァーー


カタパルト操作員に合図が出され、電磁カタパルトによって蒼翼を高空に打ち出す。


「各機の射出急げ!後が詰まっているんだ!」


甲板長の怒号を受けながら熟練の甲板要員達は次々と機体を空に上げ、それから5分後には、8隻の空母から蒼翼24機、雪加20機が発艦し、合計352機が艦隊前方の決められていた艦隊防空圏に待機した。





~旗艦 瑞樹SMC~


「各空母の発艦状況は如何なっていますか?」


長官席に座る刹那が小夜に尋ねる。


「既に、各空母の直掩迎撃隊、合計352機は艦隊防空圏に待機しています。攻撃隊も後5分で全機発艦が完了すると報告が入ってきています」


「随分と早く発艦出来る様になりましたね。最初は15分以上も掛かっていたのに」


刹那が微笑みながら言うと、


「ですね。最初は発艦、着艦するのを見ているのもハラハラしていましたから」


刹那の言葉に小夜も微笑を浮かべて答える。


「さて、敵偵察機に見つかって15分以上経つけど・・・電惻員、レーダーにはまだ何も映りませんか」


「はい。まだ、レーダーでは捕捉できません・・・んっ?対空レーダーに感ッ!数100、方位0-2-5連合艦隊の派遣航空隊です。予定通り独立連合艦隊の艦隊防空圏、直掩迎撃隊の後方に置きました!」


「予定通りですね。全艦の対空戦闘用意は?」


「既に完了しています。余念はありません」


小夜の言葉に頷き、


「第1戦略攻撃隊の状況は?」


「現在、航空基地を飛び立って順調に真珠湾に向かって飛行中だそうよ。目標に到着するのは5時間後と連絡があったわ」


「各艦の対空レーダーは常に警戒を厳としなさい」


独立連合艦隊は、まだ見えぬ連合国航空隊に対しての迎撃態勢を着々と整えていた。





~アメリカ海軍カオネ航空基地~


『敵艦隊発見!全攻撃隊は発進せよ!ジャップに今までのお返しをしてやれ!』


「しゃあ!ジャップの艦艇をこの手で沈められる時が来たぜ!」


「艦隊はIGFだ!敵としても文句はねぇ!」


「整備員、発進準備急いでくれよ!」


各航空基地では攻撃隊の発進準備が急ピッチで進められ、攻撃隊のパイロット達も発見された敵艦隊が今まで辛酸を舐めさせられてきた独立連合艦隊と言う事で、士気も高く、意気揚々と高空へ上がって行く。


全航空基地から発進した航空機は以下の通り、


独立連合艦隊攻撃隊(真珠湾全飛行場)


・米海軍航空隊

F6Fヘルキャット 150機

F4Fワイルドキャット 300機

SBDドーントレス 280機

TBFアベンジャー 260機


・米陸軍航空隊

カーチスP-40 120機

P-38ライトニング 120機

P-47Bサンダーボルト 150機

P-51Bムスタング 200機

B-17フライングフォートレス 120機

B-24リベレータ 150機

B-25ミッチェル 300機


・イギリス空軍(R.A.F)

スーパーマリーンスピットファイア 90機

アブロランカスター 50機

デ・ハビランド モスキート 100機


・ドイツ空軍

Bf109 50機

Fw190 100機

Me262 80機

Ju-88 100機

Ar234 50機


独立連合艦隊攻撃隊(ジョンストン島飛行場)


・米海軍航空隊

F6Fヘルキャット 250機

F4Fワイルドキャット 300機

SBDドーントレス 280機

TBFアベンジャー 360機


合計3,960機が一気に蒼空へと上がったが、空中で巨大な梯団を編成する際に空中電話が乱れ飛び回線がパンクしてしまうというアクシデントが発生してしまったが、何とか4つの巨大な梯団を形成し、独立連合艦隊に向かう迄に1時間掛かった。全攻撃隊が独立連合艦隊に向かって10分後には、防空隊がオアフ島上空に待機していた。


防空隊は以下の通り、


・海軍航空隊

F6Fヘルキャット 100機

F4Fワイルドキャット 120機


・陸軍航空隊

カーチスP-40 50機

P-38ライトニング 100機

P-47Bサンダーボルト 120機

P-51Bムスタング 50機


・イギリス空軍(R.A.F)

スーパーマリーンスピットファイア 90機


・ドイツ空軍

Bf109 50機

Fw190 100機

Me262 90機


合計870機の防空隊がオアフ島の空に待機していた。




「砲弾の配備を急げ!」


「機関砲弾は此処!高射砲弾はあっちだ。敵が何時来ても良い様に態勢を整えろ!」


地上でも8.8cm砲(アハト・アハト)を筆頭に、90mmM1A1高射砲や120mmM1高射砲、M51 75mm高射砲が砲身を持ち上げ、空を睨んでいた。





~独立連合艦隊 旗艦 瑞樹SMC~


「SPY-2Jに感ッ!敵編隊を探知。方位0-4-5、か、数3000以上!4つの梯団に別れて此方に向かっています。後30分で艦隊防空圏第一陣のミサイル射程距離に入ります!」


「3000機以上・・・流石に防空隊だけでは守りきれませんね。二式誘導弾の発射準備と25式個艦防空ミサイルの発射準備を始めて下さい。防空隊にはミサイルの射程距離に入ったら攻撃を開始するようにと連絡を」


「了解しました。しかし、本当に守りきれるかしら?」


スクリーンに移る敵の大編隊を眺めながら小夜が不安の声を漏らす。


「全防空隊と独立連合艦隊全艦の防空能力を信じるしかありませんよ。各艦、航空隊共に錬度は最高ですから」


「そうね。今はやれるだけの事をやるしかないわね」




『白虹3番機より防空隊前衛に通達。敵航空隊の大編隊を捕捉。数3,000以上、高度3,000を飛行中。艦隊の誘導弾が敵に着弾と同時に此方も発射する。全機、攻撃準備を整えろ』


「第101空1番機了解。全機、聞いたわね。全員ミサイルの発射準備をしっかりと整えておきなさい!」


『『『『『『了解!』』』』』』


部下の言葉に頷き、志乃も武装のチェックを行う。


『隊長、敵は3,000機以上と報告がありましたが、本当に大丈夫でしょうか?』


確認をしていると副官の結城が話しかけてきた。


「大丈夫よ但し、無理をしなければね。それに、今回の作戦には無敵を誇る妖精がいるんだもの。期待しているわよ葉月」


『えぇ、任せておいて。せっかくのダンスパーティー何だから私達の隊も全力で踊らせて貰うわ』


志乃の言葉にそう答えたのは、第105制空航空隊隊長で志乃の親友の姫神(ひめがみ)葉月(はづき)大佐だった。


この葉月が隊長を務める第105制空航空隊は全隊員が女性で、現代では珍しく格闘戦を得意とする部隊である。独立連合艦隊航空隊だけではなく、アメリカ海軍航空隊との演習でも負け無しで、現代にいた時は、その格闘戦を妖精舞踏(フェアリーダンス)とアメリカ海軍航空隊から呼ばれ恐怖の対象になっていた。


『全機いいわね、今回はミサイル戦の他に格闘戦もあるわ。その時は、この時代のアメリカ航空隊にもフェアリーダンスの恐ろしさを見せつけてやるわよ!』


『『『『『『おぉー!』』』』』』


葉月の言葉に105空の隊員は力強く答えた。




「全艦、対空戦闘用意完了しました。二式誘導弾のデータリンクも完了。個艦防空ミサイルも何時でも撃てます」


「そうですか。前衛航空隊の様子は?」


「全部隊配置についています。連合艦隊航空隊も指示通り後方に待機して敵を待ち構える態勢を整え終わりました」


小夜の報告に満足そうに頷き、


「この独立連合艦隊の防空能力の高さを敵軍に見せ付けるいいチャンスです。全員気合いを入れていきましょう!全艦発射始めッ!」


ガコン・・・バシュウゥゥゥーー


瑞樹に連動した全艦のVLSから10発ずつ510発が敵に向けて一斉に放たれた。





~連合国航空隊 第1梯団~


「全機、分かっていると思うが、今回俺達の獲物は、IGFのミズキクラス戦艦とソウキュウクラス空母だ。他の艦には目もくれるな。この艦だけを中心に狙え。いいな!」


『『『『『『了解!』』』』』』


第1梯団の隊長の言葉に部下達も弾んで声で答える。


「はっはっは!第1梯団だけでも990機、全4個梯団合わせたら3,960機!これだけの機数で攻撃を仕掛けたら防空能力に優れている艦であろうと沈まない訳は無いだろう!」


第1梯団隊長が上機嫌でそう言っていると、


「た、隊長!前方からロケット弾!数10・・・30・・・60数え切れません!」


「何ぃ!?弾幕展開!ロケット弾を近付けるな!」


ドドドドドドドドドドドドドッ


隊長の言葉で、各爆撃機から銃撃が開始され弾幕が展開されるが、マッハを超えている対空ミサイルを撃墜できず吸い込まれるように1機、1機と墜ちて行く。


「全機、負けるな!敵はもう少しで見えるぞ!」


990機から410機に減った第1梯団は再び編隊を整えて前衛防空隊が待ち構える空域に突入するのだった。





~艦隊防空圏 前衛攻撃隊~


『全機へ、敵が射程圏内に入った!ミサイル発射!ミサイルを発射せよ!これより我が機は現空域を離脱する。全攻撃隊の武運を祈る』


「第101空1番機了解。そっちも気を付けてね。全機聞いたわね!ミサイル発射するわよ!」


既に、各機のMHDには敵を示す赤いマーカーで溢れかえっていた。


「さぁ~て、盛大にいくとしましょうか。獲物が被っちゃ駄目よ。ロックオン、FOX3!」


カシュン・・・シュバアァァァーー


下部ウェポンベイが開き、1本の矢が白煙を吹きながら未だ見えない敵編隊に向かって飛翔して行く。


『ロックオン、FOX3!』


『ロックオン、FOX3!』


志乃が24式中距離空対空誘導弾を撃つのと同時に、各機からも一斉にミサイルが放たれ、1本目が敵編隊に向かったのを確認すると、残っている24式を次々と発射する。


敵編隊に向けて放たれた1408発の24式空対空誘導弾は現代の様にECMやチャフに惑わされる事も無く、必死で振り切ろうとする敵機を嘲笑うかのように後ろにピッタリと喰らい付き、そのまま敵機に突き刺さり機体を爆散させる。


ミサイルを喰らっている敵編隊は未だ見えない敵からの突然の攻撃に慌て、恐怖し、他の機を巻き込んで墜落して行く。


『全機に通達、ミサイルは全弾命中。敵第1梯団は壊滅。ミサイルは第2梯団にも命中し、敵編隊は混乱している模様』


「全機増速。敵編隊に近づいて18式を叩き込むわよ!」


『『『『『『了解!』』』』』』


志乃の言葉と同時に全機が増速し、ウェポンセレクターを撃ち尽くした24式中距離空対空誘導弾から18式短距離空対空誘導弾に変更し、発射準備を進める。


「敵機ロックオン、FOX2!」


『ロックオン、FOX2!』


各機がロックオンした敵機に対して18式短距離空対空誘導弾が側面のウェポンベイから放たれる。


各機は左右のウェポンベイに2発の短距離誘導弾を搭載しており、その全て704発が第2梯団に向かった。




~連合国攻撃隊第2梯団~


『た、隊長!前方からまたロ、ロケット弾が!く、来るな!来るなぁぁー!ぎゃあぁぁ・・・』


「如何した!?応答しろ!おい、応答するんだ!」


梯団の前方を飛んでいた偵察機の悲鳴の報告を聞いた梯団長は一瞬怯んだが、


「全機、対空戦闘用意!各銃座は何時でも発砲できるようにしろ!」


「た、隊長!前方から白煙多数!報告にあったロケット弾だと思われます!」


「来たか!前方機銃座は撃ち方始め!ロケット弾を近づかせるな!編隊を密にして弾幕を展開!」


ドドドドドドドドドドドドッ


隊長から命令が発せられると直ぐに各爆撃機の銃座が一斉に火を吹き、弾幕が展開される。


普通のレシプロ戦闘機ならこの弾幕に引っ掛かり、蜂の巣になって撃墜されるだろうが、編隊に迫って来ているのは音速を超えている対空誘導弾である。407発の対空誘導弾は母機がロックオンした獲物に向かって忠実に迫り敵機を爆散させる。


グワアァァーン


グワアァーーン


「18番機、32番機が撃墜されました!」


『此方71番機!ロケット弾が避けても避けても迫って来る!ひっ!来るな!来るなぁぁーーうわぁぁーー!{グワアァーン}・・・』


敵のロケット弾が編隊に近づいて数分後には、監視員から寄せられる報告と悲鳴に近い各機の無線で指揮官機は溢れかえっていた。


「全機落ち着け!もう少しでロケット弾も尽きる筈だ。それまで持ちこたえるんだ!」


梯団長がそう言った時、


「隊長、敵のロケット弾攻撃が止みました。どうやら凌ぎ切ったみたいです」


監視員の報告に梯団長は安堵の息を吐くと、


「そうか・・・第2梯団の戦力の確認を急がせろ。我が梯団は予定通り敵艦隊に向かう」


「了解しました」



対空誘導弾の攻撃を凌ぎ切った第2梯団の残存217機は引き続き独立連合艦隊に向かったが、その目の前には第2の試練となる独立連合艦隊航空隊の精鋭たちが待ち構えていた・・・




~艦隊防空圏前衛~


『白虹3番機から各機へ、敵第2梯団およそ200が依然、接近中。全機は充分注意して格闘戦を展開せよ』


「101空1番機了解。全機、分かっているだろうけど、先陣を切るのは格闘戦慣れしている第105空が先陣を切るわ。105空は先陣を頼んだわよ」


『了解。まぁ、任せておきなさい。しっかりと先陣はこなしてあげるから』


その様に話している内に、敵の航空機が肉眼でも見えてきていた。


「さぁ!皆、ダンスパーティーの主催者さん達がお見えよ!しっかりお相手して貰いなさい。攻撃始め!」


志乃の掛け声で、105空12機が増速し敵機に向かって突っ込んで行き、残りの部隊がその後に続く。



「さぁ、貴方達は妖精(私達)を楽しませてくれるかしら?」


葉月は高度を上げて下に見える1機の爆撃機を見て微笑みながらそう言うと、一気に機体を急降下させ爆撃機を射線に合わせる。


ガアァァァァ


発射ボタンに触れ、毎分6,000発の発射速度を誇るJM61が火を吹く。


ガン ガン ガン・・・ドオォーン


大量の20mm弾を喰らった爆撃機は機銃弾が爆弾に誘爆したのか爆散した。


「よし、1機目は成功ね。各機も攻撃を開始しなさい!」


『『『『『『了解!』』』』』』


葉月の言葉を受け、上空で待機していた105空の蒼翼が一斉に敵爆撃機に襲い掛かった。


ドオォーン


ドオォーン


銃撃を受けた爆撃機や戦闘機が爆散し、その残骸が海へと落ちていく。


「105空から総隊長へ、敵への攻撃成功。攻撃を開始されたし」


『了解。攻撃を開始する。105空は引き続き攻撃を続行せよ』


『了解。全機、聞いたわね。攻撃を続けるわよ』


無線を終えると、葉月達は新たな獲物を探し始め、後方にいた他の航空隊も攻撃を開始し、至る所で敵機が火を吹いて海に落ちて行くのが見えた。


妖精舞踏(フェアリーダンス)はこれからよ。パーティーの主催者さんはもっと妖精達を楽しませてくれるわよね」


葉月はそう言うと、辺りを見渡し、1機のP-38に狙いを付けた。




「くっそ、何なんだあの機体は!?全く振り切れない!」


P-38のパイロットは先程から迫って来ている敵のジェット機を何とか撒こうと躍起になっているが、敵機はどんな機動をしようとも自分の機体に糸を結びつけている様に、ピッタリと後ろに付いて来ていた。


「誰か、誰か助けてくれ!後ろに付かれて振り切る事が出来無い!」


無線に喋り掛けて助けを求めるも、


『冗談じゃない!こっちも追い掛けられてそっちどころじゃ・・・グワッ!・・・』


無線機から返ってくるのは、切羽詰まった味方の絶叫だけだった。


ガアァァァァ


「し、しま・・・ギャッ!」


一瞬、動きを止めてしまった事で、あり得ない位の速さで発射される敵弾を喰らい、パイロット自身も胸に銃弾を受けた。


「あ・・・あれ・・・は・・・妖・・精?」


意識が遠のくパイロットが最後に見たのは、過ぎ去る敵の尾翼に描かれていた妖精のエンブレムだった。




「ふぅ、中々腕の良いパイロットだったわね。そろそろ、残弾も心許なくなって来たわね・・・敵機も全滅する頃合いだと思うけど」


葉月が火を吹きながら墜落して行く敵機を見ながらそう呟いていると、


『総隊長から全機へ、敵第2梯団の全滅を確認。さらに後方から第3梯団、第4梯団が接近中。全機、予定通り連合艦隊と合流し、其処で弾薬の補給を行う』


志乃がそう告げ、第2梯団を壊滅させた防空隊は、予定通り補給を受ける為、連合艦隊がいる海域へと向かった。





~独立連合艦隊 旗艦 瑞樹~


「艦隊防空隊が防空空域から離れて補給の為に離れました。これで、艦隊直掩が出来るのは連合艦隊からの派遣航空隊だけになります」


電測員の報告に刹那は少し考えると、


「敵梯団は990機、それに対して連合艦隊派遣航空隊は100機・・・焼け石に水ですね・・・参謀長、敵第3梯団の到達予定は?」


「後、2時間30分位です」


小夜の言葉で、再び考え、


「派遣航空隊指揮官に通達。直ちに我が艦隊の空母に着艦しなさい。第3、4梯団は艦隊で攻撃します」


「っ!?本当に良いの?もしかしたら艦隊に被害が出るかもしれないわよ?」


小夜が驚いて刹那にそう言うと、


「仕方がありません。それに、100機では、990機の敵機に全滅させられてしまうかもしれません」


「そうね・・・了解しました。派遣航空隊に各空母にて周する様に通達。各艦は対空戦闘用意。25式誘導弾のデータリンクも急がせなさい!」


刹那の言葉を小夜が復唱し、言葉通りに兵士達が動き始める。


「さて、約2,000機を相手に我が艦隊が何処まで出来るか・・・」


接近して来る敵梯団を映し出すモニターを見ながら刹那は静かに呟いた。


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