第44話 突号作戦 艦隊防空
遅くなってしまい申し訳ありません。受験生なるという事で、親の目が厳しい・・・
~独立連合艦隊 旗艦 瑞樹 SMC~
「派遣航空隊の空母への収容が完了しました」
通信士の報告に報告に頷き、
「25式発射用意始め、主砲、対空砲も用意始め」
刹那が命令を下し、艦内に対空戦闘用意を知らせる警報が鳴り響き、兵士達が各々の持ち場に急いだ。
「敵編隊第2波、後20秒で25式誘導弾の射程距離に入ります!」
「各艦との連動の準備は?」
「既に完了しています。命令があれば全艦から合計800発の25式誘導弾が発射可能です」
刹那がミサイル員の言葉に頷くのと同時に、
「第2波射程範囲に入りました!」
伝惻員の言葉に頷き、
「25式誘導弾発射始め!」
ガコン・・・バシュウゥゥゥーー
刹那が叫び、各艦のVLSから一斉に25式誘導弾が発射され、800本の矢は接近する敵編隊目指し飛翔していった。
~連合国航空隊 第3攻撃隊~
「第1、2攻撃隊からの通信が途絶しただと?」
第3次攻撃隊の編隊長が怪訝な表情で通信士に尋ねた。
「はっ、第1、2攻撃隊とも1時間前の報告を最後に通信が取れません」
「敵艦隊を現在攻撃中と考えられないか?」
「私もそれを考えてみたのですが、流石に、通信に出ないというのはおかしすぎます。予想ですが、敵艦隊の迎撃を受けて壊滅か壊滅に近い被害を被ったと考えるのが妥当だと思われます・・・」
「壊滅だと!?第1、2合わせても2000機近くがいるんだぞ!それを壊滅させる事がジャップの連中に出来る筈が無いだろう!」
「し、しかし、それ以外に連絡がつかない理由は・・・」
「無線機が故障したとかがあるだろうが!もっと考えないか!もういい、持ち場に戻れ」
「し・・・分かりました」
通信士は編隊長にもう一度意見しようとしたが、これ以上は無駄だと悟り一礼して自分の持ち場へと戻った。
『こ、此方偵察隊12番機、編隊長機応答せよ!』
通信士が自分の持ち場である通信機の前に再び下すのと同時に、通信機から悲鳴のような声を上げる先行偵察隊からの無線が入ってきた。
「此方編隊長機、12番如何した?」
『現在、我が機は敵艦隊から発射されたと思われるロケット弾の攻撃を受けている!物凄く速い!既に残っている偵察隊は本機だけである。数百発が其方に向かった、注意せよ!お、おい!追いつかれるぞ!回避、回避しろ!お、俺はまだ死にたくン受けているn{グワアァーン}・・・』
「12番機応答せよ!応答せよ!」
通信士が必死に呼びかけるが、12番機の通信士の悲鳴を最後に通信は途切れそれ以降12番機と通信が再開することは無かった。
「編隊長、緊急の報告です!」
「また君か・・・今度は何かね?」
うんざりした表情で通信士に向き直った。
「先遣偵察隊が壊滅しました!先程無線が入り、間違いありません!」
通信士の報告に、編隊長の顔色がみるみる青くなっていった。
「そ、それは本当なのか!?」
「間違いありません!12番機の報告を最後に先遣偵察隊からの報告は何m{前方よりロケット弾!}」
通信士からの報告途中で、機長の叫び声が機内に響き渡った。
「ぜ、全機撃ち方始め!ロケット弾を近付けるな!」
ドドドドドドドドドドドドッ
編隊長の号令で機銃を搭載している各機が一斉に弾幕を展開する。
『此方37番機も、もう駄目だ!う、うわあぁぁぁー!{グワアァーン}・・・』
『108番機から編隊長機へ、敵のロケット弾を捉える事が出来ない!た、助けてくれぇぇー!』
ロケット弾が編隊に到達したのと同時に無線からは各機から悲鳴の様な報告が矢継ぎ早に入って来る。
「残存機の確認を急がせろ!本編隊は後方へ退避、第4波と合流する!」
編隊長の命令で、ロケット弾よって血祭りに上げられながらも後退を開始した。
「残存機の確認が出来ました。残存機は本機を含めて98機、数機がロケット弾の攻撃を受けませんでしたが、巻き添えを喰らった様です」
「そうか・・・貴官の言う通り第1、2波は全滅したのかもしれないな・・・最初から貴官の言う事を聞いておけばよかった・・・」
編隊長の言葉に、
「編隊長、過ぎた事は仕方ありません。第4波と合流して敵艦の撃沈しましょう」
通信士の言葉に頷き、
「第4波と合流後、航路を変更し、敵艦隊へと向かう!」
数分後、第4波と合流して1,088機になった大編隊は航路を変更して敵艦隊に迫った。
~独立連合艦隊 旗艦 瑞樹~
「敵第3波、後方の第4波と合流し、航路を変更し艦隊に接近中です!」
電測員の報告に頷き、
「主砲発射用意、艦隊防空圏に到達したら主砲を発射」
「了解。主砲発射用意、弾種対空散弾」
刹那の言葉を小夜が復唱し、主砲の発射用意が開始される。
「面舵一杯、全艦増速!」
「了解。艦長、面舵一杯、増速」
刹那の言葉を小夜が復唱し、艦長である琴音に告げる。
「了解。面舵一杯、増速」
琴音が頷き、復唱するのと同時に、対空散弾を装填した主砲が鎌首を持ち上げ、未だ見えない敵編隊に照準を合わせる。
「主砲回頭、砲弾装填よし・・・長官、何時でも撃てます」
一真の言葉に頷き、
「主砲、撃ち方始め!」
「撃ち方始め!」
シュッドオォォーーン
刹那の号令で戦艦8隻、巡洋戦艦8隻の主砲の砲身が蒼白く光、敵編隊に向かって対空散弾が放たれた。
ババババババババババババッ
近接信管によって敵編隊の真ん中で対空散弾が炸裂し、数十機の戦闘機、爆撃機が炎上しながら海上に墜ちて行く。
「敵編隊、約600機の撃墜を確認。残存およそ400機さらに接近!」
「全艦最大戦速。右舷両用砲発射用意!両用砲射程距離に入り次第撃ち方始め!機関砲、RAMも用意」
「両用砲発射用意よし、敵編隊、両用砲防空圏に到達。撃ち方始め!」
ドン ドン ドン ドン
最大戦速になった独立連合艦隊は、戦艦や巡洋戦艦以外の艦、駆逐艦や空母も含めた全艦が両用砲を撃ち、弾幕を展開し、その弾幕に捉えられた敵機が爆散する。
「敵100機が両用砲防空圏を突破!後30秒でRAMの射程距離に入ります!」
電測員の言葉に重なり、
「りょ、全両用砲の弾が切れました!現在給弾中、給弾完了まで後5分かかります!」
「RAM攻撃を始めました。予測では後10分で全弾切れる計算です」
「くっ、執拗に我が艦や空母を狙ってきますね・・・艦長、出来る限り避けて下さい」
「了解。この艦に1発も当てさせません!」
「こ、これは!?長官、爆撃機が高度を落としました!恐らく反跳爆撃を行うつもりです!」
「RAMは高度を落とした爆撃機を捉えたら優先的に墜としなさい!」
「機関一杯!絶対命中させてなる物ですか!」
刹那が攻撃の命令を下し、琴音がそう艦を指示して敵の爆弾から避ける為の行動を取る。
「敵爆撃隊が本艦の上空に到達します!」
「両用砲の給弾が終了!射撃再開します!」
給弾作業を終えた両用砲が射撃を再開すると同時に、CIWSが自身が持つ索敵レーダーで捉え、危険度を算出し、1番危険度が高い敵に対し迎撃を開始する。
ガアァァァァァァ
25mm弾を大量に浴びた爆撃機は蜂の巣になり、炎上しながら海面に激突し大きな水柱を上げる。
「B-25が投弾!7、8番CIWSが弾頭の迎撃を開始します!」
「取り舵一杯!急いで!」
B-25が投弾した500ポンド爆弾を7、8番CIWSが自動追尾し、取り舵中でも射撃を続ける。
ドオォォーン
ドオォォーーン
25mm弾が命中し、爆発の衝撃波が艦に襲い掛かった。
「投弾された500ポンド爆弾の迎撃に成功!」
迎撃成功に安堵の空気がSMC内に広がったが、
「1、3、9CIWSから緊急警報!後12秒で弾が切れます!」
必死で接近する敵機に射撃を続けていたCIWSだったが、毎分3,000から4,500発を誇る故に、弾切れが近くなっていた。
「1、3弾が切れました!機能停止!右舷防空能力が減衰します!」
「み、瑞穂より入電!右舷、両用砲区画に500ポンド爆弾が命中!1、2番両用砲が使用不能!」
被弾の報告にSMC内に動揺が走る。
「このままでは・・・」
正面モニターを睨んでいると、スクリーンの隅の方に青い光点が現れ始めた。
「こ、これは!連合艦隊に弾薬補給しに行っていた航空隊の誘導弾です!IFFに反応、誘導弾の後方から120機の蒼翼が全速で向かって来ています」
電測員が嬉々とした声で刹那に報告する。
「間に合いましたか・・・」
暫くすると、蒼翼から発射された誘導弾が空域に到着し、今まで飛び回っていた戦闘機、爆撃機に突き刺さり、機体を爆散させる。
航空隊が到着した事で胸を撫で下ろしていた時、航空隊から通信が入った。
「第101空の真田少佐です。長官、御無事でしたか。空の掃除は我々が引き受けます」
「真田少佐、良いタイミングです。このまま宜しくお願いしますね」
通信を終え、再びスクリーンに向き直ると、青い光点が赤の光点に襲い掛かり、赤の光点が数を減らしていく。
「脅威は去りました。私達もハワイに向かいましょう!」
「「「「「了解!」」」」」
刹那の言葉に力強く答え、独立連合艦隊もハワイへと向かう。
「長官、そろそろ富嶽隊と連合艦隊攻撃隊、独立連合艦隊航空隊がハワイの飛行場に爆撃を開始する時間です」
時計を見た小夜が刹那に報告し、刹那は静かに頷いた。
~富嶽隊~
「隊長、全飛行場攻撃隊と合流しました!」
偵察員の報告に、機長が周囲を見渡すと、蒼翼や烈風がそれぞれ編隊飛行をしてるのが目に入った。
「凄い数だな・・・電探員、敵の直掩隊は?」
「島上空におよそ400機が待機しています!」
「400機・・・それらは護衛隊に任せるとしよう」
機長がそう言った時、先頭を航行していた蒼翼、雪加隊が中距離誘導弾を発射するのが見えた。
「独艦さんが攻撃を開始した!俺らも高度を上げるぞ。全機、我に続け!」
機長の言葉で、富嶽10型と12型の合計50機は爆撃進路に従い、高度を上げた。
~連合国防空陣地~
「敵機襲来!敵機襲来!」
飛行場には士官の叫び声と空襲警報が鳴り響き、各兵士が高射砲や機関砲に弾を込める。
「後少しで敵編隊が見える筈だ。見えたら思う存分撃ちまくれ!」
各班長の言葉に頷き、全員が空を睨む。
「直掩の航空隊はジェット機やロケット弾の攻撃で混乱していだと!?給油中の機は?未だ給油が終わらないだと!?くっそ!」
報告を受けた防空陣地の隊長が悪態をつくと、
「敵編隊が見えた!」
「撃ち方始め!」
ドドドドドドドドドドドドドドドッ
ドン ドン ドン ドン
各班の班長が号令を掛けて各対空砲が一斉に火を吹いた。
「敵は艦載機だ!全員落ち着いて狙え!」
濃密な弾幕に捉えられて1機、1機と撃墜していくが、流石に数が多く数十機が防空基地に迫り、800kg対地爆弾が投下、空中で子弾がばら撒かれて対空陣地に降り注いだ。
~富嶽隊~
「爆弾投下空域に到達しました!」
「よし、爆弾倉を開け!爆撃手、爆弾投下準備はいいか!」
「はい!何時でもどうぞ!この二式照準器がしっかりと照準してくれています!」
富嶽に搭載されている二式照準器は、小百合達が自信を持って開発した最新型照準器である。その性能は、連合国が誇るノルデン式照準器をも凌駕している。
「よーい・・・投下!」
ヒュウゥゥゥ・・・
機長が叫び、富嶽10型に搭載されていた500kg対地爆弾や1t対地爆弾が投下され、12型は、機体に搭載している105mm榴弾砲、40mm機関砲、25mm自動稼働機銃で滑走路や給油中の戦闘機や駐機している爆撃機に砲撃を加え、燃料や弾薬が誘爆する。
「他の飛行場の攻撃も成功している様ですよ」
「そうか、俺達の任務はこれで終了だ。全機、引き揚げるぞ!」
機長がそう告げ、搭載している爆弾、砲弾を全て投下し終えた富嶽は日本へと方向を変え、各航空隊は燃え盛る飛行場を後にしてそれぞれの母艦へと戻って行った。
ご意見・ご感想お待ちしています。
※前の44話を43話と繋げて、題名も変更しました。




