新管理人登場
山林で出会った人物はカイルだった。
「おや。また会えるとは奇遇ですね」
とカイルが挨拶をしてきた。
俺達も挨拶を交わし話を聞くと、同じように依頼を受けていた。
パーティーの人達が洞窟の中にいるらしく、また洞窟の見張りをしていた。
見張り役ばっかりしているのは、何故なんだろうと思いながら俺達はカイルに別れを告げて、洞窟の中に入った。
洞窟の中には、ブラッドウルフの残骸があり、カイルのパーティーがやったのだろう。
洞窟の中に進んで行くと地下に続く階段があり地下二回に行った。階段を下りる途中で一組のパーティーに出会った。
パーティーの隊長は女性で、以前ギルドで見かけた金髪の美人の人だった。他は男が一人と女性が三人いた。カイルのパーティーではなかったみたいだ。
お互いに挨拶をして進もうとした時に、隊長の女性が
「地下二階は、全部行き止まりだったよ」
と教えてくれた。そこで俺は、
「ありがとうございます。一応見るだけ行ってきます」
と告げて階段を下りた。
階段を下りて周囲を気にして、マギナは
「本当に全部行き止まりになのですかね」
「わからん。でも俺達には、これがあるからわかるだろ」
と携帯を出した。
もちろん携帯のナビで周囲情報で探してみたが女性の言う通り行き止まりだった。
「あっ。本当に全部行き止まりになってる。何にも無いや」
帰ろうと引き返した時、
「主よ。それで隠し通路か、扉を探しておるのか」
聞かれ、俺はもう一度ナビで周囲情報の隠し通路か、扉を検索すると二つヒットした。
まさかの一言で、ナビの検索に出てくるとは思わなかった。
ナビの性能は、隠し通路か、扉などは、検索しないと出てこないらしい。ナビが全て表示される訳がなかった事が、分かった事でも成果はあった。
ラーラに礼を言って、みんなと相談した。
「まっすぐ進んで行くと隠し扉で、右側の奥当たりに隠し通路があるけど、どうする」
「そうですね。このまままっすぐ行くのか。どうしますか。ご主人様」
「主様が決めて下さい。私は、ついて行きますので」
「主よ、先ほどのパーティーは本当に気付かなかったのか。
それとも隠し通路を言っておらぬかもしれん。それにこの先、罠があるやもしれんぞ」
「それは解らないけど、この先どっちにしても見てみないと調査にならないし、罠はないみたいだね。
俺は、このまままっすぐ行って見てダメだったら引き返そうと思うけど、どうする」
聞くと三人も承諾して、先に隠し扉を探す事にした。
ナビに従って進み、行き止まりに着いた。
「この近くに隠し扉があるので、みんな探そう」
4人で探してたが、それらしき物が無かった。
俺は再度、携帯で検索すると矢印が↑になっているが解らなかった。矢印の先には壁になっている。一応ギリギリの所まで行くと、矢印は真上を指していた。
「どうやら、上に隠し扉があるみたいだな。」
上を見てみるとちょうど壁と天井の角にでっぱりがあった。
天井には約3Mくらいあるので、カルマが肩車をすれば届くのでラーラが乗り、上のでっぱりを押し上げた。
すると、隠し扉が開き奥に進むと何やら怪しげな装置があった。
「これ何だ。何の装置に見えるけど」
「なんですかね。主様の携帯でわかりませんか」
俺は携帯を使おうとした時、
「これは、旧妖精族の転移装置だ。まさか、こんな所にあるとは」
ラーラが驚愕していた。
俺達は、ラーラにこの装置の事を教えて貰った。内容はこうだった。
旧妖精族は、ちょっとした時間旅行ができるらしい。ほんの少しの間、過去や未来に行けるらしい。時の番人がいて王族にしか使えないらしい。
今使えるのは女王様だけで、後の者達は知らされてないとの事だった。
俺は、何故ラーラがその事を知っていたのか。疑問だったけど、その場では聞けない様子だったので聞くのをやめた。
時が来れば教えるとの事で、この事は内緒にした。
ラーラのお願いで隠し扉を元に戻して、俺達は引き返した。
それからラーラは、ずっと黙っていた。
そして隠し通路の方に行った。
それまでもモンスターは一匹も出なかった。
隠し通路に着くと、携帯を使い調べてみたがどうやら通路の開け方まで解らなかった。
みんな手分けして探した。
すると、マギナが少し引き返した場所にスイッチがあったらしく、それを押しみると壁が半回転した。
その先から、三人は警戒しながら隠し通路に入っていた。
そしてその奥に進んでみると、そこには5人の死体があった。それを調べてみると、カイルのパーティーだった。
まだ死んで間もないので、マギナが異変に気がついた。
「ここから先には何かいます。ご主人様気をつけて下さい」
俺はたいまつで辺りを照らすと天井に蝙蝠がいた。
天井の高さは約10Mくらいあるし、蝙蝠の大きさはデカかった。
蝙蝠の口先は大きくて、鋭い牙で翼を広げて天井に無数の蝙蝠達がいた。
すると、無数の蝙蝠達が襲って来た。たいまつの灯りで俺達に目掛けて飛んで来た。
三人は応戦したが、何せ無数の蝙蝠達が四方八方から牙で噛みついて来ていた。
俺は、たいまつを振り回し蝙蝠達に牽制したが、却って俺の方に襲って来たので、俺はたいまつを落としてしまった。
俺達は、戦う事が出来ずなんとか隠し通路まで逃げて来たが、みんな蝙蝠達に噛まれて重傷だった。
俺は、携帯を出しヒールを使いみんなを回復した。一番酷かったのはカルマでヒールを二回掻けた。
携帯を出さなければ、魔法は使えないので。
みんなの回復が終わって、みんなに聞くと
「あれは、いったいなんだ」
「ご主人様。あれはもしかしたら、デーモンバンパイアかもしれません」
「ああ。あれは、間違いない。デーモンバンパイアだ。主よ、今の我らでは無理だ」
「主様。デーモンバンパイアでは勝てません。数が数ですし、今の装備や魔法がありません」
俺達は一旦引き上げた。洞窟から出て来た時には、夕暮れになっていた。
帰りにカイルに詳細を話すと、その場所に案内してくれと頼まれたが無理だった。
カイルは落ち込んでいるので、しばらく俺達は声をかける事が出来すぎにいた。
野宿の準備をして、明日帰ってギルドに報告をしなければならないので転移装置は、内緒にした。
隠し通路の奥にデーモンバンパイアがいた事を伝えに帰る事にした。
カイルも一緒にミラルに来るとの事になった。パーティーがいなくなったので、宿屋暮らしで、一人で生きてゆくとの事なので管理人の募集の件を教えた。
するとカイルは、管理人をしてくれる事になった。
そして、みんな一緒にミラルに帰って来た。俺達は、ギルドに詳細を話すと初耳だったみたいで、他の冒険者達は行き止まりとの報告だった。
ギルドの人は確認の為に、依頼内容を預かるになった。確認後、お金を払う事になった。
俺達はギルドを出て、カイルと一緒に俺達の拠点に招待して、管理人室を見て貰った。
カイルは喜こんで、管理人を引き受けてくれた。
「いや~。これからここで管理人として、
頑張ります」
と言ってくれたので、俺達は管理人を得た。
次回予告 携帯能力?魔法?どっちを取る?
をお楽しみに




