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異世界の勇者、なぜかモブ男子高校生に転生する。~ざまぁした奴らが改心して気付いたら一大勢力のボスになっていた~  作者: マナシロカナタ(かなたん)★ネコタマ3巻&恋AIフラグ1巻★発売
第1章 異世界で勇者だった俺、なぜかモブ男子高校生に転生してしまう

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第3話「すっごくカッコ良かったよ! アタシ思わず見とれちゃったもん!」

「俺が特別枠? どうして?」


 別に特別なことは何もしていないが?


「そんなの助けてくれたからに決まってるでしょ? やだなぁ」


「さっきの一件なら気にしなくていいぞ。たいしたことはしていない」


 平和な日本でちょっとイキっただけの先輩方を、軽くわからせただけだ。


「いやいや、気にするでしょ? 突き飛ばされて顔を打ってたよね? わっ、今さらだけど大丈夫だった? アタシよりも伊佐見くんの怪我の方が心配だよね!?」


「安心してくれ、かすり傷一つないよ」


 勇者の力の一つリジェネレーションによって、軽微な傷ならすぐに治癒してしまう――とは言えないので、最初から怪我してないと伝える。


 そもそもちょっと打っただけだしな。


「嘘ですー。顔を強打してましたー。やせ我慢しなくていいからね? まったくもう、男子ってすぐカッコつけようとするんだから」


「や、カッコつけてるわけじゃなくて――」


「今は言い訳はいりませーん! ほらほら、アタシがちょっと見てあげるから。うんしょっと――」


 牧村さんはそう言うと、俺の返事も待たずに顔を目の前まで近づけて、俺の頬に両手を沿えて、覗き込むようにしてチェックし始めた。


「――っ」


 目の前に牧村さんのアイドルのように可愛い顔があって、ふわりと甘い香りが漂ってきて、その唐突なアオハルイベントに俺は胸の高鳴りを覚えてしまう。


 俺は歴戦の最強勇者ユータリアであると同時に、男子高校生・伊佐美勇太でもある。

 牧村さんのような美少女に至近距離で見つめられると、ドキドキせずにはいられないのだ。


「んんん~~~~?? あれっ……? かすり傷一つついてない……ね?」


 しかし目の前の牧村さんがすぐに困ったように眉根を寄せた。

 それでも可愛いのはさすがといったところか。


「だから言っただろ? こう見えて頑丈なんだ」


「ふへぇ、男の子ってすごいんだねぇ。知らなかったよ。っていうか? 普段とは別人みたいだったし、ケンカも強くてビックリしちゃった」


 牧村さんが近づけていた顔を離す。


「もしかして怖がらせちゃったかな? 俺は基本的には平和主義なんだけど、まぁこういう時はね」


 理不尽な暴力には、適正な力で対抗するだけ。


「ううん、すっごくカッコ良かったよ! ハリウッド映画みたいでアタシ思わず見とれちゃったもん――って、今のは別に好きとかそういうんじゃなくてねっ!? だからその、いわゆるこれは……い、一般論だからっ!」


 焦ったように両手を顔の前で左右に振る牧村さんに、俺は小さく苦笑した。


「もちろんわかってるよ。可愛いってのも意外と大変だよな」


 これだけ可愛ければそりゃあ変な勘違いもされるし、強引にナンパもされるよな。

 しかもすごく話しやすいときた。


「か、可愛いって……えへっ♪」


「おっと。今のも好きとか嫌いとかじゃなくて、一般論な」


「――っ! わ、わかってますぅ~! 伊佐美くんのいじわる~!」


 目を見開いて頬を膨らませ、軽く口をとがらせる牧村さん。


「可愛いと思っているのはほんとだぞ」


「あ、うん……えへへ、ありがと♪」


 だけどすぐにふにゃら~と蕩けたような顔になった。


 牧村さんとはこうして話すのは初めてだったけど、表情がくるくる変わって、話していてとても楽しい女の子だった。


「でもでも、さっきの先生に告げ口されたりしないかな? 暴力振るわれましたーって」


「それならスマホで録音してあるから大丈夫さ。それに牧村さんが証言してくれるだろ? 俺の正当防衛だったって」


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― 新着の感想 ―
新作お疲れ様です。 また読ませていただきます。
なろうでも連載スタートですね! この作品の主人公はどんな感じになるのか楽しみです
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