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『スキルシェア・サバイバー』  作者: SM
第2章 最初の仲間と小さな依頼
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2.8 依頼達成と報酬

「あんた、すごいわね。あのアイアンボアの突進を、まともに受け止めるなんて。普通の冒険者じゃ、まず無理よ」


リリアが、感心したような顔で俺を見た。彼女の瞳には、尊敬の念が宿っている。


「リリアが矢を当ててくれたおかげだよ。一人じゃ、無理だった。俺のスキルは、誰かのスキルを借りないと何もできないからな」


俺は、素直にそう言った。俺のスキルシェアは、あくまで他者の力を借りるものだ。それを最大限に活かすには、協力してくれる仲間が必要なのだと、改めて実感した。俺とリリアは、互いに補い合うことで、より大きな力を発揮できる。


俺たちは、アイアンボアの素材を少しだけ回収し、ギルドに戻った。アイアンボアの甲羅は、非常に硬く、貴重な素材として高値で売れるらしい。


ギルドの受付嬢にルナグラスを渡し、依頼達成を報告すると、彼女は笑顔で銀貨三枚を渡してくれた。


「お疲れ様でした! 素晴らしい働きでしたね! アイアンボアも討伐されたと聞きました。お二人とも、本当に素晴らしい冒険者ですね!」


俺は、リリアと半分ずつ報酬を分け合った。銀貨一枚半。それがどれくらいの価値があるのか、まだよくわからないが、少なくとも、これで今日の食事と宿代は確保できるだろう。そして、アイアンボアの素材を売れば、さらに稼げるはずだ。


初めてこの世界で稼いだお金を手に、俺は深く感動した。それは、地球でアルバイトをして稼いだお金とは、全く違う重みがあった。自分の力で、この世界で生きていく。その実感が、俺の胸に温かく広がった。

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