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『スキルシェア・サバイバー』  作者: SM
第2章 最初の仲間と小さな依頼
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2.7 弓と力の共闘

「リリア! 俺に任せろ!」


俺は、咄嗟に鬼塚先生の「怪力」スキルを思い浮かべた。あの岩石狼を倒した時の、あの圧倒的な力。今、再びあの力が必要だ。

「鬼塚先生! 『怪力』スキルをシェア!」


「スキル『怪力』をシェアしました。持続時間:残り10秒」


全身に力がみなぎる。腕の筋肉が膨張し、手のひらには緑色の光が宿る。俺は、アイアンボアの突進を受け止めるべく、両腕を構えた。地面にしっかりと足を踏ん張り、重心を低くする。


ドォン!


激しい衝撃が腕に走る。まるで、巨大な壁にぶつかったかのような衝撃だ。しかし、俺は踏ん張った。アイアンボアの突進を、真正面から受け止めたのだ。地面に足がめり込み、土が舞い上がる。


「ぐっ……!」


それでも、アイアンボアの力は強大だ。俺の足が、少しずつ地面にめり込んでいく。甲羅に覆われた頭部が、俺の胸に迫る。


「アキラ! そこよ!」


リリアが叫び、アイアンボアの甲羅の隙間を狙って矢を放った。矢は、正確に甲羅のわずかな隙間に突き刺さる。それは、リリアの「探索」スキルで弱点を見抜いたからこそできる、神業のような一撃だった。


「グギャアアア!」


アイアンボアが苦痛の叫びを上げ、突進を止めた。その隙を逃さず、俺は渾身の力でアイアンボアを押し返した。


ズシン!


アイアンボアは数メートル後退し、その場に倒れ込んだ。リリアがすかさず追撃の矢を放ち、アイアンボアは完全に動かなくなった。その巨体は、地面に横たわり、もう二度と動くことはないだろう。


「やった……!」


俺は、肩で息をしながら、リリアを見た。リリアもまた、少しだけ息を切らしているが、その表情には、達成感が満ちていた。

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