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『スキルシェア・サバイバー』  作者: SM
第2章 最初の仲間と小さな依頼
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2.6 予期せぬ魔物

ルナグラスを採取し終え、俺たちはギルドに戻ろうとしていた。リリアの「探索」スキルを借りて、効率的にルナグラスを見つけられたおかげで、思ったよりも早く作業は終わった。ポーチの中には、青白い光を放つルナグラスが五つ、しっかりと収まっている。


「これで、今日の依頼は終わりね。早くギルドに戻りましょう。もうすぐ日が暮れるわ」


リリアがそう言った、その時だった。


ガサガサ!


先ほどよりも大きな物音が、茂みの中から聞こえてきた。それは、ただの動物の足音ではない。地面が微かに震えるような、重い足音だ。リリアが素早く弓を構える。彼女の表情は、一瞬にしてプロのハンターの顔に戻った。


「何か来るわ……! しかも、結構大きそうよ!」


茂みから現れたのは、猪のような姿だが、全身が硬い甲羅で覆われた魔物だった。その名は「アイアンボア」。体長は三メートル近くあり、その巨体は、まるで動く戦車のようだ。鋭い牙が、月明かりに鈍く光る。突進力が自慢の、厄介な魔物だ。その鼻からは、白い湯気が噴き出しており、怒りに震えているのがわかる。


「くそっ、こんなところに! 運が悪いわね!」


リリアが舌打ちをする。アイアンボアは、鼻息を荒くして、こちらに突進してきた。その突進は、まるで地面を削り取るかのように勢いがある。

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