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森林①移動開始

移動パート開始

部屋が完全に暗くなる前に出発する準備を終わらせることができた。

この世界で初めて要塞の外に出ることになるので手元の装備だけで心配だったが、信者さんから戦闘は極力避けることや食料も道中で確保できることを聞き、最小限の荷物で移動できるようだった。


ちなみに装備はナイフと食料・水を入れたリュック(信者さんがどこからか持ってきた)。

服装も鳥皮のブーツ以外は司祭服のようなひらひらの布の服に交換した。


外が少し暗くなった瞬間に信者さんが外から回収してきたので夜目が相当効いているのだろう。司祭服にはところどころ焼けた跡などがあったので、外で力尽きた同族の方々から拝借してきたのだと思われる。


「(夜道で歩く時の注意点は?)」


『異世界の夜の森は、樹木が密集していたり、地形が複雑であったりすることがあります。道に迷ってしまうと、非常に危険な状況に陥る可能性があるため、地図やコンパスSなどを利用して道を確認することが重要です。』


「(そんな便利なものがあればの話なんだよな。あとあったとしても使いこなせないしな)」


『怪物や悪霊が存在する可能性があります。このような場合には、火をつけることで身を守ることができます。火を焚くことで、周囲の視界を明るくし、悪霊や怪物を寄せ付けないことができます。』


「(火なんてすぐ起こせないよ!)」


マッチがあれば心もとない小さな火を瞬時につかせられるが手元にあるはずがない。


「信者さん、いるかわかりませんが悪霊など出てきたときにはどうしたら?火が効果的かもしれませんが」


「悪霊が火を苦手なんてよくご存じですね。この土地には複数の信仰神で悪意ある聖霊が留まりにくくなっているのでめったに出ることはないです」


宗教的な効果が生じているようだ。


「それとですが、私のことはキャスとお呼びください」


「安心しました。ありがとうございますキャスさん」


「それでは外に出て中央広場を抜けて、裏口から森を抜けましょう」


焦げ臭さが残る外に出ると、鎮火後時間が経ったせいか、骨組みが倒れて高さのあるモノはなくなっていた。

ところどころ、土が膨らんでいる地面がキャスさんが同族の方を供養する目的で埋めたのかもしれない。先ほど外に出た時間はそれほど長くはなかったので、魔法などを使ったのだろう。


地面に目を落とし気味だが見失わないように集中しなければならない。月の明かりがあるものの、街灯のない場所なのでたまに何か足を取られて転びそうになる。荷物は決して軽すぎるものではないので転んで落とさないように気を遣う。


「道が平坦ではないので注意しておすすみください」


何度も転びかけているといつの間にか横に並んで小声で話しかけてくる。


「見失わないように注意を払っているので、あなた様は自分のことを第一に考えて移動してください」


移動が遅く遅れ気味なのも前のほうからしっかりと見ていてくれたようだ。

体力的な無理は全然ないが暗闇の恐怖が足をすくませる。


しばらく歩くと反対側の壁にたどり着いた。実際の距離はそれほどではないがゆっくりなので数十分は歩いていた。


「この要塞には複数の出入り口があります。ここは破壊されていなく我々魔法の力に反応して開閉されます」


壁に手をかざすと淡い光が灯って、石壁の一部が空洞にになった。


「隠し通路の一つで有事の際に使用を許可されています。ここを通るとすぐに森林があります」


通路を進むと抜けた先には数十メートルほど更地があり、その先に森のような背丈の高い木が密集しているようだ。

月明かりに照らされているだけで朧げにしか見えてこないが、密林と言うよりは林が続いているように見える。


「森に入るとしばらく同じ風景が続きます。私の後に続いてください」


早歩きほどの速度で森に向かってキャリさんの後に続いた。


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