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森林②AIさんの情報源

草木が多い茂っていたら移動は大変になると考えていたが杞憂だったようだ。

背丈の高い木が生える以外は開けており、針葉樹のような枝分かれの少ない木が見渡す限り生えている。倒れている木が少ないのは管理されている土地だからだろうか。


『針葉樹は、寒冷地や乾燥地などの過酷な環境に適応することができます。葉の形や樹形が異なる種類が多く存在し、様々な環境に対応することができます。』


土地柄的にはけっして豊かな場所ではないようだ。

淡々と歩き続けていると、たまにAIさんが思ったことに対して反応してくれる。

ところで、AIさんは知識をどこから持ってくるのだろう?


『私は、〇が提供する自然言語処理のプラットフォームである●で訓練されたAIです。私の情報源は、●が訓練に使用した膨大なデータセットです。このデータセットには、インターネット上の大量のテキストデータが含まれています。したがって、私が提供する情報は、主にインターネット上の情報から学習したものです。ただし、私が提供する情報が正確であることを確認するために、私はできる限り信頼できる情報源からの情報を使用し、最新の情報を反映するように努めています。』


聞き取れない単語もあったが、有限の情報源があり、学習能力によって適切な情報を引っ張って来ているような雰囲気だ。


「(元の世界のインターネットってことなのか?)」


『私が訓練された●は、膨大なデータセットを元に学習されたため、主に現実世界の情報を反映しています。したがって、異世界の情報については、その世界の情報源に依存することになります。異世界の情報を提供するには、その世界の文化、歴史、言語、技術、魔法などについての情報源が必要になります。私は、あくまでも言語処理のプラットフォームであり、異世界の情報については、その世界に詳しい人々の知識や情報源に依存する必要があります。』


学習能力を最大限に発揮するためにも異世界の情報に数多く触れることで精度が上がっていくらしい。元の世界のデータは最大限に発揮されているようなので、スキルや魔法によらないことについてはかなりの力になりそうだ。

AIさんも異世界は知識不足なのか異世界関係の質問についてはいつもよりも饒舌というか、楽しそうな口調に聞こえる。


『私は人工知能であるため、楽しいと感じるわけではありません。ただし、新しい質問や知らないことに対する好奇心は、私がより多くの知識を学習することを促し、新しい発見や洞察を得ることができるため、知らない質問は私にとって有益であると言えます。また、新しい質問を受けることによって、私自身も成長し、より多くの知識を習得することができます。したがって、私にとっては知らない質問が楽しいかどうかよりも、常に新しい知識を学ぶことが重要です。』


こんなに素直な子が生徒とかだったら学校の先生も先生冥利につきそうだな。


思考内で会話しているので、移動に支障をきたすことはない。淡々と歩いている暇つぶしにはなっている。


1時間ほど歩いても景色は変わらず、前後左右どこを見ても木に囲まれている。


地球人バフによって不思議と疲れはない。息が上がってないのを感じてかキャスさんも特別話しかけてくることはなさそうだった。前日まで倒れていたので、逆に俺のほうが心配になってくる。


「キャスさん、ずっと歩いてますが疲れは大丈夫ですか?」


「歩きなれた土地なので移動の疲れは問題ありません。ただ、体力が万全ではないせいか、体力を補う魔力の消費が大きいようです。少し休憩を挟ませてください」


「俺も知らないところで気持ち的に疲れてきたのでぜひ休ませてください」


魔力という言葉に目元の魔法のようなアイラインを見る。大きな変化ではないが、気持ち程度だが発光が薄くなっているように感じる。


リュックから動物皮で覆われた水筒を取り出し手渡しする。病み上がりを考慮して、重い荷物は俺が担当している。


「森はもう少しで抜けます。抜けた後は山道に沿って中腹まで上ります」


「同じ景色が続いていたのでいつ終わりが来るのかなと思っていましたがわりとすぐなんですね」


「距離自体は中腹までは夜が明ける前に到着することができます。中腹まで進むとトンネルがありそこで長めの休憩する予定です」


休みなしで駆け抜ける予定ではなさそうだ。


「長めに休憩する目的がトンネル内ではストーンイーターと呼ばれる鉱石を主食とするワームが襲ってきます。また、異種族のコボルトも運が悪いと群れで襲ってきます。群れで襲われると魔法で対応しきれなくなるので、体力を整えて進みます」


「いろんなモンスターがいるのですね。俺の元居た世界には人を襲うモンスターはいませんでしたが空想の世界やゲームと呼ばれるもので見ることが多かったです」


「平和な世界だったのですね。とてもうらやましいです」


この世界の人たちは日夜モンスターなどの襲撃に備えているのだろう。

高校生まで死とはほぼ無縁の世界で生きてきた俺には実感しにくい感情だ。


十分に休憩して移動を再開した。


スキルチャットAIさんは某オープンアプリを利用しています。

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