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不機嫌な理由

どうしましょう……。

あぁ、もう! 困りましたよ。


あれからーーずっと、リリアはアルを睨み続けています。

アルは、全然気にしているようには見えませんけど……。


そんなアルを見て、リリアは、もっと不機嫌になってしまいましたよ。うわ〜〜。



私は、リリアとアルを連れ、リビングに移動しました。

だって、これは、玄関の近くで話すことではない話でしたので。


それにね……もしかしたら、お客様が来てしまう可能性だってありますよね?


中から、ケンカしてるのがケンカしているのなんか嫌ですよ。誰も。


リビングのドアを一応閉めましたけど……念のために、鍵はかけないでおきましょうね。

ーーうん、その方がいい。


だって、リリアが暴走したら大変ですもの。

もしもの場合に備えてです。


さてと……私がすべきことは、ひっぱたかれたアルの治療に専念すると、しましょうか。




私は、アルのそばに座り、用意した救急箱を開けました。


私は、 消毒液を付けた綿をアルの頬にそっと当てます。


アルは、傷口に染みたのか、一瞬、表情が歪んで見えたのです。


「やっぱり、痛い?」

「これくらい平気です」


いや、強がっているよね。それは!


思わず、心の中でつっこんでしまいました。


「終わったわよ」

「ありがとうございます。シンデレラ様」




薬も塗り終えた後ーー私は、先ほど話を切り出す事にしたんです。



だって、彼女が叩いた理由が、わからないですから。

理由もなしに、人に手をあげる子ではないからです。


何かしらの理由もあるはずーー私は、その理由が知りたかったのです。



「リリア? どうしてアルを殴ったの?」

リリアはため息を吐くと、苛つきつつ、答えます。


「だって、アルさんが悪いのです。奥様と一緒に私を嵌めたんですから!」


嵌められた……リリアが?


「えっ? お母様も嵌めた?」


お母様もこの件に関わっていると今、初めて知りました。


「はい。さすがに奥様は、殴りませんよ。奥様は、私の憧れの方ですもの!

それに、シンデレラ様の大切な方です。そんな方を殴るのは、とても心苦しいので」


この言い方だと、男は別にいいと言っている……と言うか、アルはいいだろうって、言っているように、私はそう聞こえます。



「でも、アルはいいの? アルも綺麗な顔立ちをしているでしょう?」


アルは、私から見ても美形だと思います。お母様達に負けず劣らずの綺麗な顔立ちをしているんです。


私も、少し羨ましいな〜と思ってしまうことがありましたね。

ははっ!

あっ、すみません……。失礼しました。



「男の人は、別にいいのです。これくらいの痛みは、どうってことないでしょうから」

怒りながら、リリアは言います。


心配した私は、尋ねます。


「ぼこっぼこにするって、言ったのは冗談よね?」


リリアは、クスリと小さく笑いながら、言いました。


「もうシンデレラ様ったら。当たり前ですよ。冗談に決まっていますから……半分は、ね?」


ん?

なんでしょう、今のは?

冗談です……よね?


ねぇ?


うん。 今のは、私が聞き間違ったのよ。


そうそう。

半分って、聞こえたのはーー空耳に決まってます。


まぁ、自分を無理矢理に納得させます。



「アルも黙ってないで、何か言ったら?」


私とリリアの話を黙って聞いていたアルに話を振りました。


すると、これがまた予想外の答えを返してきたんです。


それもしれっとした顔で。


「残念です。たった4日しか、持たないなんて……」

ーーおまけに、わざとらしく大きな溜息も吐きながら……。


「「なっ⁉」」


私とリリアは、驚かされました。そんな答えを返して来るなんて思ってもいませんから。


……あり得ないと、私が感じた瞬間です。

怒りが頂点を超えたリリアが、また殴りにかかりそうです!



わぁーー! ヤバイ‼


私は、彼女を必死に抑えつけます。


「まぁまぁ。リリア……我慢して頂戴。アルもよ。そんな言い方はやめて欲しいわ。

そんな事を言ったら、リリアがまたあなたを殴ってしまうでしょう?」


さりげな〜く『リリアを挑発するな!』と含みつつ、言ったつもりです。

アルは、それを知ってか知らずか言ったんです。 多分、わかってるはずですね。


……嫌な性格だわ。


「えっ? 嫌ですね〜シンデレラ様。何も本当のことですよー? 」


「でもね?」


「それに、彼女にバレるのは想定済みですよ。ただ、もうちょっと保ってくれると思ってましたよ。リリア」


クスクスと笑いながら、アルは悪い笑みを浮かべています。


うわーー⁉ なんてことを‼


彼は、さらにリリアを挑発したんですけど⁈



やめてーー! 挑発しないでーー!


私の気持ちもわかってーーーー! 止めるのも大変なのよーー‼


私は、思いっきり、心の中で叫んでますが。



この2人のケンカを私は、止められるでしょうか……。



誰か、ヘルプミー‼


いつも読んで下さり、ありがとうございます。

更新が遅れてすみませんでした。

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