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どこに行ったの?

私は、紅らんでいた顔が治まってから、家のベルを鳴らします。


だって……ねぇ?


紅くなったまま戻ると、お母様達の質問攻めに決まってますもの。

出迎えたのは、アルでした。


いつもだったら……リリアが開けるのに?

う〜ん? おかしいですね。

リリアは?


「ただいま。戻りました」

「おかえりなさいませ」


気になり、リリアを探すことにしたんです。


大体この時間だといつもは、キッチンにいるのでキッチン見て見たのですが、リリアの姿は見当たらないです。


アンナ姉様にも尋ねましたよ? 私が行く時にリリアと一緒だったはずですから。


「アンナ姉様」

「あら、帰って来てたのね。おかえりなさい。シンデレラ」

「はい。ただいまです」

「あの……アンナ姉様。リリアを知りませんか?」

「ん〜。ごめんね。わからないの……。お菓子を作って、リリアと一緒に食べていたのだけど、彼女がアルに呼ばれてからそれっきり、会ってないのよ」

アンナ姉様は、知らないようですね。


でも、アルに聞けば、何かわかるかもしれませんね。


「そうなんですか……わかりました。ありがとうございます。アンナ姉様」


さて、アルに尋ねてみましょうか。


アルは、部屋に戻っていたみたいですね。

「アル。ちょっといいかしら?」

「はい。何でしょうか?」


資料に目を通している最中だったみたいです。

我が家の仕事の秘書のようなことをしてもらっているんです。


申し訳ないな……と思いつつ、声をかけました。早く済ませよう。


「リリアはどうしたのかしら? 見当たらないのだけど?」

「あぁ。彼女なら、ご実家からお電話がありまして、何日間か帰って来れないようですよ」

「そうなの? なら、しょうがないわね」


急にどうしたんでしょう?


「どんな用事かしら?」

「さぁ。私にもわかりませんね。そこまでは、聞いておりませんので」


……アルも知らないのね。


「そっか……」

「ありがとう。アル」

「いえ」


私は、部屋を出ました。ーーだから、知らなかったのです。


ーーーー私の後ろで、アルがニヤリと笑っていたことを……。


リリア、早く帰ってこないかしら……。



ーー4日後


彼女が実家に戻って、もう4日もたったのに……連絡がありません。


マリーナ姉様達の婚約パーティーが、もうすぐなんですけど。リリアも、とても楽しみにしていたのに……。


私は、アルに尋ねたのです。


「ねぇ、アル? まだ、リリアは帰ってこないのかしら」

「そうみたいですね」

「なんだか寂しいわ……リリアがいないのは」

「そうですか? 騒がしいだけでは」

「酷い言い草ね」


アルの言い方に呆れました。言い過ぎだと思いますよ。


酷いわね〜。アルったら!

アルが忙しそうだったので、その場を離れました。


彼女から、何の連絡もないのでいつ戻って来るのか知りたかったのもあります。


あっ⁈ そうだわ。


でも、家の用事の事ならセシル様が知っていらっしゃるはずーー。聞いてみようかしら?


私は、電話の所に向かいます。


『もしもし? マクノール家のお宅でしょうか? シンデレラです。セシル様に代わって頂けますか?』


執事さん出ましたね。

『はい。少々お待ち下さいませ』



『もしもし。シンデレラちゃん?』

セシル様が出ました。


『もしもし。セシル様。ご無沙汰してます。今、そちらにリリアはいらっしゃいますか?』

『へ? リリアなら、帰ってないわよ? あの子は、今、あなたの屋敷にいるんじゃないの?』


『えっ⁈ 帰ってないんですか?』

『そっちにはいないの?』

『はい。アルからご実家に帰っていると、聞いたのですが……』


アルが現れました。


「シンデレラ様。どちらに電話をかけているんです?」

「アル? 今、セシル様と話しているんだけど……」

アルの様子がいっぺんする。


えっ⁈


アルに不意を突かれ、私から電話を奪い取ります。


「ち、ちょっと⁉ アル!」

文句を言ったのだけど、全然聞いてません。


『もしもし。セシル様ですか? アルです。ご無沙汰しております』

『ねぇ! リリアは、無事⁈ 』


『あぁ。それなら、大丈夫です。こちらの手違いがありまして……はい。はい! そうです。ご迷惑をおかけしました。

ーー失礼します』


勝手に、電話も切ってしまいましたよ。私は、まだ話があったのに!


アルに文句言ったんですけれど、全然聞いてませんよ。

「どういう事⁈」


「アル‼ リリアはどこにいるのよ‼ 」

私は、アルの胸ぐらを掴みます。絶対に何か知っているはずだもの。おまけに、それを私に隠している。


「それは……」

視線を泳がせるアル。言いづらそうにしています。


さてとーーどうやってアルからリリアの居場所を吐かせようか、思案した時です。


玄関のドアをドンドンッ! と、叩かれたのです。


やっと? リリアの実家の名前が出せました。ちょっと、ホッとしてます。

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