用意周到?
前話から読むことをお勧めします(-_^)
現実にあるんだな〜こんな事って。
……生まれて初めてこんな事を聞いて、自分の耳を疑いたくなっちゃいました。
ここで一応言っておきますよ。
結婚式っていうのは、婚約して1年は経ってからが一般的なんです。
でもねーーカイル様は、式を2ヶ月ほどで行うと言いました。
「大丈夫ですよ。準備は、僕の方で進めておきますので……」
私たちの様子を感じ取ったカイル様は、そうおっしゃいます。
ーーですけど、こちらとしては全然大丈夫じゃありませんよ〜。
カイル様は、マリーナ姉様に夢中で気づいてくれる様子がありません。
私は、ため息をついてしまいましたよ。
はぁー。
「カイル?」
「なんだい? マリーナ」
マリーナ姉様が、呼びかけます。でも、姉様の表情が硬いように見えるのですが?
カイル様は、優しい微笑みを向けて見つめてますけど……。
わかっているようないないような?
私の勘違いでしょうか?
「どういうことなの? 私、その結婚の話は聞いてないよ?」
あれれ?
マリーナ姉様も知らなかったんですか?
……カイル様。ダメですよ!
マリーナ姉様に言わなかったなんて‼
私の心の中で、突っ込んでしまいました。
しかし、決して言いませんよ。
言ったら、ややこしくなるので、黙って2人のやり取りを聞くことにします。
「ゴメンね」
カイル様は謝ったが、マリーナ姉様は、拗ねてしまいました。
「まぁ。しょうがないよね〜」
私は、そう思ったり……。
だって、言ってないのが悪いのですもの。
「カイル。酷いわよ‼ 少しは、相談してくれても……」
マリーナ姉様は、目に涙を浮かべていて、今にも泣きそうになっている。カイル様は、そんな姉様を優しく抱きしめてますね。
「ゴメン。僕は嬉しかったんだ。君と両思いだったなんて」
また始まりましたか。この2人は……目の前でイチャついてますね。
私とアンナ姉様は顔を見合わせ、苦笑を零す。
アンナ姉様がカイル様に尋ねてみる。
「ねぇ? カイル。マリーナにプロポーズはした?」
「まだです。っていうか、ここでプロポーズしようと思ってたんです」
私たちは絶句し、マリーナ姉様も目を丸くしている様子だ。
「ここで?」
「そうだよ」
マリーナ姉様の前で跪くと、カイル様は、姉様に手を差し出す。
「マリーナ」
カイル様が名を呼ぶと、マリーナ姉様は、動揺している。
「愛してるよ。マリーナ。これから、ずっと君と共に過ごしたいんだ。僕と結婚して欲しい」
「はい」
姉様は顔を赤らめながら、恥ずかしそうにカイルの手をとると、うれし涙を零したのだった。
「良かった」
「えぇ。そうね」
私とアンナ姉様は、小さくため息を吐く。
「でも、カイル? 2ヶ月で結婚式って、結構無理があるわよ?」
「大丈夫です。僕の方で、ほぼ用意しますので。教会の方には、ロバートが連絡をとっていますから!」
満面の笑みを浮かべながら、言い切りましたよ!
というか、ロバートさん!
もう、あなたはそこまで動いているんですか⁉
今日は驚くことばっかりですね!
「出来れば、マリーナのウェディングドレスはマリーナ自身に作って貰いたいな。
彼女が一番自分に似合う服はわかると思うので……」
「いいの?」
「うん。マリーナ自身で作って欲しいんだ。材料は、こっちで用意させるからさ」
「ありがとう」
盛り上がってますね〜。
すごい笑顔‼
いやーー眩しすぎる……‼
まぁ。なんだかんだで、2人が幸せなんだからいいか。
「おめでとう!」
「おめでとう‼ マリーナ」
みんなで2人の幸せを祝った。
嬉しいことですものね!
お母様も嬉しそうだし。
「では、僕はこれで失礼します。
また、来るね。マリーナ」
「うん。待っているわ」
「じゃあ、また」
カイル様の見送りを済ませると、お母様は、電話掛けに向かってしまう。
「じゃあ私は、セシルに連絡しないとね」
それはもう嬉しそうに。
セシル様に伝えれば……リリアにも伝わるだろう。びっくりするだろうな〜。
その光景を思い浮かべ、私は、思わずクスッと笑ってしまう。
まぁ……お姉様たちに、心配されてしまってけれどね。
ーー数日後
アルやリリアが帰って来た。
アルに、マリーナ姉様のことを伝えても、眉一つ動かすことなく答えてくれちゃうし、
もっと、驚くと思っていたのにね? 私は、拍子抜けしてしまった。
ただ、一言。
「忙しくなりそうですね」
そう言うだけだったから。
もうちょっと、いう事はあるでしょうよ。
と、思うのは私だけ?
その翌日には、リリアも帰って来た。
「只今、戻りました!」
「おかえりなさい!」
恒例になりつつあるハグをする。
「聞きましたよ。マリーナ様の話!」
「えぇ!」
「驚かされました。あそこまで準備するなんて。さすが、カイル様です!」
リリアは、ちょっと興奮気味かな?
「うん。私もすごいと思うの。もう、準備しているのとかね……」
「でも、良かったですね!」
「えぇ!」
嬉しいわ!
こんな風に喜んで欲しかったのだから!
色々ありつつ、平穏な日常に戻れると思ったらーーこの後にも様々な出来事が待ち受けていたり?
読んで下さってありがとうございます(^ ^)




