表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/30

お泊まりですか?

「アンナ姉様もだけど、マリーナ姉様もかな?」

私は、思わず呟いたのがアンナ姉様にも聞こえたみたい……。


「えっ? マリーナも帰ってないの?」

驚いた表情を見せたアンナ姉様。


「うん。そうなの。マリーナ姉様も昨日は帰ってこなかったの。だから、カイル様のお屋敷に泊まったんじゃないかしら? 」


私は、アンナ姉様に簡単に事情を説明した。

お姉様は、私の話を聞き終わると、大きく頷いてみせた。


「多分そうね。レイン様に送って頂いた時に、マリーナもカイルに送ってもらっていたもの」

目撃していたのか……だったら、あながち私の予想は外れてないのかも?


****


家の前で、馬車が止まる音がした。

その時、ちょうどマリーナ姉様が帰って来たようだ。


「噂をすると、本人が来たみたいね」

「そうみたい」

私とアンナ姉様は、お互いに苦笑してしまった。


アンナ姉様と話していると、ドアをおもいっきり開いた。

「ただいま。アンナ姉様! シンデレラ‼ 」


マリーナ姉様にしては、朝からテンションが高いようだ。

マリーナ姉様もいいことがあったに違いない。



マリーナ姉様が入って来た後、少し遅れてカイル様が入ってきた。

「こんにちは」

「いらっしゃい。カイル」

「いらっしゃい。カイル様」


カイル様は、私とアンナ姉様に軽く挨拶をすると、マリーナ姉様の傍に寄っていく。


「カイル」

マリーナ姉様がカイル様の名前を呼ぶと、嬉しそうに姉様の顔を見ていた。


「先に行かないで欲しかったよ」

「ごめんね。でも、お母様達に早く伝えたくて」

「しょうがないな……マリーナは」


苦笑しつつ、姉様の頭を撫でている。二人は向かい合いながら話込んでしまった。


あぁ、もう……この二人は、自分達二人の世界に入ってしまっている。

私達のことがいるのに、見つめあっている。

イチャつくのは、ほどほどにして貰いたい。


まぁ、付き合ってない時でも、こんな感じだから慣れているんだけど……。


でも、さっき、マリーナ姉様が何か話があるように、言っていたしなぁ〜〜。


多分、二人が付き合い始めたことかな?

話を聞かなければ分からないからな〜。


私は、話かけるのを躊躇ったが、諦めた。

しょうがないか……。

見ているだけじゃダメだと、話しかけることにした。


「マリーナ姉様。カイル様。話があるんでしょう?」

私が、話かけてみると、見つめあっていた二人の視線は、私に向く。


ようやく気付いたようだ。


「あぁ。そうだった」

「ごめんなさいね。シンデレラ」

私とアンナ姉様に向かって、二人は謝った。


アンナ姉様は、カイル様が屋敷に来たことについて尋ねた。

「今日は、どうしたの。カイル? 朝から屋敷に来るなんて。マリーナを送ってくるだけじゃないんでしょ?」

「うん。一つ報告があるんだ」


カイル様は、アンナ姉様を一瞥(いちべつ)した後、マリーナ姉様とカイル様は、お互いの顔を見つめて笑った。

「シンデレラ。エレナ様を呼んできてくれるかい?」

「わかったわ」

私は、すぐにお母様を呼びに行く。


「お母様、シンデレラです」

「どうぞ。入って」

返事を聞き、ドアを開く。


部屋に入ると、ソファーに座って本を読んでいたお母様の所に、駆け寄った。


「おはよう。シンデレラ」

「おはようございます。お母様。今、大丈夫ですか?」


「どうかした?」 本を閉じ、私の顔を見て、お母様は首を傾げた。

「あのね。マリーナ姉様とカイル様が、私達にお話があるんですって」


お母様は、あまり驚いている様子もなかったので、始めからこうなると、知っていたのだろうか?


「マリーナは、帰って来たのね。アンナは?」

「帰ってきてますわ」

私がそう言うと、お母様は頷き、ソファーから立った。


「わかったわ。今、行くわね」


お母様は、本を棚にしまうと、私と一緒に待っているカイル様達の所に向かった。

「連れて来ました」


「おはようございます。エレナ様」

「おはよう。カイル様。お話ってなんですの?」

お母様は、挨拶を済ませると、カイル様に話を(うなが)した。


「はい。一つ報告があって伺いました」

ゆっくりと、語り始める。


ーーーこの時の報告は、私の予想を遙かに越えていたものだった……。


あれ?

アンナとマリーナの呼び方が、変わってきてるような?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ