気がかりとお泊まり
馬車に乗って、少したった頃ーー
たわいのない話を3人でしていたが……私は、先ほどの男性の方が妙に気になったので、お母様に聞いて見ることにした。
「そういえば、お母様。先ほどお話していた方はどなたですか? 」
最初、お母様は誰のことを言っているかわかってなかったが、すぐに相手の方を思い出したようだった。
「あの方は、ハウエル伯爵様のご子息よ」
「そうなんですか?」
私とリリアは、驚き目を見張る。
ハウエル家は、このスフォルク国では知らない人はいない、歴史ある伯爵家。
噂で聞いただけだから、よくわからないけれど……。
今の当主であるハウエル伯爵様が、王妃様の従兄弟らしいとか……。
ご子息も、3人いらっしゃると聞く。でも私は、会ったことがないからわからないが……。
「リチャード様とあなたのお父様がご友人だったのよ。シンデレラ、あなたがまだ小さい頃に一度お会いしているのだけど……覚えている?」
首を横に振り、覚えていないことを伝えた。
「ごめんなさい。覚えていないです……。でも、通りで見たことがあったんですかね?」
私がそう言うと、お母様は曖昧な返事をする。
「まぁ……シンデレラは、小さかったものね」
小さく微笑む。
「……すぐに、会……わよ?」
そのあと、お母様が何か呟いたが、小さい声だったのでよく聞き取れなかった。
「何か?」
「なんでもないわ」
微笑んでいるだけだった。
なにかしら?
私が、お母様と2人でハウエル家の話をしていたので、リリアは、むくれていた。
「シンデレラ様。その話はもういいですよ〜。もうすぐ、お屋敷に着いてしまうのに……私、つまらないですーー」
私は、リリアに謝った。
「ごめんなさい」
「謝らなくていいですよ! もう少しお話しましょう?」
「そうね」
リリアに、私は微笑んだ。
私とお母様を屋敷に着いた。
リリアは、このまま実家に戻るから、お別れする。
「またね。リリア」
「おやすみなさい。エレナ様。シンデレラ様」
「おやすみなさい。セシルによろしくね」
「はい」
リリアを乗せた馬車は、去って行くーー。
そうそう。この日お姉様達は、朝方まで帰って来なかったんです。
お泊まりですよね〜〜
****
私が掃除をしていた時に、アンナ姉様が先に帰ってきた。
「おかえりなさい。アンナ姉様」嬉しそうな顔している。
「ただいま、シンデレラ」
「お母様は?」
アンナ姉様は、部屋を見渡した。
「まだ、お休みになっているの」
「そうなの……」
何か話したそうに見えるのだけど?
「何か、いいことあったの?」
アンナ姉様に私は尋ねてみると、すぐに笑顔になった。
「あのね、昨日様におもいきって告白してみたの」
「うん」
私は、相槌を打ちながら黙って聞く。
「そしたら、様も私を好きでいてくれたの。付き合うことになったの!」
「良かったね。アンナ姉様!」
私は、自分のことのように喜んだ。
お姉様、嬉しそうだわ。
アンナ姉様の、こんなにも嬉しそうな表情は、久しぶりに見た気がする……。
笑うことの少ないお姉様が、笑ってくれて私としても嬉しい。
「昨日は、遅いから泊まっていくといいと、おっしゃってくれたから、泊まらせて頂いたの。」
「なにもなかったの?」
私は、お姉様に聞いてみると、驚いた声をあげた。
「な、何もって……?」
私は、何かあったの確信した。
「例えば、キスされたとか?」
お姉様は、俯いて黙ってしまう。
「………!! 」
されたみたいね。
私は、アンナ姉様を見つめていた。
お姉様が恋すると、こんなにもかわいくなるなんて思わなかったな……。
恋すると、誰も変わって行くのかなーー?
お姉様ったら、純情ですね♪
かわいくって、たまらないな〜恋すると( ^ω^ )




