理解9 もらって あげて
”ねえねえ?
今年の夏は
どの服がお勧め~?”
”私~
化粧うまくできなくてさ~”
”よく使ってる
コスメ教えてよ?”
教室
カラヴェル「(・・・なに
・・・僕って
・・・こんなに
・・・女の子から
・・・人気あったっけ!?)
リルラ「・・・」
リルラ「・・・・・ヴェルヴェルが
・・・みんなに
・・・取られてる
ジェシ「だって~
見た目
超絶美少女だからね~
ジェシ「あれで
男の子だなんて
今でも
信じられないも~ん
リルラ「・・・・・
・・・ヴェルヴェル
放課後 教室
リルラ「・・・」
カラヴェル「・・・あれ?」
リルラ「・・・・・・」
カラヴェル「・・・どうしたの?」
リルラ「・・・・・わからない?」
カラヴェル「・・・・・もしかして
・・・不機嫌?
リルラ「・・・・・
・・・当たり前じゃない?
カラヴェル「・・・・・
・・・なんで?
わからないの!?
カラヴェル「・・・・・うん」
リルラ「それはね!!
・・・・・・あれ?
・・・なんで私
・・・怒ってるの?
カラヴェル「・・・・・
・・・僕に言われても
・・・そうだよね~
リルラ「なんか!
わからないけど!!
私は怒ってます!!
・・・だから
・・・なんで?
リルラ「知らない!!」
視線を逸らすように
小説を見始めたリルラ
カラヴェル「・・・」
カラヴェル「・・・・・本
・・・読むんだね?
リルラ「さいきん
おもしろくて~」
カラヴェル「フ~ン
どんなお話なの?
リルラ「”紡ぐノート”って言って~
戦う事が大嫌いな主人公
アキ・ルナフェクトが
強いからって理由だけで
勝手に戦争に巻き込まれて
平和を目指しながらも
「・・・これでいいのか?」
って苦悩するお話
カラヴェル「やりたくないことを
やらされてるのか」
リルラ「そ~う~
本当は戦いたくないのにね~」
リルラ「はじまりは
アキの故郷
クリスフェル村で
幼なじみのミカ・セイライトと
一緒に夜の浜辺で
遊んでるシーンから
はじまるんだけどね~」
一時間後
リルラ「で~
ジェリルストーンを
発動させたドラゴンと
クリスフェル村ギルドで
死闘を繰り広げるんだけどね~」
さらに
一時間後
リルラ「で~
そのジェリルストーンを
試験的に実験してたのが~
ハリス・ヴァーレって奴でね~」
さらにさらに一時間後
リルラ「・・・でね;;
・・・このハリスも
・・・涙なしでは
・・・見られなくてね::」
カラヴェル「うんうん」
リルラ「でね~
でね~♪」
リルラ「・・・」
リルラ「・・・・・
・・・はっ!!
カラヴェル「どうしたの?」
リルラ「・・・いま
・・・何時?
カラヴェル「18時くらいかな?」
リルラ「・・・」
リルラ「・・・・・めっちゃ
・・・話し込んじゃった
楽しそうだったね?
リルラ「ごめん!
私の話ばかりで
一方的に喋って!!」
カラヴェル「え?
それって
いつも
リルリルが
僕に
してくれてることだろ?
リルラ「・・・・・
・・・え?
・・・無自覚かよ
カラヴェル「いつも僕が
リルリルに
一方的に
喋ってるだろ?
リルラ「・・・」
リルラ「・・・・・私
・・・こんな
・・・気持ち良い事を
・・・毎日にように
・・・提供してたの?
・・・無自覚かよ(二回目)
カラヴェル「まあ
好きなこと話せて
気持ち良く聞いてくれると
うれしいよね?
リルラ「・・・・・」
カラヴェル「それをリルリルは
無自覚にしてるから
みんなに
好かれるんじゃないかな?
リルラ「・・・・・
・・・・・そういえば
リルラ「・・・私の
・・・好きな話
・・・まったく人に
・・・話してない
カラヴェル「それは
リルリルが聞いてくれるから
いつの間にか
聞き役になっちゃうんだろうね?
リルラ「・・・そうだよ
・・・私
・・・自分から
・・・自分のこと
・・・話す人間じゃ
・・・なかったじゃない
リルラ「・・・・・なんか
・・・ヴェルヴェルには
・・・話しちゃった
カラヴェル「いつでも
聞いてあげるよ?
カラヴェル「だって
リルリルが
いつも僕に
そうしてくれるからさ?
リルラ「・・・・・」
カラヴェル「もしかして
自分の話したい事
我慢してた?
リルラ「・・・」
リルラ「・・・・・だって
・・・みんな
・・・話を聞いてると
・・・喜んでくれるから
カラヴェル「・・・・・」
リルラ「・・・喜んでくれるなら
・・・聞いてようかなって
・・・僕の前では
リルラ「え?」
カラヴェル「僕の前では
話したいこと話してね?
リルラ「・・・・・」
カラヴェル「そうじゃないと
もらってばかりじゃ
申し訳ないから
リルラ「・・・・・」
カラヴェル「君が
話を聞いてくれるなら
僕だって
聞いてあげたいし
カラヴェル「君がくれるなら
僕だってあげたい
リルラ「・・・・・」
カラヴェル「僕の前では
素直になっていいからね?
リルラ「・・・・・」
リルラ「・・・・・・・・・・
・・・口説かれてる
どうして!
そうなったあああ!?
リルラ「・・・」
リルラ「・・・ヴェルヴェルの
・・・前では
・・・お喋りに
・・・なってもいいの?
カラヴェル「うん
もらって あげて
カラヴェル「それを
繰り返せば
良いんじゃないかな?
リルラ「・・・・・」
リルラ「・・・・・・・・じゃあ
”紡ぐノート”の話~
夜が明けても
喋れるけどね~♪
・・・明日も
・・・学校だし
・・・寝かせて欲しいな




