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※不備を見つけた際は誤字報告受付まで。


適当で良いよ、多分ね。



「随分と楽しんだ様だな。私も混ざりたくなったぞ」

「え〜と。大佐の機体は確か、120ミリ70口径でしたよね?飛べるんですか、あれ?」

「少し厳しいと思うわ」

「他の三人に漕がせれば良いだろう」



 いや、主力戦車を漕がせるって海兵ですか?意味不明ですよ。

そもそも、そんな物で飛ぼうとしないで下さいよ、いつの時代の試作品ですか?

確かに昔、戦車を滑空させて送りつける作戦が有りましたけど、失敗してますからね?

無理ですよ?



「まぁよい。隊の実力は把握されるべきだ、違うか?少佐。それと、シャシャ隊は報酬の件だな。詳細はこいつから聞いてくれ」

「では、お願いします。面白い指揮官さん」

「あぁ〜。私はその為に呼ばれたんですね。では、こちらへどうぞ。先ずこれが支払いになります。希望通り―――」



 ふむ。シャシャ隊の隊長が呼ばれた理由は理解したが、大佐はなぜ私を呼んだのだろうか?

まさか、次は主力戦車と格闘戦しろとか言うつもりじゃないですよね?



「さて、少佐。君の小隊はどうだ?」

「どう、ですか?近況としましては、先程の説明通り、アグレッサー部隊による訓練は殆ど終わっていますが、練度としましては」



 大佐は片手を上げて静止を促す。

そして、一枚の画像をスクリーンに映し出してから、机に置かれていたファイルを1つ選び、私の前に押し出す。

画像は何処かの航空基地だろうか?重機が散見され、滑走路は整備中に見える。



「作戦命令書だ、隊に共有したまえ。リヴァー隊は二週間後に現地に配属される。話は終わりだ」



 大佐はそう言うとスクリーンを切り替え、基地配属の部隊の一覧表に切り替えてから退室する。

一覧の先頭には基地の名前が書いてあった。



"ロッグステー空軍基地"

それが新しい配属先らしい。






 隊に共有せよとの事だったが、何故我が隊以外の方が居られるのか。私には分からない事だ。



「もー!ミガーもっと早く行かなきゃ!」

「そうは言われましても、シーラさんが全てやってしまうので」

「ゴルサは付いてきてるのに?あ〜!危ない!」



 こっちはまぁ、まだ分かる。いつものゲーム仲間だろう。そうに違いない。

だが、お前らは何があった。



「ジャガットさん寝ないで下さいよ。貴方が解説する様に言ったんですよ?自身の飛び方を反省するんじゃ無かったんですか?」

「あぁー、ねみぃーからあとで頼む」

「それは困りますって」



 私も困りますって。

と言うか、ジャガットは何がしたいんだ?

スターリードの搭乗士官に何をさせてるんだ?

本来ストッパーの筈のシャシャ隊の隊長は報酬話で不在だし、どうしろと?



 まぁ、休息時間にこいつらのテリトリーに入った事が過ちか。

15分後にまた来よう。

私は何も見なかった。






「つまり、やーっと撃墜数を稼げる訳だな?隊長さんよ」

「恐らくそれはないかと。暫くは基地への物資輸送を護衛する事が手順となっていますので」

「ちぇっ、なら暫くはお預けか。ゴルサはどうなんだ?ゲーム仲間の彼女と離れるだろ?寂しくないのか?」

「距離は関係ない」



 はぁ〜。まったく、どいつもこいつも。

何で、伝達だけでこんなに疲れるのか。



「まぁ、つまりなんだ?数日後には長旅が始まる訳だ。機体の整備は入念に行ってくれ。途中で離脱されては困る」

「整備班はどうなるんだ?変わるのか?」



 そうだよ!そういう話を待ってたんだ!

ジャガット、お前、やるじゃないか!



「整備班は後から来る。道中と、現地へ整備班が到着するまでの間はそれぞれ当地での担当が行ってくれるそうだ」

「なら、心配いらねぇな。話は終わりか?隊長さんよ」



 正直に言えば終わりだ。

だが、小隊長として、こいつらに余りにも接点が無い気がしている。

シーラを見てみろ。いつの間にか部屋に入り浸ってゲーム仲間まで見つけているぞ?

それに対して私は業務連絡だけ。



 私は何が違うのか?

性別か?容姿か?

いや、そんなものは関係ない筈だ。

単に関わる事がなさ過ぎたのだ。

私は常に自主的に訓練や経験の為と、資料を開き、試算し、隊の為にと計画書を書き . . .



「基地を去る前に、隊の結成会をしようと思うのだが、どうだろうか?向こうに行ってからはそんな余裕は無いだろうし、すぐに訓練やら何やらで出来ていなかっただろう?」

「あんたの奢りか?」



 全てか?まぁ良いだろう。少佐に上がったからな。それくらいは持ってやろうじゃないか。

どうせ貯めて寝かせようと、単身。趣味も無ければ、使う事などないのだから。



「奢りだ」

「よっしゃ〜!いつやるかは後で教えてくれ。んじゃ解散」

「少佐、分担が通例です。本当に良いんですか?」

「構わん。前線に行く前の私からの励ましだと思ってくれ」



 まぁ、良いだろう。本来は最初にやるべきやれてなかった事を今やるだけさ。

いつ死ぬかも分からない前線に全員送られるのだ。

少しくらい良い思いを残して行かないとな。


 




 少し疲れているのかもしれない。

予定を決め、手配し、当日だ。

大佐に時間を頂けるよう事前に交渉したし、基地への搬入員に掛け合って取り寄せたし、指揮官に掛け合って場所も確保した。

なのに、どうして、色々関係ない人が居るんですか?



 リヴァー隊の頼もしい奴ら。当然だ。

シャシャ隊の2人。まぁ分かる。どこで聞いたのかは知らないが、入り浸っていたし、アグレッサーの恩もある。

ジャガットが呼び付けて放置していた士官の彼。まぁ、お詫びとして分かる。ジャガットは何がしたかったんだ?

一応監視すると言っていた指揮官。まぁ分かる。監視ですからね。仕方ない。



 整備班の皆さん。全員集めるのに苦労しましたよ。時間分担の都合で途中で入れ替わる様に班長がやり繰りしてくれたお陰です。

スターリードの面々。確かに、お世話になりました。

ジュト隊、君らは何しに来たの?結成会して無かったから合同?半分は持つ?まぁ、こういうのが出来る場所が限られるから仕方ないか。



 だが、大佐!貴方は何処から来たんですか?と言うか、暇してるんですか?

少し近くを通っただけの小腹を満たしに来た部外者だから無視してくれ?

無視できる訳ないでしょ!何しに来たんですか!



 しかも、よく見たらしれっと入ってきてしれっと帰って行く高官も居れば、噂を聞いて覗きに来た他部隊まで居るし!

これ、経費で落ちませんか?ダメですか。



 まぁ良いでしょう。

きっと、こういう明るい話題が基地全体で足りてないだけ、そうに違いない!

皆んな地獄行きを控えて疲れているんだ、そうに違いない。



 はぁ〜。まったく、どいつもこいつも。

悔いのない様に楽しんで行けよ!






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