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ようやく
四話目ですどうぞ。
ー火花?
返事はない
風鈴は思わず追いかける。
ー火花!
もう一度名前を呼ぶ
少し開けたところに出た。
ー待てって!火花!
やっと火花が足を止める。
ー何?
冷え切った声
風鈴は動けなかった。鼓動がうるさい。
ー一回も墓参りに来なかったくせに。葬式の時も来なかったくせに。私のこと嫌いだったんでしょ?
風鈴は叫んだ
ー違う!そんな訳ない!俺が火花を嫌いになったことなんて一回もない!ごめん!一回も逢いに行かなくて!君が死んだって信じたくなかった!自己満だよ!そんなことわかってる!
声が響き渡る。
ーふふっ、知ってるよ。そんなこと。
火花はくすくすと笑っていた。
ーもーほんとに素直じゃないんだから。
風鈴は呆気にとられた。
ーえっ。
帯を揺らしながら彼女は彼に近づく
ーまさか、たかだか墓参り来なかったごときで私があんたを嫌いになるとでも思ってんの?
風鈴は顔を真っ赤にした
ーひっど!
ーひどくて結構でーす
読んでくれてありがとうございます。




