2/6
現実逃避と母からの電話
二話目です。どうぞ。
夏祭りは彼にとって悲しみのイベントとなった。
ー火花と風鈴 夏の風物詩だね!
なんて言ってたあの日が夢のように感じられる。
数年がたった。
風鈴は地元を離れ都会へ出て行った。
あそこの花火はもう見たくない。
あの金魚のように赤い帯、自分が与えたリボン、あの表情どれもが鮮明によみがえってくる。街の花火大会の日は酒を飲んで気分を紛らわせた。
一年後
prrr
電話だ。彼の母親からだ。
母「あんた。いい加減顔出しにきな。火花ちゃんも墓参りくらい来てくれんとさみしがるよ。」
ーうるっさい。火花の話をするなよ。
母「せめてお盆だけでも帰ってきなさい。いいね?」
切れた
ため息をつきつつ、母の機嫌を取るためにも地元へ帰ることにした。あの母親を怒らせるといろいろ面倒くさい。
読んでくれてありがとうございます。




